2008年03月19日更新

#198 『燃えよ!ピンポン』

昨年公開され熱狂的な支持を得て、
小規模ながらもヒットを記録した『俺たちフィギュアスケーター』(未見)。


この余波を受けたからか、
すっかりビデオストレートへの道をひた走っていたアメリカンなバカ映画が、
少しずつ復権してきている。


日本での公開を求めて、
上映署名運動がネットで展開されている「HOT FUZZ」なる作品もある。
(こちら、日本公開の道は大分開けたようです)


みんなバカ映画が好きなんだよ。


そんな愛すべきバカ映画が、もう一本公開される。
『燃えよ!ピンポン』だ。




燃えよ!ピンポン
『燃えよ!ピンポン』
3/22よりみゆき座ほか全国にて
配給:東北新社
(C) 2007 Focus Features LLC and Intrepid Pictures LLC. All Rights Reserved.




前日に酒を結構飲んだため、試写に行くのがちょっと億劫だったのですが、
担当の方に「是非、来てください!」とラブコールを貰っちゃったら、
行かない訳にはいかないよなぁー。


まぁ、バカ映画だし、上映時間90分だし、ということで見に行った。


冒頭、1988年のソウル・オリンピックから始まる。
天才卓球少年ランディが登場するのだが、な、な、なんと!
ランディ少年の“非公認入場テーマ”が、
我が愛するデフ・レパードの名曲「Rock of Ages」ではないか!


しかもラケットにはデフ・レパードのロゴ!


ソウル・オリンピックは1988年。
デフ・レパードが必聴の名盤「Hysteria」を発表した翌年で、
人気絶頂の頃だ。
なるほど〜の選曲。


そして、成長して、しみったれた生活を送っているランディは、
大きくなってもデフ・レパードが大好き!
着ているTシャツは、いつもデフ・レパード。


あんた最高だよ!!!


燃えよ!ピンポン


ついでにヒロイン役のマギーQもセカンドアルバム「High 'N' Dry」のシャツを着用!
これがスゲー、エロッペー!


更に挿入歌として、「Photograph」、「Pour Some Sugar On Me」といったヒット曲がかかる。
前出の「Rock Of Ages」は、ここぞの勝負どころでまたかかり、
伊藤P大興奮の一人ライブ状態!


“Rock of Ages! Rock of Ages! Still Rollin'!!”


あぁ〜!!叫びてぇー!!!!


デフ・レパードの曲は『コヨーテ・アグリー』で「Pour Some Sugar On Me」、
『ラスト・アクション・ヒーロー』で「Two Steps Behind」、
『ロック・スター』で「Let's Get Rocked」が使われていたりするけど、
『燃えよ!ピンポン』での使用方法は、そのどれよりも優れいているし、
製作者のデフ・レパードへの“愛”を強く感じた(実際にDとPが好きらしい)。

『燃えよ!ピンポン』は、本当にナンセンスなバカ映画なので、
好き嫌いがはっきりしてしまうだろうけど、
伊藤Pはそもそもバカ映画が大好きだから、かなり楽しめた上、
更にデフ・レパードである。


いやー、本年度の最優秀主題歌賞は『燃えよ!ピンポン』だな。


もう最初から最後までニタニタ笑いながら見ちゃったよ。
酒もぶっ飛ぶおもしろさ!

試写終わりに、担当の方に発した言葉は当然、「最高!」でした。


思い入れもあって、伊藤P的にはドツボに嵌った傑作だ!


ということで、バカ映画がダメで、デフ・レパードのファンではない人にとっては、
とてつもなく見るに値しない作品かも知れない。


でも、先述のようにバカ映画を愛している人は沢山いるし、
デフ・レパードも伊藤Pの様な根強いファンは未だに多い。


なので、バカ映画ファン、デフ・レパードのファンの方々は、
絶対に見て損はないと思う。

周りのデフ・レパード好きを募って、映画館で一緒に体感したいな。
(マジでしようかな...)

燃えよ!ピンポン


そんなデフ・レパードですが、
2002年の「X」以来となるオリジナルアルバムが、4月29日に発売される。
「Songs from The Sparkle Lounge」だ。
ビートルズのあのアルバムぽいジャケットがグッドだ!

途中でベストアルバムやカバーアルバムが発売されているので、
そんなに待たされた感はないけど、それでもやっぱり待ち遠しかったよぉぉぉぉぉ。


なんか、デフ・レパードは本当に別格なんだよね。
デフ・レパード独特のサウンドってのがあって、何度も聴いているのに、
突然、ビビビビビッ!って電気が体を走って、涙が出ることがある。


80年代、ボン・ジョビと双璧を成す程の大物バンドだったけど、
現在でも東京ドームでライブをやれるボン・ジョビに対して、
デフ・レパードは渋谷公会堂(現:CCレモン)クラスにまで落っこちている。


ドラマーが事故で片腕失ったり、ギタリストが死んじゃったりと、
不幸な経験をしているけど、未だに現役で頑張って、ファンを喜ばせてくれる。
そんなバンドの姿勢も好きだ。
以前ほど人気がなくなったからって、伊藤Pはファンであることを絶対にやめない。


是非!是非!ジャパン・ツアーを実現させてくれい!!!


情報更新を全くしない、ユニバーサル・ミュージック・ジャパン


少しはやる気を見せてくれよ!!
昔はアルバム出せば必ず来てくれたから、こんな心配しなくても良かったのになぁ・・・

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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