2009年08月21日更新

#402 『30デイズ・ナイト』


30デイズ・ナイト

『30デイズ・ナイト』

8/22より新宿ミラノほか全国にて
配給会社:ブロードメディア・スタジオ
(C)2007 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved




アメリカ最北端の地アラスカ州バロウ。
30日間太陽が昇らない“極夜”に、
突然ヴァンパイアが現れ、町の人々に襲い掛かり・・・


隣町まで128キロも離れた氷点下の僻地で繰り広げられるサヴァイヴ・アクション。


サバイバル・ホラーではなく、サヴァイブ・アクションと謳っているだけあって、
あんまり怖くはないので、怖さを求めると物足りない。
逆にホラーが苦手な人でも大丈夫。


いや、大丈夫じゃないか・・・


食いちぎられるし、首は吹っ飛ぶし、腕はもげるし、胴体も真っ二つ。
当然、血しぶきもバンバンである。


あと、M・ナイト・シャマランみたいに、
ドン!とかバン!とか音でビビらせる。


巨大スクリーンが設置された音響設備の整った劇場で見たら、
きっとシートから何度も転げ落ちるでしょう。


ということで、前言撤回。
やっぱりホラー苦手な人は無理だな・・・


30デイズ・ナイト


でも、閉鎖された空間で、
ヴァンパイアの魔の手から如何にして逃れるかという展開には、
常に緊迫感が伴うので、サスペンス映画としても楽しめる。


アクションシーンもサヴァイヴ・アクションなだけあって、
敏捷なヴァンパイアと人間の肉弾戦、カーチェイスと見所満載。


特にボウというオッサンが穴掘車で暴れまわるシーケンスは爽快だった。


先述のスプラッタ描写は、斧で首を切断したりとかなり過激。
子供(ヴァンパイア)であっても容赦なし。


見せるところと見せないところの判断もグッドだ。
『死霊のはらわた』のサム・ライミがプロデューサーなだけのことはある。


サスペンス、アクション、スプラッタ、そして、ほどよい脅かし。
それらが上手く噛み合った作品に仕上がっている。


30デイズ・ナイト


しかしながら、30日間という日にちの感覚がイマイチ掴めないし、
上手く活かされていないような気がする。


住民たちはそんなに長い間、息を潜めて堪えていたようには見えないし、
ヴァンパイアたちが見つけられないのもちょっと納得いかない。


もう少し住民たちを疲労させて、
ヴァンパイアたちに見つかるかも・・・という演出を施せば、
より緊迫するだろうし、ホラーの要素も強まると思うのだが。


まぁ、それが無くても1時間53分、飽きることなく楽しめるけどね。


監督はエレン・ペイジがパトリック・ウィルソンのチ○コを切ろうとする
『ハード・キャンディ』を手掛けたデヴィッド・スレイド。


次回作は「トワイライト」シリーズの3作目だそうで、
ギャグに近かった『トワイライト〜初恋〜』のヴァンパイアの動きが、
本作のような美しい動きに改善されることを願う。


30デイズ・ナイト


PS:どうでも良い話ですが主演のジョシュ・ハートネット、
益々トミー・リー・ジョーンズ化が進行しておりますな。


30デイズ・ナイト

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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