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第2部:ツインタワー オリバーおっちゃんとボクと時々、松雪泰子

#019


 

「ワールド・トレード・センター」の取材で遂にオリバーおっちゃんと会うことに。

  さて、オリバーおっちゃんなのですが、わがまま・気分屋・女ったらし・麻薬常習犯(逮捕歴有り)というのは有名。


  取材日の翌日(9/15)で還暦を迎える、チョイ悪どころか、激しく“悪”なやんちゃオヤジ。

  来日の度に風俗にしけ込むという噂もある。


  そんな訳で、ある程度の覚悟と緊張を持って、パークハイアット東京の一室へ集合時間に行くと、宣伝担当のバッチーさんが「すみません、40分押してます」と、良くあるお話。


  「それでですね、4時の飛行機に乗らなくてはいけないので、取材時間当初の9分から、 6分に短縮して頂きたいのですが。。。」


  6分で何を聞き出せと言うのだ。。。

 
  まぁ、仕方がない。。。


  「でも、朝は“おはよう”って言いながら、女性スタッフの顔撫でたりして、機嫌は良いですよ」って、おい、それセクハラだろっ!40分は長いけど、毎度毎度の待つのも仕事。「フラガール」の松雪泰子さんの時なんて、2時間待たされたからさ。それに比べれば、屁みたいなもんだ。


  幸い、競合だけど友達であるムービープラスの人や、久しぶりに会ったCX「めざまし土曜日」のディレクターAねぇさんがいたので、談笑して時間を潰す。


  Aねぇさんからは「伊藤ッチさぁ、今から女装しなくちゃねー。女じゃないとオリバー機嫌悪くなるよ」と、冗談と受け取れないようなアドバイスを頂く。やっぱりタラシだからな。。。


  どうやら「めざまし」⇒「ムービープラス」⇒「カミングスーン」の順番のようで、トップバッターであるAねぇさんが、取材部屋へと向かう。


  取材部屋の外で待機していると、バッチーが「あの、すみません。ちょっと機嫌が。。。」


  どうやら4時の飛行機に乗らなくていけないという焦りと、ディベートぽく展開させていきたオリバーおっちゃんの意に反し、質問の書いてある紙を見ながら、紋切り型に一問、一問質問をしていく媒体(「めざまし」ではない)が続き、機嫌を損ねたようだ。


  「ということで、返し(オリバーの発言)から拾ってまた質問してくれませんか?」って、6分しかないんだぞぉぉぉ。。。。



  そんこうしているうちにAねぇさんが部屋からアタフタと出て来て、
「中、大変なことになってるよ」と言うではなりませんか。



  一体何が。。。



 
  そして、ムービープラスの取材中に得た情報。

1.オリバーおっちゃんをアテンドしているのはUIPの女性スタッフ
2.取材部屋はなるべく女性スタッフが配置され、必要のない男性スタッフは入室禁止
3.会食等も全て女性スタッフオンリー
4.ちょっと不味くて書けない


  というわけで、マジで女装しようかと思ったんだけど、たったの6分だし、機嫌損ねられようが、なんだろうが知ったこっちゃねーやって。んでもって、ムービープラスさんがラスト・クエスチョンに入ったということで、取材部屋へ入室。



  「次の媒体さんどーぞぉ」とクルーに呼ばれ、通訳さんに挨拶して、席に着き、いざご対面!!って、思ったらオリバーおっちゃんがおらんがなぁ〜。

 
  フラフラと室内を歩くオリバーおっちゃん。


  「こういう時間がもったいないんだよぉ!!」と結構イライラチックなクルーさん。


  そんな場の空気を知ってか知らず、オリバーおっちゃんは席に来ても、「私の時計がない、ない、ない」と探している。


  「いまは時計よりも取材だろう!!!」というピーンと張り詰めた雰囲気。カメラクルーは、伊藤Pが宣伝時代にもお世話になっている方々で、現場をスケジュール通りに回すことは、彼らにとってプライオリティーが高い。



  だから40分も押したうえ、取材時間を削らざる負えなくなってしまったことと、きちんと媒体に取材時間を設けたいという気持ちが苛立ちとなって表れているのでしょう。「もういい、回せ!!ローリン!!!!」という掛け声とともに、「おぉ、そうだ、取材だった」と認識したのか、着席するオリバーおっちゃん。


 そして、第一声。「How are you?」とフレンドリーなのですが、通訳さんが発した媒体の説明と被り、きちんと返せないまま、取材スタート。


  まずは「信仰心」についての質問をすると、きちんと丁寧に答えてくれた。


  それを訳してくれる通訳さん。まぁ、6分しかないし、今回はこれで良しなのですが、メチャ要約。して、先程の「ディベートしたい」ということが頭をかすめ、つい、オリバーおっちゃんの返しから拾って質問をしてしまった。


  そして、質問内容を伝える通訳さんの言っている事が良くわからないのか、段々と顔が険しくなり、
「えっ?なんだ?」みたいな態度に。。。


  通訳さんも負けじと、声を荒げながら早口で言い直す。きっと、通訳さんと上手くいってないのでしょう。また、ピーンと空気が張り詰める。



  そして、何事もなかったかのように、静かに喋り出すオリバーおっちゃん。また丁寧だ。



  オリバーおっちゃんが話し終わった時、“あと1分です”という紙を出される。


  通訳さんがまた超要約訳をかましている最中、クルーのボスが口パクで「ごめん!ごめんね!!!」と手を合わせながら謝る。

 

  これを見たら、もう一問!という気も起きずに、取材終了。


  2問で終わった取材は記憶にないが、きちんと最後に握手。きっと、この手で昨晩、女性の乳を。。


  おっとととと!いかん!いかん!!!!



  さてさて、幸い、「大変なことに」状態にはならなかったけど、フラフラ席立ったり、突然機嫌損ねたり、良くなったりと、1日中ずぅーっと一緒にいるクルーや通訳さんは大変だろうなぁ〜って思った。



  しかしさー、素行が悪いってのは聞いていたけど、今回、色々話を聞くに、なんで俺はこんな変態オヤジが作った映画を見て、号泣したんだろうって思うんだよね。


  すけこましオヤジが「家族愛」語ってんじゃねーよっ!!!って。



ベネチア映画祭で貶されようが、誰に何言われ様が、今年洋画でベスト1って思っていたけど、そんなこんなで8位ぐらいに落したくなる心境だ。



  まぁ、モデルになったウィル・ヒメノ氏がナイスだったから、1位のままにしておくけどさ。



  長く読ませた割りには大したオチもない。そんな思い出一杯のオリバーおっちゃん取材記でしたとさ。


更新日:2006/09/15
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