2009年02月09日更新

#335 『少年メリケンサック』

少年メリケンサック

『少年メリケンサック』

2/14より丸の内TOEI1ほか全国にて
配給会社:東映
(C)2009「少年メリケンサック」製作委員会




レコード会社に勤めるOLかんなは、動画サイトで激しいパフォーマンスを披露し、
観客を熱狂させている“少年メリケンサック”という若いパンクバンドの映像を見つける。


これは売れる!と、かんなはバンドメンバーであるアキオにアプローチするが、
目の前に現れたのは、酒癖の悪い50歳過ぎのむさいオッサンだった。


ネットで流れていたのは、25年も前のライブ映像だったと判明するも時既に遅し、
先走ったレコード会社の社長が、全国ツアー開催を決めてしまい、
かんなはかつてのバンドメンバーを集めることに。


しかし、集まったメンバーはろくに演奏が出来ないうえ、
各々、様々な問題を抱えていた・・・


少年メリケンサック


物語の展開には勢いがあるし、キャラクターも全員魅力的。
笑いや間の取り方も最高で、何度もゲラゲラ笑ってしまった。


バンドメンバー間の軋轢も面白かった。
バンド経験者だったら尚更ツボに入ることでしょう。


誰一人として無駄なキャラがいないし、人間関係の描写が細かいところにまで行き届いている。


最終的な話の落ち着きどころは、わかっちゃいるんだが、
そこに至るまでの紆余曲折が予測不可能だから見ていて全く飽きない。
オチにもヒネリがある。


少年メリケンサック


宮あおい、佐藤浩市、田口トモロヲ、ユースケ・サンタマリア、勝地涼、
出演者全員が普通で考えたらやり過ぎ演技なんだけど、
そこがまた良い意味で馬鹿馬鹿しくて良かった。


作品のテイストにピッタリ。


役者さんたちは、監督への信頼感がないと、
こんなキャラの立った役柄を中々演じられないだろうし、
本番ごとにテンション上げなくっちゃいけないわけだから、
撮影さぞ大変だったことでしょう。


そして、監督・脚本の宮藤官九郎が、役者の思いをしっかり受け止め、
強烈過ぎるキャラクターを狙い通りにバッチリと作品にはめ込んでいる。


主演の宮あおいが「SMAP×SMAP」の「ビストロSMAP」に出演した際、
宮藤官九郎のことを、“天才”と評していた。


確かに凄い世界観だった。


そして、その宮あおいがこれまた素晴らしい。


少年メリケンサック


ハジけキャラだけど、全く厭味がない。
見た人誰もが共感してしまうようなヒロインを活き活きと演じている。


とにかく元気でメチャクチャで破天荒。
見ているこっちもテンション上がりっぱなしで、120分があっという間だったし、
鑑賞後にはきちんと満足感というお土産を持って帰れる。
日本映画でこんな快作は久しぶりだ。


体調があまり芳しくない状態で見たんだけど、
すっかり元気になりました。


パンクの精神が分からなくても(オイラもようワカラン)、
パンクが好きじゃなくても、なんら問題ない。


作品に身を委ねてしまえば、後はひたすら笑っているだけ。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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