2008年07月09日更新

メタル監督、香港アクション映画監督、坂井真紀 取材記

暫く小康状態だった取材ですが、7月に入ってからバコバコと。


■『グローバル・メタル』サム・ダン監督&スコット・マクフェイデン監督
『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』で、
“何故メタルが嫌われるのか?”を追究した二人が、
今度はメタルのグローバル化をリサーチしたドキュメンタリー映画。


『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』の時も、二人に取材させてもらっている。


取材部屋の外でボケェェェと自分の番を待っていたら、
フラフラとサムが出てきた。
どうやらトイレのようだ。


続いて、スコットも部屋から出てきて、伊藤Pを見るや話しかけてきた。


スコット「Hi, I'm Scot.Nice to meet you」


伊藤P 「My name is Kazuyuki Ito.Next Interviewer」


とこれぐらいは余裕の返答。
で、スコットとは2度目だ。
けど、スコットは「Nice to meet you」と言ってきた。


この挨拶は初対面の時に使用される言い回しだということは、
ジョージ・クルーニーの取材で学んでいる。


ってことはスコットは、前に会ったことを忘れているということだ。


なので、2回目だということを教えるべく、
これもミラ・ジョヴォヴィッチの取材で学んだ通りの言葉を発した。


伊藤P 「Second time」


したら、


スコット「Oh!Yeah!How are you?」


と、さも覚えていたかのような反応を見せた。
今更遅いっす。


因みにトイレから戻ってきたサムも同じ様な感じだったな。


で、インタビューが始まったのですが、
どうしても個人的に言いたいことと、聞きたいことがあった。


本作には日本も登場する。
日本のパートで、サムが渋谷にあるロックバーへ足を踏み入れる。
そのロックバーで、酔っ払ったおじさんたちが下手糞な英語で、
ディープ・パープルの「ハイウェイスター」を歌い、エアギターをやる。


この映画は世界各国で上映されるわけでして、
これが日本のメタルシーンだ思われるのは、
おじさんたちには悪いけどかなり恥ずかしいよ。


なので、「違う」ということを言いたくてね。
誤解しないでねって、強調しておきました。


まぉ、サムもスコットもおじさんパープルが、
日本のメタルシーンのある一面に過ぎないということを理解はしていたけどね。


で、聞きたかったことは、中国のパートのとある表現。
唐朝というチャイニーズ・メタル・バンドのメンバーであるカイザー・クオが、
「中国でのメタルの流布は、契約の切れたバンドのカット盤が、
大量に中国に輸入されたことによる」と語る。


そのカット盤の説明に使われていたのが、
エクストリームやシンデレラのジャケットだった。


で、最後にカイザー・クオは「そのカット盤のほとんどはクズだったけどね」と言う。


えっ?エクストリームやシンデレラは“クズ”の象徴なんっすか?


ということで、サムとスコットにそのことを問いただしたら、
「あれは、カイザー・クオがそれらのバンドを挙げていたから使った。
 コアなメタルファンだったら、賛同してくれると思った」
と答えてくれた。


エクストリームやシンデレラはデビュー当時、メイクをしていた。
なので、彼らはグラム・メタルと表現していたけど、
ちょっとバカにしているようだった。


前にインタビューした時も、
Mr.BIGやデフ・レパードのことをポップ・メタルと言っていて、
ちょっとむかついたんだよね。


なので、
「エクストリームがメイクしていたのは、最初だけだし、
 ヌーノ・ヴェッテンコートは素晴らしいギタリストだ」


「シンデレラだって、メタルというよりもサザン・ロックだ」


と言っておきました。


概ね納得していました。


良かった良かった。


取材自体は概ね和やかな感じで、また会いましょう!ってね。
次回作はアイアン・メイデンのツアー・ドキュメンタリーだってさ。


サム&スコット
『グローバル・メタル』
配給:B.B.B.inc./アミューズソフトエンタテインメント
8/23よりアミューズCQN他にてレイトショー


※『グローバル・メタル』サム・ダン監督&スコット・マクフェイデン監督 インタビュー





■『インビジブル・ターゲット』ベニー・チャン監督
インビジブル・ターゲット
『インビジブル・ターゲット』
配給:アートポート
8月、シネマスクエアとうきゅうほかにて


ジャッキー・チェンの作品で、
1990年代のベスト1は、『WHO AM I?』。
2000年代の暫定ベスト1は、『NEW POLICE STORY/香港国際警察』


この2本を撮ったのが、このベニー・チャン監督だ。


なので、「お会いできてとても光栄です」と伝えると、
とても喜んでくれた。


香港アクションについて、結構、ディープに熱く語らった。


サムとスコットもそうだったけど、今回は動画無しのテキストのみの取材。
動画のカメラが回っていないと、ざっくばらんに話が出来るので、
こういう“熱い”題材の取材の時は、こっちの方が話が弾む。


良かった良かった。


ベニー・チャン


※『インビジブル・ターゲット』ベニー・チャン監督 インタビュー テキスト




■『ビルと動物園』坂井真紀
ビルと動物園
『ビルと動物園』
配給:アートポート
7/19よりユーロスペースにて


ベニー・チャン監督取材の5日後、同じ場所。
でも伊藤Pの目の前には、美しい坂井真紀さんが座っている。


森永ビックルのCMの坂井真紀は、多くの男のハートを鷲掴みした。


湯上りに冷蔵庫からビックルを取り出し、
ゴクッと飲んで彼氏(?)にボストンクラブを決める。


メッサカワイイッサ!


あれから14年。未だに美貌衰えずの坂井さん。
うーん、綺麗だぁ〜。


で、ですね、坂井真紀さんは大のクレヨンしんちゃん好きで有名。


なので、
常に付けている「クレヨンしんちゃん」のストラップ(麻生久美子さんとオソロ)を、
当然の如くアピール!
そして、坂井さんも食いつく。


伊藤P「坂井さん、しんちゃんお好きなんですよね?」
坂井 「はい、大好きですよ」
伊藤P「良いですよねぇ。僕は人生観が変わりました」
坂井 「あー、わかります」
伊藤P「あれを見るなというPTAのおばちゃんが許せません!」
坂井 「おかしいですよね(笑)」


と、このまましんちゃんトークを続けると、
また、麻生さんの時同様、宣伝の方から、
「そろそろ映画の話を・・・」と言われてしまうので、
伊藤Pの方から切り上げた。


で、インタビュー&写真撮影終了後、思い切って坂井さんに話しかけてみた。


伊藤P「『河童のクゥと夏休み』ってご覧になりましたか?」
坂井 「いえ、まだ見ていないんです」
伊藤P「『オトナ帝国の逆襲』や『戦国大合戦』を撮った原恵一監督の作品なんですよ」
坂井 「あぁ、そうみたいですね」
伊藤P「しんちゃんに負けないぐらい、本当に、本当に素晴らしい作品なので、
    是非見て下さい。大傑作ですよ!」
坂井 「そうなんですか?わかりました。今度、見ますね!
    (教えてくれて)ありがとうございました」


と、クゥちゃんをモウレツ!プッシュしておきました。
坂井さん、絶対に見て下さい!!


そういえば、麻生さんに初めてインタビューして、
しんちゃんトークをしたのもこの場所だったな。


どうやらこの場所は伊藤Pの風水、良いようだ。


良かった良かった。
今夜はビックル飲んで、クゥゥゥゥゥゥ〜!!って感じ?


いや、居酒屋でビール飲んで、クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!って言ってたな・・・


※『ビルと動物園』坂井真紀 インタビュー テキスト



そして、明日も取材なんだよね。
ジャッキー・チェンと一緒に来日している『ドラゴン・キングダム』のロブ・ミンコフ監督。


これも守備範囲なんで、力入れていくよ。


で、今までだったらロブ・ミンコフ監督のみの取材で終わっていた。


しかし!今回は、なななななななななななななナント!!!!!!!
ついに、ついに御大登場!!!


まじっすかぁ〜
ほんとうすっかぁ〜


しかし、『ラッシュアワー3』の時は、一旦決まるすっ飛んだ
なので、その時を迎えるまでは喜ばないぞ。


思えば2003年の阪神優勝も、
かなりのゲーム差つけての優勝確実って言われてたけど、
伊藤Pを含め多くの阪神ファンは、何度も、何度も裏切られてきたので、
優勝が決まる瞬間まで、「まだ、わからんよ」と言っていた。


その心境に似ているな。


やべぇなぁ〜、テンション上ってきちゃったよ。
もう完全に媒体じゃないな、俺。
単なるファンじゃん。
ダメじゃん。


後2日だ。
クゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!


→ 『ドラゴン・キングダム』ジャッキー・チェン取材記

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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