2005年04月16日更新

#074 「悲しみの「クレしん」」

毎度。この時期は「クレしん」です。テンション低いです。

世の大人たちの“クレしんは子供向けのくだらないアニメ”という固定観念を破壊した「オトナ帝国の逆襲」と「アッパレ!戦国大合戦」。この原恵一監督が作り上げたこの2作を「クレしん」の最高傑作に挙げる人が多い。伊藤Pもそうだ。


続く「ヤキニクロード」、「夕陽のカスカベボーイズ」では、水島努監督のもと子供向けへの回帰が図られた。この2作に関しては、子供向けと言っても、原恵一監督の作品よりも子供向けなのであって、色々賛否はあったようですが、決して大人が楽しめない作品ではないと思う。

「ヤキニク」の熱海に着く前までのチェイスシーンや遊園地でのマサオ君の活躍は見ていて楽しいし、ボーちゃんの「木を隠すなら森の中。人を隠すなら人ごみの中」という名セリフも聞ける。「カスカベボーイズ」も前半はまったりしているけど、後半は結構、疾走感があった。

そして、新作の「伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」ですが、ムトウユージ監督にバトンタッチされ、水島努監督を上回る子供向け路線を突き進んでいる。

昨年、「クレしんが最近イマイチなんだよねぇ〜」と言ったら、「いえ、違うんですよ。そもそものレベルが高すぎるんですよ。あれが普通なんです。」と言われた。確かにそう思った。

しかしながら、今回ばかりは。。。

野原一家がスーパーヒーローに変身し、怪獣を倒すことが繰り返し描かれる物語は単調だし、彼らが戦う場所もいつも同じ場所で、息苦しく閉塞感を感じてしまった。しんちゃんの活躍も少ないし、全体的なバランスが悪い上、ギャグもイマイチ冴えない。

最近、出番の少なかったしんのすけの3大ヒーローである、アクション仮面やカンタムロボ、ブリブリざえもんが揃い踏みしてくれるのは嬉しいけど、それまでがもう、退屈で退屈で。

でも、これはあくまでも大人の視点なのかなと思った。

というのは、一緒に見ていた多くの子供たちは大喜びだったから。途中で冷めてしまった伊藤Pが笑わないギャグでも子供たちは馬鹿笑い。「へっ〜、こういうところでも子供はウケるのかぁ〜」と妙なところで関心。

そう言えば、「オトナ帝国」や「戦国大合戦」を観た時に、「これって子供に理解できるのかなぁ〜?」と感じたっけね。そういった意味では、ヒーローが怪獣を倒すという勧善懲悪の世界は、子供たちにとって解りやすいのでしょう。

そして、いつもだけど特に今回は子供たちと一緒に見れたことで救われた。これがマスコミ試写で、おっちゃん評論家のお偉いさんたちと見ていたらと思うと。。。

やや大人向けだったこのところの「クレしん」が、本来あるべき子供の手に戻ったということかな。

PS.声優さんの急死後、一切言葉を発しなくなったブリブリざえもん。
上手くその問題をクリアしているけど、もう一度あの声が聞きたいなぁ。
叶わぬ願いだけど。。。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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