2008年08月28日更新

「20世紀少年」(漫画)

伊藤Pは漫画に興味がない。


全巻揃っているのは、


「クレヨンしんちゃん」
「タッチ」
「みゆき」


現在も連載中の「クレヨンしんちゃん」に関しては、
なんかもう伊藤Pの中で別物というか、持っていて当たり前のアイテム。


しかし、残りの2冊は、ふ、古い・・・


その後、最後までキチンと読んだ漫画は、
93年に最終巻が出た「AKIRA」かな?


そして、「AKIRA」以降、全く漫画にベクトルが向かわず、
気が付けば社会人になっていた。


そして、映画化の際に「DEATH NOTE」と「天然コケッコー」を読んだのですが、
「DEATH NOTE」を読んだのが2006年だから、
約13年間、漫画無しの生活を送っていたんだな・・・


読んでいないだけでなく、
興味が無かったので、どんな漫画が存在しているのかさえも知らなかった。


そんな折、「20世紀少年」映画化である。


映画『20世紀少年』を見た後、原作漫画の第1巻に手を付けてみた。


と、止まらない・・・


伊藤Pは、満員電車の中で漫画を読んでいるいい年したサラリーマンとか見ると、
「ちょっとそれどうなの?」って思っちゃう心の狭い人なんだけど、


思いっ切り、読んでたね、「20世紀少年」、電車の中で。


あんまり大きな声じゃ言えないんだけど、
通勤だけでなく、電車移動の時も。。。すみません。。。読んでしまいました。。。


世の中にはこんなに面白い漫画が存在するんだ!ってぐらい面白くって、
全22巻、ついでに完結編となる「21世紀少年」まで一気に読んでしまった。


原作「20世紀少年」ファンの人からしてみたら、
“何を今更いっているのだ!”と怒られるかもしれないけど、
本当に漫画に興味が無かったんです。。。


反省しています、後悔しています、人生、少し損していました。


あははははははっ



まず、1999年に連載が始まったんでしょ?
なのに911を予見するような内容なので、それに驚いた。


あと、ケンヂを始めとする仲間たちの友情が熱い!


フクベエが語る“ケンちゃんライス”のくだりとか、
電車の中で涙出そうになったよ・・・


その後に待受けている二転三転する人間関係の描き方とか、
たまらんもんがあったなぁー。


後半、やや息切れするし、ガツンと来るものがなかったのが残念は残念だけど、
すげー漫画であることには変わりない。


連載していたってのがまず凄い。


プロットは複雑だし、人間関係はグチャグチャだし、
浦沢直樹先生は最初から全体を構築してから書き出したのかな?


いやー、凄い。
本当に凄い。


で、読み終わったもう一度読み直したくなった。


でも、時間も無いのでネットで色々と調べた。


様々な解釈がなされていたんだけど、
伊藤Pはこの方の意見に賛同な感じかな。


伊藤Pにとっては『マルホランド・ドライブ』のような漫画だった。


『マルホランド・ドライブ』は、DVDで見たんだけど、
見終わった後よく判らなかったのが悔しくて、直ぐにもう一度見直した。


それでも全部が理解できなくて、ネットでいろいろ調べた。


そしたら、素晴らしい解釈を載せているサイトがあって、熟読。


その後、もう1回見た。


1日で同じ映画を3回も見たのは、後にも先にも『マルホランド・ドライブ』だけだ。


しかも『マルホランド・ドライブ』の尺は、2時間25分だ。
トータルで7時間5分。


「20世紀少年」はミステリーじゃないけど、
『マルホランド・ドライブ』の様に、追究したくなる要素が多分にある漫画だった。


あと、堤監督は“ロックが聴こえてくる漫画”と言っていた。
激しく共鳴する。


漫画を読んだ人なら判ると思うけど、「ウッドストック」なんだよ。


伊藤Pの卒業論文は「ウッドストック」。
そんなことも手伝って、ビンビン響いた。


40万人を動員した、愛と平和と音楽の祭典「ウッドストック」。


ウッドストックは1969年に開催されたロック・コンサートで、
“ロックには世界を変えられる力があるんじゃないか?”って、
希望が持てるイベントだった。


まぁ、当初は金儲けを目的として開催されたけど、
予想以上の来場者数で、途中から仕方なくフリーコンサートに変わった。


結果的にそうなっただけなんだけど、
ベトナム戦争、公民権運動、要人の暗殺と揺れに揺れていた当時のアメリカに対する、
若者たちの心の叫びが具体化されたイベントだと言われている。


既成概念をぶっ壊せ!というカウンターカルチャー象徴する出来事だ。


でも、ヒッピーのチャールズ・マンソンがシャロン・テートを殺したり、
ローリング・ストーンズのコンサートで、黒人青年が殺されたり、
ベトナム戦争が泥沼化したままだったり、
ジミヘン、ジム・モリスン、ジャニスとったロックアイコンが相次いで死んでしまっりで、
“ロックで世界が変えられる”という理想が幻想であったことが、直ぐに判ってしまう


カウンターカルチャーの崩壊。


結局、何も変わらなかった。


冒頭、ケンヂは学校の校内放送で、
何かが変わると思って、T-REXの「20th Century Boy」をかける。


でも、「何も変わらなかった」と言う。


しかしながら、「何も変わらなかった」訳ではないことが、
後にわかるんだけど、そのくだりで震えたね。


まさに「ウッドストック」だぁぁぁ!!


「ウッドストック」で謳われた“LOVE&PEACE”は、
確かに荒れたアメリカを直ぐには良くすることは出来なかったかもしれない。


けれども「ウッドストック」がもたらした影響は、実は物凄くって、
その後のベネフィット・コンサートの先駆けになって、多くの人たちを救った。
「バングラディッシュ・コンサート」とか「バンド・エイド」とかね。


もっと言えば、毎年多くの若者たちが音楽を求めて押し寄せる、
「フジロック」、「サマソニ」の原型も「ウッドストック」だ。


ほら、脈々と受け継がれているのですよ!


そして、何よりも「ウッドストック」があったからこそ、
「20世紀少年」が生まれたんだ!


ちょっと、ディープになっちまった・・・


まぁ、そんなこと知らなくっても、漫画「20世紀少年」は面白い。


映画『20世紀少年』感想

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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