2004年11月26日更新

#060 「インタビュー中は」

現在の業務内容のうちの一つにインタビュー取材というのがある。文字通り、映画関係者(俳優、監督、プロデューサーなど)に携わっている映画の裏話や思い入れなどを聞く仕事だ。 基本的に放送で使用するのでインタビュー時には必ずムービーのカメラが回っている。そして、対象者が話している個所を使用するから、その間こちらは静かにしていなければならない。しかし、その際に思わず笑いが込み上げてくる時がある。

笑いのケースは色々あって、

1.対象者が知り合いに似ている
2.対象者がかわいい
3.対象者の答えが意味不明
4.対象者のいらないマメ知識を得ている

といった感じだ。

1番は最近もあった。「MY FATHER(原)」という映画の監督さんが、会社の人にちょっと似ていて、更に以前インタビューした「サンダーバード」の監督にも似ていて、どうにもおかしくなってしまった。一人でツボに入るというケースだ。

2番は単にデレデレしているだけである。「ボイス」の主演女優ハ・ジウォンはマジでやばかった。映画では別に普通な感じで、ストライクゾーンではなかったのですが、部屋に入ってきたハ・ジウォンはまるで別人の超美人。予想外の展開に動揺しつつも平静を装ったが、終了後「伊藤さん、にやけてましたね」と言われ、バレバレだった。同様のケースとして、ミラジョボなどがある。

3番は太刀が悪い。質問に対してちゃんと答えてくれないケースだ。この手の最高峰はセガール。質問しても「そうだね」とか「そうだよ」としか答えてくれない。まぁ、インタビューの前日にチキン食ったら歯がかけて、機嫌が悪かったことも起因するのでしょう。

最近だと「インファナル・アフェア 無間序曲」のアンソニー・ウォン。

伊藤「撮影中のエピソードは?」
ウォン「仕事だからね。ないよ。」

伊藤「香港映画が元気ありません!期待してますから頑張ってください!」
ウォン「期待されてもね。。。」

もういいや。。。

次いで、4番。これは取材場所に行った際に担当者から予備知識を与えられるケース。大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーの時は、現場スタッフが「あいつ、モニターチェックするんだよ。プロデューサーのくせして。自分、かっこいいと思ってんのかな?あの顔で。メイクもしているしさ。完全に勘違いナルだよね。」などと話すものだから、ジェリーが本当にモニターチェックをし、メイクのお直しが入った瞬間にスイッチが入ってしまった。そして、質問に真面目に答えてくれている彼の顔を見ていると「ナルシスト〜ナルシストだよぉ〜」と悪魔の声が聞こえてきて、もう笑いの持って行き場に困りまくった。って、失礼極まりない話なんだけどさ。

元々笑ってはいけないというシチュエーションは、どうでも良いことで笑いを引き起こすのである。

映画でもギャグがあって、ドッと場内が沸いた後もツボ入って、暗闇の中、独り笑いを噛み殺すってことありませんか?

当事者にしか分からない笑いの苦しみだ。

ベン・アフレックが鼻糞ほじっていたのには、別の意味で笑った。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。
大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。
「リーサル・ウェポン4」、「アイズ ワイド シャット」、「マトリックス」などの宣伝を手がける。
2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」にて映画情報番組の製作に従事。
2006年11月、「カミングスーンTV」が総合エンタメチャンネル「シーエス Gyao」に変更したのを期に、映画情報サイトの運営に関わる。
現在は「Gyao」の「最新映画ナビ」をメインに、最新映画情報を収集、提供の業務に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年にスタート。
開始当初はコラムだったが、2007年にブログ化
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