2009年02月26日更新

#345 『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』


ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』

2/28より新宿ミラノほか全国にて
配給会社:ギャガ・コミュニケーションズ
(C) CAPCOM CO., LTD. / Based on Capcom's Street Fighter Video Games




人気ゲーム「ストリートファイター」に登場する春麗(チュンリー)が、
なぜストリートファイターになったのかが語られるアクション映画。


なんで、今、「ストリートファイター」なのか良く判りませんが、
出演している役者の知名度とかから判断するに、安さが漂う作品だ。


昔はこういう映画がたくさん製作されていた。


それこそまんまズバリ『ストリートファイター』('94)という映画もあった。
我等がジャン=クロード・ヴァンダム主演のアクション映画だ。


カイリー・ミノーグが出ているという点も見逃せないし、
バイソンを演じたラウル・ジュリアの遺作として有名だ。


『蜘蛛女のキス』の名優の最期が、この映画とは・・・
哀れだ・・・なんで出演したのだろう・・・


他にも『サイボーグ』とか、『ダブル・インパクト』とか、
『ハード・ターゲット』とか、『ダブルチーム』とか、
たくさんのB級アクション映画が作られていた。


あっ、全部、ヴァンダム主演映画だった・・・


とにもかくにも、安いアクション映画が最近はあまりなかったので、逆にレアだ。


そして、この手の映画に必要不可欠となるのが“突っ込みどころ”なのですが、
嬉しいことにシコタマあった。


・幼女時代・少女時代・成人時代のチュンリーが登場するが、まるで似ていない。


・チュンリーは全てを捨てバンコクの貧民街で暮らし、溶け込もうとするが目立つし浮いている。


・極貧生活をしていた割には元気で、あまり顔とかに疲労を感じない。


・強敵として登場するバルログが超弱い。


・さらに強敵となるバイソンも弱い。


・ボスキャラであるベガが全然怖くない。


・チュンリーの師匠となるゲンは不死身なうえ、
 なんでここにいるの?って、超予定調和なタイミングで登場したりする。


などなど、たくさん挙げられる。


アクションも所々、おいおい・・・ってのがあるんだけど、
中でも一番笑えるのが、チュンリーの必殺として知られるスピニングバードキック。


これは一見の価値ありですよ。


ザ・レジェンド・オブ・チュンリー
この後スピニングバードキックが炸裂する!


でもね、チュンリーを演じたクリスティン・クルックは凄い頑張っていたと思う。
初のアクション映画だけど、様(サマ)にはなっていた。


アクションがギャグ化してしまうのは、監督の撮り方が悪いんだと思う。


なんせ、『ロミオ・マスト・ダイ』、『ブラック・ダイヤモンド』など、
ジェット・リーという逸材を全く活かす事が出来ないことで定評のある
アンジェイ・バートコイァク監督だからね・・・。


レジェンド・オブ・チュンリー


そうそう、必殺技といえば気孔拳もちゃんと出てくる。
『DRAGONBALL EVOLUTION』よりも「ドラゴンボール」ぽいかもしれないな。


思わず「カメハメハ!」って言いたくなる。


他にもたくさんあるんだけど、突っ込みどころ満載作品を突っ込みながら見るというのも、
映画の楽しい見方だ。


で、「ストリートファイター」ということで、改めてあの映画のあのシーンを見直した。


そうジャッキー・チェン、後藤久美子共演の異色作『シティハンター』だ。


何故かいきなりジャッキーが「ストII」のキャラに変身して戦うシーンがある。


ジャッキー演じるチュンリーのスピニングバードキックは、凄いぞ。
撮り方としては、『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』より正しい。


ジャッキーはチュンリーの他に本田とかも演じている。


公開時に見た時は「はぁ〜?ジャッキーどうしちゃったの?」って思ったんだけど、
今見ると超おもろいぞ!!


YouTubeにしっかりとUPされていた


『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
※クリスティン・クルック&仲里依紗(日本語吹替え版のチュンリー役) インタビュー


クリスティン・クルック&仲里依紗


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日本の人気ゲーム、ストリート・ファイターが再び映画化された。 今度の主人公は春麗(チュンリー)。 映画のタイトルも、ストリートファイター ザ・レジェン... [詳しくはこちら]

コメント (2)

ぶちょ:

ジャッキー、まじでウケた(笑)

こんなんあったんですね。

伊藤P:

>ぶちょさん
そうなんですよ。『シティハンター』はこのシーンに限らず、かなり変な映画なので、機会があったら是非見て下さい。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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