2009年03月23日更新

結婚式二次会のビンゴ

先週末、大学時代の後輩の結婚式二次会に出席した。


目出度く結婚したのは、軽音楽部の1つ下の学年の女子で、
パートはベース。


ビートルズが好きだったりと、音楽的な趣味も似ていたので、
部活内での活動以外でもバンドを組んだりした仲だ。


二次会には数年ぶりに会う人や、中には卒業以来会っていない人までいて、
とても懐かしかった。


そして、結婚式の二次会といえば恒例のビンゴ大会。
今回の二次会でもビンゴ大会が開催された。


伊藤Pはこのビンゴ大会という催しもので、美味しい思いをした事が一度もない。


まるで当たったためしがなかったんだけど、
随分前に出席したこれまた同部活の後輩の結婚式二次会で、遂にチェキが当たった。


今だったらチェキは時代遅れな賞品かもしれないけど、
当時はかなり需要があったんで素直に嬉しかった。


賞品を受け取り、新郎新婦にも一言コメントして、
さぁ、自分の席に戻ろうかなぁ〜と思った矢先、
一人の女性がツカツカツカと歩み寄ってきて、
「あのー、私もビンゴでした」って。


「い、今更ですか・・・?」というのも大人気ないし、
会場のノリ的にもジャンケンで決めた方が盛り上がりそうだったので、
ジャンケン一本勝負となった。


でさ、負けたよ。


代わりに残念賞として渡されたのが、
「とっとこハム太郎」のフィギュア(ちゅうか安い玩具だ)。


会場は大ウケで、完全にダシにされた気分。


流石に虫の居所も悪くなり、そのフィギュアは用を足したついでに便所に放置してきた。

その帰り、同部活出身の及川光博先輩からボビーという渾名を付けてもらったKは、
ビンゴでゲットしたストーブの箱を持ちながら、「でかくて邪魔だなぁ〜」と文句を言っていた。


「ハム太郎」よりはマシだろうが!(怒)


その後も、結婚式の二次会に何度か出席したけど、
思い出すほどの嬉しい賞品を獲得していない。


本当に運がないというか、引きが弱いというか・・・
自分の人生の縮図のようで情けなくなる。


そんな訳で、今回のビンゴ大会も期待せずにいたんだけど、
珍しく比較的早くに当たったのよ。


次にクジを引いたらそこには「百年の孤独」と書いてあるではないか!
「百年の孤独」といえば、1本6千円から7千円、下手したら1万円越えもある焼酎。


遂にビンゴでナイスな賞品をゲットした!と大喜びしていた。


そして、手渡しされた紙袋から「百年の孤独」を取り出して掲げると・・・


手書きで書かれた「百年の孤独」というラベルがはってあるスピリタスの瓶だった・・・


スピリタス。


アルコール度数96度というメチルアルコールに限りなく近い、
殺人的なポーランド産の酒。


いや、飲酒目的の酒じゃないね。


96度なんで当然引火性がある。
瓶の背ラベルにも火気注意と書いてある。


KISSのジーン・シモンズがライブパフォーマンスで火を噴く時に使用しているのが、
このスピリタスだ。


で、このスピリタスなんだけど、
OBとして参加した大学4年生の軽音楽部春合宿に先輩のSさんが持ってきた。


宴会序盤の段階で、S先輩がスピリタスを取り出し、
キャップに注ぎ、ライターで火を点けた。


「ほら、燃えるんだよ」ってS先輩は超嬉しそう。


「あのー、そんな強烈なモノを我々後輩は飲まなくてはならないのでしょうか?
 しかも、わたくし、一応、もう4年生でありまして・・・」


「うん。君は確かに4年生で在学生の中では一番上の学年かも知れないけど、
 ボクにとっては、君は永遠に後輩なのだよ」


「つまり飲めと・・・」


「まぁ、そういうことだ。でも大丈夫。何もこのまま飲めとは言っていない。
 楽しみながら飲ましてあげるよ」


といって先輩が取り出したのは水風船。
そこにスピリタスを流し込む。


「はーい、くわえてぇ〜」


上下関係が厳しい部活だったので、先輩の言うことは断れない。
まぁ、酒も強いほうだし、大丈夫だろうということで水風船の口をくわえた。


「いくよ」という掛け声と共にS先輩が水風船をギュッと握る。


一気に純度100%のスピリタスが口の中に発射され、
焼け付くような痛みが口内に広がり、飲み下すと咽喉がヒリヒリした。


しかしながら、量もそんなでもないし、許容範囲だと思ったから、
その後もアホみたいに水風船スピリタスを飲んだんだけど、
その後の記憶はほとんどない・・・


翌朝、猛烈な二日酔いで目が覚めた。
頭が痛いなんてもんじゃない。割れるような痛みだった。


結局、その日はまるで回復せず、一日中寝ているという死亡状態に。


そんな恐るべしスピリタスが、ビンゴの賞品かい!!!


流石、悪戯スピリット旺盛な部活なだけあるわ。
タダじゃ終わらない。


因みに一番良い賞品がニンテンドーDSだったんだけど、
それをかっさらったのはストーブ貰って文句言っていたKだった。


チッ!


で、スピリタスですが、せっかく頂いたので家に持って帰ったものの、
さて、どうしたものかと考えた。


そのまま飲むのは35歳の身体には危険なので、
何かを漬けることにした。


ネットで調べたらチェリー、イチゴ、レモン、コーヒーなどがあったんだけど、
一番目を引いたのが、唐辛子。


ネットの紹介記事によると、チャンプルやマーボウ豆腐にかけるとよいとあった。
なるほど、島唐辛子を泡盛で漬けたコーレーグースみたいなもんか。


わざわざ漬けるために食材を買うのも面倒なので、家にあった唐辛子を漬けることにした。


瓶に唐辛子を5〜6本入れ、スピリタスをひたひたに注ぎ、
硬く蓋をして、冷蔵庫に入れた。


本来だったら丸1日ぐらい漬けるんだろうけど、
漬けた唐辛子が古かったし、大丈夫かなぁーと確認のため半日で確認の味見をしてみることに。


スプーンにちょっとだけスピリタスをすくい、舐めてみた。


コーレーグースよりも数段強烈な刺激が・・・


半日でこの味かい!
こ、これは凄いかもしれない・・・


超辛党の方、試してみる価値ありでっせ!


ということで、今年の夏はこれでゴーヤーチャンプルを食べるぞ!!!

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コメント (3)

しん:

ホント、伊藤Pさんのブログっておもしろいっ!!

ブログって写真upしているブログが割と人気があると思うんですが、伊藤Pさんのブログは写真なんてなくても充分面白いです(^^)

長文でも最後まで読み切れる面白さ。
その文章力、羨ましい限りです。

n:

面白い、面白い!!
僕も昔、スピリタスをグラスに注いで燃やして遊んでいたら、立派なウレタンで塗装されたカウンターに引火して、それ以来出入り禁止になりました・・・

伊藤P:

>しんさん
>nさん

コメントありがとうございます。とても嬉しいです。実は最近、自分の文章力にあまり自信が持てずにおりまして、ちょっと筆が進まない日々が続いていたんですけど、お二方のコメントが凄い励みになりました(かなりマジ)。本当にありがとうございました。引き続き、【伊藤Pの部屋】を覗いて頂ければ幸いです。
nさん、スピリタスの扱いには注意しましょうね!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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