2010年03月05日更新

第82回アカデミー賞予想

日本時間の3月8日(月)第82回アカデミー賞の発表です。


第80回、第81回アカデミー賞でも予想なんぞをやってみましたが、
今年もやってみようと思います。


見ていない作品もあるので、当てずっぽうなところはありますが、
受賞して欲しいという願望含め、予想してみます。


因みに第81回は、21部門予想して12部門、
第82回は、22部門中13部門しか的中していない。


第82回に至っては作品賞、主演男優賞、監督賞という主要部門を外している。


今年もきっとあてにならないでしょう・・・。


■作品賞
◎『アバター』
 『しあわせの隠れ場所』
 『第9地区』
 『17歳の肖像』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『プレシャス』
 『ア・シリアス・マン(原題)』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』
 『マイレージ、マイライフ』


今年から10作品にノミネート枠が増えた作品賞。
(アカデミー賞初期もノミネート作品は10本だった)


巷でも騒がれているように『アバター』と『ハート・ロッカー』、
元夫婦監督作の一騎打ちでしょう。


『アバター』は、『タイタニック』を抜いて歴代最高の興行収入を樹立したのと、
革新的な映像を開発した部分での興行的、技術的貢献度も高い。


『ハート・ロッカー』は、濃厚な社会派エンターテインメントとして、
とてつもなく完成度の高い作品で、純粋に中身勝負という感じだ。


同じノミネート数だけど、『アバター』が作品賞、監督賞以外、
ほとんどが技術部門でのノミネートだ。


『ハート・ロッカー』は主演男優賞、脚本賞にもノミネートされている。


作品単体だけみれば『ハート・ロッカー』なんだろうけど、
『ハート・ロッカー』はプロデューサーの規則違反があったし、
『アバター』が映画史に残した功績はメチャクチャ大きいと思うので、
『アバター』にしてみました。




■主演男優賞
◎『インビクタス/負けざる者たち』モーガン・フリーマン
 『クレイジー・ハート(原題)』ジェフ・ブリッジス
 『マイレージ、マイライフ』ジョージ・クルーニー
 『ア・シングル・マン(原題)』コリン・ファース
 『ハート・ロッカー』ジェレミー・レナー


わかんねぇ〜。
下馬評ではジェフ・ブリッジスらしんだけど、映画見てないんで・・・。
実在の人物を演じると受賞するケースが多いから、
ネルソン・マンデラを演じたモーガン・フリーマンにしておきます。




■主演女優賞
◎『しあわせの隠れ場所』サンドラ・ブロック
 『ラスト・ステーション(原題)』ヘレン・ミレン
 『17歳の肖像』キャリー・マリガン
 『プレシャス』ガボレイ・シディビー
 『ジュリー&ジュリア』メリル・ストリープ


1本も見ていない中での判断となりますが、
2009年のサンドラ・ブロックの快進撃を見るに、彼女かなと。
アメリカ人はサンドラのことが大好きだし、
キャリア的にもそろそろ受賞して良い頃でしょう。




■助演男優賞
◎『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ
 『インビクタス/負けざる者たち』マット・デイモン
 『ザ・メッセンジャー(原題)』ウディ・ハレルソン
 『ラスト・ステーション(原題)』クリストファー・プラマー
 『ラブリーボーン』スタンリー・トゥッチ


ゴールデン・グローブ賞も受賞しているし、
『イングロリアス・バスターズ』を見て上手いと思ったので。




■助演女優賞
◎『プレシャス』モニーク
 『NINE』ペネロペ・クルス
 『マイレージ、マイライフ』ヴェラ・ファミーガ
 『マイレージ、マイライフ』アナ・ケンドリック
 『クレイジー・ハート(原題)』マギー・ギレンホール


クリストフ・ヴァルツもそうだけど、
賞全体にバラエティ色を出すためにモニークを選んでみました。




■監督賞
◎『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー
 『アバター』ジェームズ・キャメロン
 『イングロリアス・バスターズ』クエンティン・タランティーノ 
 『プレシャス』リー・ダニエルズ
 『マイレージ、マイライフ』ジェイソン・ライトマン


作品賞同様、元夫婦対決。
ゴールデン・グローブ賞で監督賞を受賞したジェームズ・キャメロンが、
「元妻が取ると思っていたからコメントを用意していなかった」という発言をしている。キャスリン・ビグローが受賞すれば女性初の監督賞受賞となり、
キャメロンが受賞するよりも盛り上がるような気がする。




■長編アニメ賞
◎『カールじいさんの空飛ぶ家』
 『コララインとボタンの魔女 3D』
 『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
 『プリンセスと魔法のキス』
 『ザ・シークレット・オブ・ケルズ(原題)』


普通に作品賞でもノミネートされている『カールじいさんの空と飛ぶ家』。
ダブルノミネートされるぐらいなんだから、受賞は間違いないでしょう。




■外国語映画賞
◎『Ajami』(イスラエル)
 『The Milkof Sorrow』(ペルー)
 『Un Prophete』(仏)
 『El Secreto de Sus Ojos』(アルゼンチン)
 『白いリボン』(独)


去年は『おくりびと』があったから良かったけど、
今年はさっぱりわりませんねぇ・・・。
前回、受賞すると言われていたイスラエル映画の『戦場でワルツ』が逃したので、
イスラエル映画の『Ajami』にしておきます。




■脚本賞
◎『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『ザ・メッセンジャー(原題)』
 『ア・シリアス・マン(原題)』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』


訴訟もなんのその!ということで『ハート・ロッカー』。




■脚色賞
◎『マイレージ、マイライフ』
 『第9地区』
 『17歳の肖像』
 『イン・ザ・ループ』
 『プレシャス』


個人的には『第9地区』なんだけど、『マイレージ、マイライフ』かな。
でも『第9地区』ってオリジナル脚本じゃないの?
元となった短編“Alive in Jo' burg”があるからかな脚色になるのかな?




■美術賞
◎『アバター』
 『Dr.パルナサスの鏡』
 『NINE』
 『シャーロック・ホームズ』
 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』


やっぱり技術的な部分では『アバター』が抜きん出ているような気がする。




■撮影賞
◎『アバター』
 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『白いリボン』


新しい撮影技術を開発したという点で、『アバター』にしましたが、
従来の撮影方法を重要視するのならば、『ハート・ロッカー』だと思う。




■編集賞
◎『ハート・ロッカー』
 『アバター』
 『第9地区』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『プレシャス』


難しいなぁ・・・。
これも『ハート・ロッカー』か『アバター』のどちらかなのでしょう。
ストーリーが明確な『アバター』に対して、
『ハート・ロッカー』は兵士の日常を積み重ねることで物語を作り上げている。
どっちが編集するの難しいかを考えてみると、後者のような気がする。
撮影賞、編集賞は2年連続で的中しているだけに、外したくないなぁ。




■衣装デザイン賞
◎『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
 『ブライト・スター(原題)』
 『ココ・アヴァン・シャネル』
 『Dr.パルナサスの鏡』
 『NINE』


良くわからんが、文芸作品が強い部門だと思うので。




■メイクアップ賞
◎『スター・トレック』
 『Il Divo(原題)』
 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』


他にもノミネートされて良い作品があるように思うんだが・・・。
それこそ『第9地区』とかさ。




■作曲賞
◎『アバター』
 『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
 『ハート・ロッカー』
 『シャーロック・ホームズ』
 『カールじいさんと空飛ぶ家』


純粋にジェームズ・ホーナーの曲に心を揺さぶられたから。




■オリジナル歌曲賞
◎『プリンセスと魔法のキス』"Down in New Orleans"
 『プリンセスと魔法のキス』"Almost There"
 『幸せはシャンソニア劇場から』"Loin de Paname"
 『NINE』"Take It All"
 『クレイジー・ハート(原題)』"The Weary Kind"


どんな曲かも知りませんが、ディズニーが強い部門なので・・・。




■音響賞(録音賞)
◎『アバター』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『スター・トレック』
 『トランスフォーマー/リベンジ』


うーん・・・これも難しいなぁ・・・。
『アバター』は実際にない音を作り出す必要がたくさんある映画だったから、
『アバター』にしてみよう。




■音響編集賞
◎『ハート・ロッカー』
 『アバター』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『スター・トレック』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』


イマジカで見たというのもあるが、『ハート・ロッカー』の音響は凄かった。




■視覚効果賞
◎『アバター』
 『第9地区』
 『スター・トレック』


全部が視覚効果だったから。




■ドキュメンタリー賞
◎『ビルマVJ 消された革命』
 『The Cove』
 『Food, Inc.』
 『The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers』 『Which Way Home』


適当です。




■アニメーション短編賞
◎『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』
 『French Roast』
 『Granny O'Grimm's Sleeping Beauty』
 『The Lady and the Reaper』
 『Logorama』


ウォレスとグルミットが可愛いから。




ドキュメンタリー短編賞、実写短編賞は今回もパスします。


こうやって予想してみると、本当に『アバター』VS『ハート・ロッカー』ですなぁ。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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