2018年08月18日更新

アレサ・フランクリン

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クィーン・オブ・ソウルことアレサ・フランクリンが亡くなった。


享年76歳。
死因は膵臓がん。


数日前に危篤というニュースを目にしていたし、
年齢的にも早世とは言えないので、驚きはしなかったが、
残念でならない。


アレサ・フランクリンの存在を初めて知ったのはいつだったか…。


多分、オリヴァー・ストーン監督作『プラトーン』のサントラだと思う。


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日本で本作が公開されたのが1987年4月なので、私が中学2年生の時だ。


『プラトーン』のサントラには、アレサの「リスペクト」という曲が収録されていた。


中2の小僧にとって、ソウルとかロックとかジャンル分けすら無意味だったし、
アレサの歌唱力の凄さとかも理解しておらず、
ただアレサのかすれた声と、
「サカツマサカツマ(sock it to me)」というコーラスが印象に残った。


「リスペクト」のオリジナルは、オーティス・レディング。


このサントラには、そのオーティスの名曲「ザ・ドック・オブ・ベイ」を筆頭に、
パーシー・スレッジ「男が女を愛する時」、
スモーキー・ロビンソン「ザ・トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」
ドアーズ「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」
ジェファーソン・エアプレイン「ホワイト・ラビット」といった、
ソウル、ロックの有名曲が収録されていた。


今みたいに音楽を手軽に手に入れることも、聴くこともできなかった時代。
『プラトーン』のサントラはかなり聴き込んだ。


小生は、中3ぐらいからHR/HMへと傾倒していくのだが、
大学生の時に所属した軽音楽部の影響で、ソウルに触れた。


メタラーだった自分が、すんなりとソウルがカッコイイと思えたのは、
『プラトーン』のサントラ、そして、アレサ・フランクリンのお陰だったのかもしれない。


映画大好き人間としては、『ブルース・ブラザース』でのアレサも忘れ難い。


ダイナーで「シンク」を歌うシーン、最高!!





「シンク」はスタジオ盤よりも『ブルース・ブラザース』のサントラの方が断然よい。


歌声と映像が合っていない、いわゆるリップズレが激しい。
アレサ・フランクリンが、
1度たりとも同じように歌えないシンガーであることを象徴するシーン。


と、言われているが…、アフレコはリップズレ当たり前。


同じように歌える歌えないはどうでもよい。
『ブルース・ブラザース』でのアレサの存在感が凄いのだ。


映画におけるアレサといえば、
『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』も印象に残っている。


随分前に見たのでうろ覚えだが、爆弾魔の話。


フォレスト・ウィテカー演じるSWATが自宅に帰宅し、
ヘッドフォンでアレサの曲を聴く。


するとカチカチと音がして、
ヘッドフォンに爆弾が仕掛けられていることを知る。


「アレサを聴きながら死ねたら本望さ」


大好きなセリフ。


こんな感じで、アレサ・フランクリンとの出会いは、映画が多い。


勿論、生で見てみたいが、アレサは大の飛行機嫌い。


来日することなく逝ってしまった。


でも今のご時世、アレサの凄さを確認する術はある。


2015年12月ケネディ・センター名誉賞の祝賀公演。


受賞者の一人であるキャロル・キング。
彼女の楽曲「ナチュラル・ウーマン」をカバーしたアレサが登場。





本当に凄い!
73歳とは思えない!!


圧巻!
感動!!


アレサの登場に喜ぶキャロル・キング。
こんな名曲を作ったあなたも凄いのに!


因みにアレサとキャロル・キングは同い年。


断言する。
このアレサの歌声を見て、聴いて、
何も感じない人とは、通じ合えない。


オバマ大統領泣く。
ワシも泣く。


音楽で、歌で、こんなにも感動できるんだなぁ。


因みにワシとアレサ。
誕生日が一緒。


アレサ・フランクリン。
偉大なるシンガー。
永遠に!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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