2008年10月08日更新

#287 『僕らのミライへ逆回転』


僕らのミライへ逆回転

『僕らのミライへ逆回転』

10/11よりシネマライズ、シャンテシネ、新宿バルト9ほか全国にて
配給会社:東北新社
(C)Newline Productions/Junkyard Productions


発電所で感電したジェリーの強力な電磁波によって、
今にも潰れそうなレンタルビデオ店のビデオの映像が全て消えた。


旅行中の店長に怒られる!


ということでジェリーと店員マイクの二人は自作自演で映画を作り直し、
お客さんに貸し出すことに。
ところがこの急場しのぎの映画作りが、事態を思わぬ方向へと導き出す・・・


ジャック・ブラックとミシェル・ゴンドリー監督という組み合わせだけで見たくなる。


ジャック・ブラックは迷惑なんだけど憎めないジェリー役を楽しそうに演じている。


僕らのミライへ逆回転


発電所でビリビリやった後、レンタルビデオ店にやって来るジェリー。
ただ歩いているだけなのに笑える。


これぞジャック・ブラックだ。


全体的に怪演度はあまり高くないんだけど、やっぱりいるだけでインパクトがある。


それからジェリーとマイクの二人による“手作り”名作映画たちも魅力的。


作り直すというか、名作の印象的なシーンをいい加減に撮影しているだけなんだけど、
なんだか味がある。


僕らのミライへ逆回転


『ゴーストバスターズ』、『ロボコップ』といった、
まさにレンタルビデオ世代にドンピシャで突き刺さる作品から、
『2001年宇宙の旅』、『ラッシュアワー2』といった誰もが知っている作品まで幅広くフォロー。


劇中、テロップのみで処理されちゃうけど、
作り直す必要性を感じないウーヴェ・ボル監督の『アローン・イン・ザ・ダーク』まである。


こういう「なんでだよ!」というツッコミが入れられるようなマニアックなネタが良いね。


勿論、元の作品を見ていなくても、ジェリーとマイクが作り出す作品自体が面白いから、十分、楽しめる。


僕らのミライへ逆回転


途中、中だるみするけど、
クスクス笑えるし、最後にはジーンとさせられた。


映画作りの良さ、人の温かさを訴えかける作品だった。


そして、何よりも映画に対する愛情が滲み出ている。


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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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