2007年12月25日更新

GyaO作品部屋#01『リーサル・ウェポン4』

こんにちは。伊藤Pです。


GyaOのスタッフになって早いもので半年経ちました。
2005年のGyaO開局当初や、その後も単発的にちょっと関わったりしてきましたが、
より身近になって、取り揃えている作品の充実度がかなりUPしていると感じました。


そして、12月25日より「ハリウッド・シアター」という枠が始まりました。


ここでは話題作を放送するのですが、その中に思い出の作品が2本も!!


そこでGyaOでは「最新映画情報」担当だけど、
せっかく本編放送をしているのだから、「ハリウッド・シアター」に限らず、
本編放送のある作品のことを書いてみてはどうだろうかと思いついた。
記事読んでもらって、そのまま本編見てもらうのも悪くないなぁーって。


GyaOでの放送期間が終わると、意味がないといえば、
それまでなのですが。。。


まぁ、そうしたらDVDででも見て下さいまし。


というわけで、記念すべき第1弾はこちら!

『リーサル・ウェポン4』 (2007年12月25〜2008年1月1日正午まで)


伊藤Pは映画の宣伝をやっていましたが、
『リーサル・ウェポン4』は宣伝2年目にして任された、初の大作映画でした。


ベトナム帰還兵で、自殺願望のある破天荒なリッグス刑事と、
真面目で、温厚なマータフ刑事のコンビが活躍する刑事アクション。


そもそもシリーズのファンだったので、担当になった時はメチャクチャ嬉しかったし、
メチャクチャ燃えた。


「地上波、CS、BS、なんでもいいからテレビで100媒体」というノルマが出された
けど、なんとかクリアした。


クイズ・キャンペーンもやった。
問題は作品を見る前に考えた「劇中、破壊される車の数」だったんですけど、
出来上がった作品を見たら、正確な数字なんて数えられず、
応募者全員になんかしらお詫びの関連グッズを送ったという珍事も発生した。


そして、初日を迎え、メイン館である丸の内ピカデリー1に行くと、
ドンドンと劇場にお客さんが吸い込まれていく姿を目撃した。


満員の場内。


「あぁ、これが宣伝の仕事の醍醐味のひとつなんだ」と思えるほど、嬉しかった。
翌週にはあっさりと『マスク・オブ・ゾロ』に奪取されたけど、
興行ランキングも初登場1位を獲得した。
勿論、伊藤Pにとって初の興行成績1位だ。


そんな思い出深い『リーサル・ウェポン4』と、
今回、この様な形で再会するとは...ネット上で放送なんて、
10年前には想像すらしなかったっす。


さて、肝心の中身ですが、見所満載です。


まずド頭のタイトル。
ワーナーのロゴが突然炎に包まれて、
タイトル文字が飛んでくるカッコイイ演出なんですけど、
これは当時のワーナーを象徴していると揶揄された。


ワーナーはその後、『マトリックス』で映画の歴史を変え、
『ハリー・ポッター』シリーズや『ラスト サムライ』で100億円越えを連発したけど、
『リーサル4』が公開された98年頃は、
本国での興行成績も含め、どれもイマイチだったし、ラズベリー賞の常連だった。


だから“火の車”という意味で、ロゴを燃やした”という風に言われたりした。


そんな時代を表すタイトルだったりするのですが、
もしも5.1chサウンドシステムで見られる環境にあるのなら、
是非スピーカーを後ろに置いて、再生してください。


“ボァ〜!!!”と炎と音が前から迫ってきた後、
頭の後ろから“シュボッ!シュボッ!シュボッ!”と文字と音が、
前方に通り過ぎて行きます。
超爽快です。


続きましての見所は、なんといってもアクション。


今は何でもCGで描けちゃいますが、
98年の頃は、アナログなアクションがまだまだ元気だった。
そんな生身のカーアクションのシーンが仰山出てくる。


本物の車が宙を飛び、ビルに突っ込み、オフィス内を疾走し、
反対側へ突き破って飛び出す。


そんなこと出来るわけねーだろ!!
被害総額幾らだ!!
と、叫びたくなるようなハチャメチャ感が良い。


そして、本作最大の見ものはリー・リン・チェイこと、
ジェット・リーのアクションでしょう。


マータフの家で、瞬く間に拳銃をリッグスから奪い取る技のキレは、
香港アクションを見慣れていた伊藤Pが見ても凄いと思った。


丸の内ピカデリー1で行われた完成披露試写会では、
このシーンで自発的に拍手が起きたのを覚えている。
それほど凄いアクションだ。


ジェットのアクションを見たことがなかったアメリカの観客は、
もっと衝撃を受けたことでしょう。


ジェットの香港時代の作品を見たプロデューサーのジョエル・シルバーが、
「シリーズ最強の敵になる!」とオファーをするも、
ジェットはハリウッドデビュー作が悪役であることに難を示した。


次回、正義のヒーローもので主役やらっせっから、
というジョエルからの提案を受けて『リーサル4』に出演したジェット。


受けといて良かったね〜。


ジョエルの約束どおり、その後『ロミオ・マスト・ダイ』で主役を務めたのをはじめ、
ハリウッド資本の作品に多く出演した。


でもね、伊藤P的にはその後のハリウッド出演作品は、
どれもジェット・リーの良さを引き出しているとは思えないんだ。


CGアクションが導入される直前である『リーサル4』が、
一番、本物感があって、カッコよくて、キレがあって、
美しくて、クールだと思う。


他にもいろいろと見所満載のエンターテイメント大作ですので、
是非、『リーサル・ウェポン4』をご覧下さいませ。


『リーサル・ウェポン4』 (2007年12月25〜2008年1月1日正午まで)

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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