2010年01月20日更新

DVD#007 『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』


アドレナリン2



『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』

1/27 セル【\3,990(税込)】 & レンタル
販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2009 Lakeshore Entertainment Group LLC and Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.




いやー、この映画は凄いぞ。
こんなにウキウキしながら映画を見たのは久しぶりだ。


タイトルに偽りなし。
ハイ・ボルテージな内容だった。


第一作目を見ていないんだけど、『アート・オブ・ウォー2』同様、
“まぁ、見なくても大丈夫かな”って。


ところどころに前作との絡みが出てくるんだが、
あまり差し支えなく見ることが出来た。


というか展開が速くて、イチイチ細かいことに構っていられない。
すっ飛ばして見る感じ。


主人公のシェブ・チェリオスは、その強靭な心臓を狙われ拉致される。
手術により心臓を摘出され、代わりにバッテリー式の人工心臓を埋め込まれる。


次のターゲットはシェブの巨根という段で覚醒。


敵を打ちのめし脱出したチェリオスは、
エンジンバッテリー、スタンガンなどを駆使して充電しながら、
自らの心臓を取り戻すため敵を追いかける。


自分の心臓を追う。


ただそれだけの物語なんだけど、充電しないと死ぬという設定を活かし、
スピーディーな展開で次々と見せ場を積み上げて行き、全く飽きさせない。


そもそもチェリオスに人工心臓を埋め込む必要がどこにあるのか?
そんな理屈を考えさせる暇を与えないぐらい、物語はガシガシと突っ走って行く。


見せ場は悪趣味で、大袈裟で、バカバカしい。
引く人もいるかもしれないけど、かなり突き抜けていて、大いに笑い楽しめた。


下品なバカ映画なのに、問答無用の説得力を本作にもたらしているのは、
チェリオスを演じたジェイソン・ステイサムでしょう。


クールに決めながらも、仕方なくバカなことをしなくてはならないチェリオス。


そんなカッコ良さと滑稽さを兼備した魅力溢れるキャラクターを
ジェイソン・ステイサムが熱演している。


特に競馬場で半裸になってハメハメ、スリスリするシーンは、腹抱えて笑った。
今時の映画で、こんなアホなショットを見せてくれるのは本作ぐらいだろう。


ジェイソン・ステイサムの出演作は結構見ているけど、
今現在で彼の最高傑作じゃないのかな?


そんなジェイソンの頑張りを支えた演出も冴えている。


このテンションについて行くことの出来ない人たちは、初めからマル無視。
過激でオゲレツで何が悪い!ってな感じで、迷いがない。


“この手の作品が好きな野郎ども、楽しめ!”
という作り手の思いがヒシヒシと伝わってきた。


1時間36分。
一度もブレーキがかからないまま、映画は終わる。


もしも公開時に見ていたら、間違いなく「2009年最優秀バカ映画賞」授与だね。


<補足>
チェリオスのチ○コを獲ようと画策する悪役を演じたのは、
デヴィッド・キャラダイン。


首と性器にロープが巻きつけられた状態で発見されたというその最期を考えると、
なんだか切ねぇー役柄だなぁ・・・

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.t-shirt-ya.com/blog/cgi/mt-tb.cgi/1580

この一覧は、次のエントリーを参照しています: DVD#007 『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』:

» アドレナリン2:ハイ・ボルテージ 送信元 ★★むらの映画鑑賞メモ★★
作品情報 タイトル:アドレナリン2:ハイ・ボルテージ 制作:2009年・アメリカ 監督:マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー 出演:ジェイソン・ス... [詳しくはこちら]

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




リンク

プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
Powered by
Movable Type