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期待通りのバカ映画

#030


 “拳(フィスト)にチェーン、魂(ソウル)に正義”

  この今時ありえないような、キャッチコッピーにしっかりキャッチされちゃって、アメコミ映画「ゴーストライダー」を見に行った。

  監督は「デアデビル」、「エレクトラ」を手掛けたマーク・スティーヴン・ジョンソン。
  こいつはバカ映画の臭いがプンプンするぜ!


  若きスタント・ライダーのジョニー・ブレイズは、肺癌のクセしてタバコをガンガン吸いまくる自業自得の死にそうな親父を助けるために、悪魔のメフィストと自らの魂を売る契約を結ぶ。

  悪魔は契約どおり親父の癌を治すが、治した直後に事故死させる。

  ジョニー「親父を殺したな!」
  メフィスト「癌は治してやったぞ」

  詐欺の被害にあったジョニーは、やがてメフィストの意のままに、燃える骸骨野郎“ゴーストライダー”へと変身してしまう。

  ゴーストライダーは悪魔と契約したのに、何故か悪人を裁くというわけのわからないダークヒーローだ。
  お前はどっちの味方だ。


  見所はジョニーからゴーストライダーへと姿を変える変身シーン。
  多分CGで頭に毛を生やしたニコラス・ケイジが「ワールド・トレード・センター」でより磨きをかけた顔芸で、変身時のジョニーの戸惑いと苦しみを体現。

  うぉぉぉぉぉ!!
  わぁぁぁぁぁ!!
  (って言っているだけ)

  さすがはオスカー俳優。作品の品位に合った素晴らしい演技を見せてくれる。


  トレードマークの指差しポーズもある。
  これなくして、ニックは語れない。
  もう芸人の域に達している。


  そして、ゴーストライダーの前に立ちはだかるのは、地上征服を目論むメフィストの息子ブラックハート。
  このブラックハート率いる悪魔の軍団が、「コンスタンティン」でキアヌにメリケンサックで殴り倒された悪魔と同じぐらい弱い。

  まったくゴーストライダーを苦しめることなく、次々と無駄死にしていく。
  というか悪魔は死ぬのか?

  敵を全員雑魚キャラ扱いにした画期的なヒーロー映画だ。
  他のキャラクター設定も素敵にかなりいい加減だ。


  足をおっぴろげて登場するエヴァ・メンデス演じるヒロイン・ロクサーヌは全く活躍しない。インタビューすら満足にこなせない使えないTVレポーターだ。
  しかものんべぇだ。

  おいおい、それじゃー、誰もときめかないよ。


  若き日のジョニーとロクサーヌも登場。
  かつて二人は恋人だったのだ。

  流石に、ニックを若返らすのはCGで頭の毛を増やすよりも難しいようで、別の俳優が演じているのだが、ニックに全く似ていない。
  いや、それはどーでもいいのだ。
  問題は若き日の二人はどう見ても同い年ぐらいなのに、成長したら、ニックとエヴァである。

  この年の差はどーいうことだ。
  どうやらロクサーヌは乳だけ成長しているようだ。

  伊藤Pならニックと年の差が4つしか違わないリサ・マリー・プレスリーをキャスティングするね。
  えっ?離婚した?



  他にも語るべきところがある。

  ゴーストライダーはライダーだから乗り物は当然バイクだ。
  で、ジョニーと契約を交わす悪魔のメフィストを演じているのはピーター・フォンダ。

  ピーター・フォンダと言えば勿論「イージー・ライダー」だ。

  この安易なキャスティング。
  きっと監督は、抜群のキャスティングだと思っているに違いない。

  この勘違いが微笑ましい。

  伊藤Pならトラクター野郎リチャード・ファーンズワースをキャスティングするね。
  えっ?もう死んでる?



  で、メフィストは悪魔だから当然の如くクロスロードに現れる。
  (クロスロードについては「伊藤Pの部屋」#16を読んどくれ)

  きっと監督は粋な演出だと思っているに違いない。

  この勘違いが愛しい。

  伊藤Pならワシントンのジョージタウンにある、とある神父が転げ落ちた階段下に登場させるね。
  えっ?それはバズス?



  ついでに、劇中オジー・オズボーンの名曲「クレイジー・トレイン」が使われている。

  悪魔だからオジー。
  きっと監督はナイスな選曲だと思っているに違いない。

  でも、残念ながら現代人はオジーをコメディアンだと認識しているのだよ。
  伊藤Pなら十田敬三が歌う「デビルマンの歌」あたりをチョイスするね。

  いや、待てよ、hiroの「光の中で」にしようかなぁ。



  他にも沢山あるんだけど、あんまりバラすと面白くないからこの辺で。
  まぁ、ともかく、緊迫感のかけらもない、予想通りの展開で物語は進んでいくのですよ。

  そんなこんなで期待通りのバカ映画だった。
  欲を言えば、ジョン・カーペンターに撮って欲しかった。

  そうすればもっと愛しきバカ映画になっていたことだろう。



  「裏伊藤Pの部屋」#028「DOA/デッド・オア・アライブ」の回で、伊藤Pは余程のことがない限り朝10時からの試写には行かないと述べておりますが、「ゴーストライダー」も朝10時の試写でした。


  どうやら伊藤Pはバカ映画となれば、朝の10時もいとわないようだ。


  ところで、「ゴーストライダー」はアメリカでは2週連続ナンバー1の大ヒットを記録。
  最近、この手の映画がアメリカでヒットすることがなかったので、アメリカはバカ映画を見捨ててしまったと思っていたけど、安心したよ。




ゴーストライダー
配給:ソニー・ピクチャーズ
3月3日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にて

更新日:2007/03/02
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