2008年02月07日更新

#187 『L change the WorLd』

『デスノート』のスピンオフ。
というか、『デスノート』を見ていない人にとっては、
この作品の内容を説明すると『デスノート』のネタバレになってしまうのだ。


ということで、以下、『デスノート』のネタバレありです。




L
『L change the WorLd』
2/9より丸の内プラゼールほか全国にて
配給会社:ワーナー・ブラザース映画




『デスノート』でキラこと夜神月と対決し、自らの命と引き換えに勝利を得たL。
余命23日間しか残されていないLは、
細菌兵器を用いて人類を滅亡させ、新たな世界を作ろうとするテロ集団との対決に挑むことに。


ポイントは非人間的だったLを人間として描き、
キャラクターにより深みを与えると共に、
謎に満ちていた素性にも迫っている点。


L


テロ集団から追われる身となった少年と少女を守ることになったLは、
二人と触れ合ううちに、やがて心を開き始め、感情を出すようになる。


更に映画版ではインドア派だったLが外に出て、電車に乗り、自転車を漕ぐ。
そして、走る!飛ぶ!!


Lが走る!!


『ドーン・オブ・ザ・デッド』のゾンビ走りほどのインパクトはないけど、
なんとなくゾンビに似ていたぞ!


その他、背筋を伸ばしたLが見られたり、
Lがいつも甘いものを食べている理由が明らかになるなど、
『デスノート』では描かれなかったLの様々な側面を垣間見ることが出来る。
これが本作の一番の見所でしょう。


物語的には、突っ込みどころがかなり満載だ。


『デスノート』は、名前を書いたら人が死ぬノートや死神といった、
リアリティの欠片もない荒唐無稽の話を、
リアルな世界に持ち込もうとした。


なので、本作品もその路線を踏襲して欲しかった。
人類が滅亡するぐらい危険なウィルスを体内に持った少女が、
街を俳諧しているというのに、みんな結構、普通に暮らしている。


鳥インフルエンザの驚異が迫っているのに、
のんびり構えている自分がいたりするので、
所詮、そんなもんなのかもしれないけどね。


Lと子供たちとの交流も、イマイチ盛り上がらないまま終わってしまう。
本作品の核となる部分だと思うので、もう少しグッとくる何かが欲しかったな。


で、一番、気にかかったのは役者である。


工藤夕貴と高嶋政伸の作りすぎた芝居が、見ていて辛かった。
特に工藤夕貴がセリフをしゃべる時の口元が、気になって気になって。。。


L


突如豹変する佐藤めぐみも、ものの見事に型に嵌っている。
ちょっとサビイ。


そして、FBIに全く見えない南原清隆に到っては、
登場するや否や、試写室に失笑が漏れた。


他の作品で、ウケ狙いとかならわかるけど、
『L』は『デスノート』でっせ。
そこで笑わせてどうするのよっ!


車運転しているだけで、ほとんど活躍しないし。


Lはとある場所まで自転車で移動する。
他に移動方法がないから。


味方であるナンチャンが運転する車は、Lたちがテロ集団から逃れるために囮となる。
そして、見事にまく。


だったら最初から、まいたら連絡取り合ってどこかで落ち合う計画にして、
一刻を争う訳なんだから、さっさと目的地に行けば良いのにさ。
頭脳明晰のLにしては、浅はかな行動じゃない?


そう思うとナンチャン演じるFBI捜査官はいらないキャラクターの様な気がする。


Lが車運転する姿の方が見たいよ。


とは言っても、退屈だったとか、つまらないという訳ではない。
良く出来ているとは思わないけど、2時間楽しめるは楽しめるかな。


見るなら必ず『デスノート』を見てからにして下さい。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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