2006年07月17日更新

#119 「夏の続編映画」

夏です。大作映画です。続編です。

今年の夏休み映画の中で主だったシリーズものは、

「M:i:III」
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!
スーパーマン リターンズ

といったところでしょうか。


で、ですね。シリーズものと偏(ひとえ)に申しましても、様々なパターンがあります。上記作品を例に取って、ご説明いたします。

■設定普遍パターン〜 「釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!」

解説:レギュラーの登場人物が、あまり差異のないエピソードを展開し、同じパターンで終わる。見て
いて安心。ハマちゃん、スーさん、みち子さん、佐々木次長(谷啓)などのキャラクターさえ知っ
ていれば、1〜17どれを見ても全く問題が無い。シリーズ途中でいつの間にか浜崎夫妻に子供
が出来たり、同僚が山瀬まみからさとう珠緒にいつの間にか変っていてもあまり問題はない。
※17ではさとう珠緒の名前がクレジットされていない。。。

類型:「水戸黄門」/「男はつらいよ」

問題点:同じような話ばかりなので、5〜15あたりを見たのか見ていないのか訳が判らなくなる。
判断基準としては“ヒロインが誰か?”が有効。

■継続しながら1話完結パターン〜 「M:i:III」

解説:主人公が、一部のレギュラーキャストとともにシリーズごとに違ったエピソードを展開し、ハラ
ハラさせつつ、結局同じパターンで終わる。一応、シリーズ順に時系列はあるが、シリーズごと
に大きな接点はない(細かいのはある)。イーサンはスパイ組織に属しており、毎回、不可能な
任務を託されるが、全て可能にして敵を殲滅する。イーサン以外のレギュラーは同僚の黒人
のみなうえ、1話ごとにスッキリと敵を倒すので、どれから見てもあまり問題は無い。但し、それ
なりに流れやスケール感の違いはあるので、順番に見ておいた方がベター。このシリーズの場   合、毎回監督が異なり、それぞれカラーが違いうので、それを嗜むのがオツな楽しみである。

類型:「ダイ・ハード」

問題点:1人相撲の映画になる(ex.トム・クルーズ、ブルース・ウィリス)←別に問題点じゃない!?

■変形パターン〜 「スーパーマン リターンズ」

解説:リメイクと思わせておいて、実はクリストファー・リーブ版「スーパーマン」シリーズの1と一部分
2の続編だったという、変化球な続編。今までにあまりないパターン。リーブ版は4まであるが、
3と4は無視???願わくば、リーブ版を見直しておいた方が良いが、

1.スーパーマンは宇宙人である。

2.スーパーマンは小さい頃地球に落ちてきて、農業を営む心優しい夫婦に養子として育てられた。

3.成人して、スーパーマンとして活躍しつつ、その正体を隠してデイリー・プラネットの新聞記者
として働いている。

4.そこで、スーパーマンを追いかけるロイスという女性記者と知り合う。

5.スーパーマンとロイスはともに心惹かれあっている。

6.リーブ版の1でレックス・ルーサーという敵と戦った。

これさえ知っておけば、とりあえずなんとかなる。


類型:「リング」。「リング」と同時上映が「らせん」が、その後を描いていたにも関わらず、「リング2」が
登場した。

問題点:ちゅうか、ホントに見るまで知らなくて、かなり混乱したぞ!覚えてね−よ!!リーブ版の細か
いとこなんて!!!

■無理矢理三部作パターン〜 「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」

解説:ヒットしたから、もうふた稼ぎを狙い無理矢理三部作にするというプロデューサーって腹黒いね
パターン。最初から3部作の構想はあるケースもあるが、ヒットしなかった場合シリーズ化され
ないので、1はある程度スッキリ終わらせている。※詳しくは本コラム#73参照
シリーズを通して、それぞれ細かい接点が沢山あるので、順番に見なくてはならない。仮に見て
いたとしても、随分前に見たりして忘れている場合は、絶対に見直したほうが良い。でないと「こ
いつ誰だっけ?」になり、物語に集中できない。

類型:「マトリックス」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

問題点:シリーズの真ん中である2は、3の序章でしかなく、物語が<良いところ>で終わる。
そのため、鑑賞後にかなりのストレスを感じる。「えっ?この状態でまた1年待つの?」みたい
な、期待感よりも、不満が募る。続編を熱望していた人には尚更だ。


という訳で、続編もののパターンを2006年夏休み映画を例にしてご紹介いたしました。鑑賞に際しまして、特に注意が必要なのは、お分かりですね?「スーパーマン」と「パイレーツ」です。それぞれ前作を見ておく事を、強く、強くお薦めします。


「スーパーマン」の場合、きっと配給会社的には、「そんな古い映画を見直すわけがない。シリーズであることを公にするとマイナスだから伏せよう」という感じなのでしょう。


しかし、伊藤Pは誠意を持って、皆さんに改めてお伝えしておきます。リーブ版の1作目と一部2作目の続編です!


まぁ、先述の6項目さえおさえておけば、大丈夫は大丈夫なんですけど、まだ日本での公開まで多少時間があるので、是非リーブ版を見て下さいね。

PS:音楽もね!
http://musicshelf.jp/?mode=playlist&id=10971

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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