2008年10月30日更新

#297 『レッドクリフ PartI』


レッドクリフ

『レッドクリフ』

11/1より日劇1ほか全国にて
配給会社:東宝東和、エイベックス・エンタテインメント
(C)Bai Xiaoyan




『M:i-2』以降、パッとしなかったジョン・ウー監督の次回作が「三国志」だと聞いた時、
ちょっとがっかりした。


高校時代、テストで90点以下を取ったことないぐらい世界史が得意だったんだけど、
中国史だけは、どうも好きになれなかった。


そんな苦手意識があったからか、
漫画、小説、ゲームと様々なジャンルで題材になっているにも関わらず、
「三国志」にはまるっきり興味が沸かなかった。


なので、まず「三国志」ド素人の伊藤Pが『レッドクリフ』を見て、
ちゃんと内容が理解出来るのか不安だった。


同じような武将の名前と国名で、三つの国が絡むんでしょ?
頭わりーからさ、直ぐに覚えられないかもってね。


そりゃ、高校の頃はちょっとぐらい知識あったかも知れないけど、
もう20年近くも前のことなんで、覚えているわけがない。


だったら見る前に予習すれば良いんだけど、
基本、予備知識なしで見て、映画だけで勝負したいんだよね。


そんな訳で予習無しのまるで知識無しでチャレンジしてみた。


最初はやはりちょっと戸惑ったけど、
大した混乱もなく物語を追うことが出来た。


登場人物は個性的かつ、魅力的で、誰がどういう立場に立たされているのかも、
明確に理解できた。


一番面白かったのはやはり合戦シーン。


大勢が“わ〜”って、闇雲に戦うのではなく、きちんと戦術を描いてくれている。
実写版『300』って感じ。


その戦術もわかりやすく、
“あぁ〜、なるほどねー、多勢に不勢の時はこうやって戦うんだぁ”ってね。


投げられた槍を馬に乗りながら空中で掴み取って、投げ返したりと、
戦術が理論的な割には、荒唐無稽だって言う人もいるんだけど、ジョン・ウーだからさ。

もはやトレードマークではなく、ギャグ化している白い鳩も出てくるしね。
ガン・アクションや戦争ものでなくても、ジョン・ウーは、ジョン・ウーを貫くのだ。


レッドクリフ


それから、今現在、タイトルに『PartI』って付いたから書くけど、
伊藤Pはまだそんな表記もされていなかった完成披露試写会で見たんで、


“えっ!?ここで終わるんすっか?”ってかなり驚いた。


続編があるなんて思いもよらなかったから、ある意味、かなり衝撃的な結末だった。
場内もかなりざわついた。


個人的にはそれはそれで楽しかったんだけど、
きっと方々からクレームが入ったんだろうな。


確かにマスコミはまだしも、お金を払って見るお客さんを騙すことになりかねないからね。


なんにしても、「24」みたいにかなり良い所で終わったんで、
すんげー、続きが気になる。


中には面白くないっていう人もいたけど、
「三国志」初体験者としては、判りやすかったし、結構楽しめた。


今後どんな人間関係と戦いが待ち受けているのか・・・
早く見たいっす。


『PartII』は2009年4月公開予定。


『レッドクリフ PartI』
トニー・レオン インタビュー
リン・チーリン
チャン・チェン
ジョン・ウー監督

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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