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悲しみの「クレしん」

#74

 毎度。この時期は「クレしん」です。テンション低いです。

 世の大人たちの“クレしんは子供向けのくだらないアニメ”という固定観念を破壊した「オトナ帝国の逆襲」と「アッパレ!戦国大合戦」。この原恵一監督が作り上げたこの2作を「クレしん」の最高傑作に挙げる人が多い。伊藤Pもそうだ。

 続く「ヤキニクロード」、「夕陽のカスカベボーイズ」では、水島努監督のもと子供向けへの回帰が図られた。この2作に関しては、子供向けと言っても、原恵一監督の作品よりも子供向けなのであって、色々賛否はあったようですが、決して大人が楽しめない作品ではないと思う。

 「ヤキニク」の熱海に着く前までのチェイスシーンや遊園地でのマサオ君の活躍は見ていて楽しいし、ボーちゃんの「木を隠すなら森の中。人を隠すなら人ごみの中」という名セリフも聞ける。「カスカベボーイズ」も前半はまったりしているけど、後半は結構、疾走感があった。

 そして、新作の「伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」ですが、ムトウユージ監督にバトンタッチされ、水島努監督を上回る子供向け路線を突き進んでいる。

 昨年、「クレしんが最近イマイチなんだよねぇ〜」と言ったら、「いえ、違うんですよ。そもそものレベルが高すぎるんですよ。あれが普通なんです。」と言われた。確かにそう思った。

 しかしながら、今回ばかりは。。。

 野原一家がスーパーヒーローに変身し、怪獣を倒すことが繰り返し描かれる物語は単調だし、彼らが戦う場所もいつも同じ場所で、息苦しく閉塞感を感じてしまった。しんちゃんの活躍も少ないし、全体的なバランスが悪い上、ギャグもイマイチ冴えない。

 最近、出番の少なかったしんのすけの3大ヒーローである、アクション仮面やカンタムロボ、ブリブリざえもんが揃い踏みしてくれるのは嬉しいけど、それまでがもう、退屈で退屈で。

 でも、これはあくまでも大人の視点なのかなと思った。

 というのは、一緒に見ていた多くの子供たちは大喜びだったから。途中で冷めてしまった伊藤Pが笑わないギャグでも子供たちは馬鹿笑い。「へっ〜、こういうところでも子供はウケるのかぁ〜」と妙なところで関心。

 そう言えば、「オトナ帝国」や「戦国大合戦」を観た時に、「これって子供に理解できるのかなぁ〜?」と感じたっけね。そういった意味では、ヒーローが怪獣を倒すという勧善懲悪の世界は、子供たちにとって解りやすいのでしょう。

 そして、いつもだけど特に今回は子供たちと一緒に見れたことで救われた。これがマスコミ試写で、おっちゃん評論家のお偉いさんたちと見ていたらと思うと。。。

 やや大人向けだったこのところの「クレしん」が、本来あるべき子供の手に戻ったということかな。

 

 PS.声優さんの急死後、一切言葉を発しなくなったブリブリざえもん。
    上手くその問題をクリアしているけど、もう一度あの声が聞きたいなぁ。
    叶わぬ願いだけど。。。

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