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「記憶に残る映画」
#39
 先日、エンタメ情報誌「ぴあ」の週間TV番組表のページを「今週は映画なにやるんだろう」となんとなーく読んでいると4月19日(月)の“今日の映画この一本”で「ポストマン」とある。

 「ポストマン」2013年、世界戦争によって荒廃し無政府状態と化したアメリカで、冴えない男が突如郵便配達人となり、手紙を届けることで人々に希望を与えるという偽善に満ちた壮大なる予算無駄遣い大作である。

 ケビン・コスナーが製作、監督、主演、そして、主題歌まで調子こいて歌い、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」再び!とアカデミー賞を狙ったもののそのあまりの内容の酷さに総スカンをくらい、1997年度のゴールデン・ラズベリー賞(最低映画賞)で、見事5冠(作品・監督・主演男優・脚本・歌曲)を達成。映画史に燦然と輝く大記録を樹立した。

 さて、そんな「ポストマン」ですが、公開当時、伊藤が働いていた会社が宣伝を請け負っていた

 上映時間が176分。最初に字幕スーパーが入っていないバージョン、後日、字幕版と単調で、長くて、感情移入出来ない完全置いてけぼり映画を2回も見ることに。。。

 ラズベリー受賞直後に来日したケビン・コスナーは不機嫌で我侭。スポーツ紙だけでなく朝日・読売・毎日新聞でもラズベリー賞受賞を社会面に掲載。売り込み先の媒体からは「受賞おめでとう!良かったねぇ〜」と冷やかされる。

 伊藤はまだ新人で直接担当ではなかったのですが、担当の先輩は本当にシンドそうでした。

 そんな少なからず思い出深い「ポストマン」だから、つい誌面に目がいってしまった。

 放送はテレビ東京・午後1時30分から3時30分と2時間枠。

 「ぴあ」にはご丁寧にも元々の映画のランニングタイムとCM部分を差っ引いた本編の実尺が明記されている。「ポストマン」は93分にカット。

 ほとんど半分カット。初めは2日間に渡り、前編・後編に分けて放送するかと思ったのですが、そうではない模様。

 同じ枠で4月12日と13日に「史上最大の作戦」(本編178分)が実尺各93分づつで、前・後編に分けて放送されていることを考えると、「ポストマン」に対する扱いの程が伺えるでしょう。

 3時間の映画を1時間半にするということは、昔の伊藤だったら絶えがたいことでしたね。映画への愛が感じられません。普通に考えたらこれはもう別の映画だと思う。

 でも、伊藤はふっと思った。

 なんといっても「ポストマン」だ。ひょっとしたら、無駄な部分をばっさりカットすることによってオリジナルよりテンポがあって、締りがあって、良い作品になっているかもや!?

 それを証明するかのごとく、放送当日の毎日新聞のテレビ欄を見てみると、オススメ度3点満点中3点獲得!!毎日新聞も粋なことをしてくれる。

 思わず、確認のためビデオに録画しようかと思ったが、今まで「ポストマン」ごときに人生のうち6時間も浪費しているので、更に1時間半も費やすのは如何なものかと思い留まりました。

 GWを迎え、新作映画がガンガン公開されているのに、それを差し置いて「ポストマン」について意見するのはどうかと思ったけど、気になって、気になって、どうしても吐き出したくて、この思いを。。。

 日本では毎年、多くの映画が公開されています。日々、登場する新作映画に埋もれていく過去作たち。公開後、全く人々に触れられることなく忘れ去られて行く作品も多い。そんな中、未だにネガティブであっても語られる(語っているのは伊藤だけか?)「ポストマン」は映画史に名を残したエポック作品だとも思うのであったとさ。

 

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