2010年05月28日更新

DVD#016 『SR サイタマノラッパー』

SR サイタマノラッパー


『SR サイタマノラッパー』

5/28 DVD セル【3,990円(税込)】
発売・販売元:アミューズソフトエンタテインメント




レコード屋もライブハウスもないサイタマ県のフクヤ市。


そんな田舎街を舞台に、ラッパーとして成功する事を夢見る青年たちの姿を、
ヒップホップのビートと歌詞にのせて描く青春ストーリー。


親友の光武蔵人監督作『サムライアベンジャー/復讐剣 盲狼』も出品された、
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」オフシアター・コンペティション部門で、
グランプリを受賞。


昨年3月、池袋シネマ・ロサでレイト公開されるや、
同劇場のレイトショー歴代動員1位を記録。


さらに渋谷ユーロスペースでも公開され、3日間の満員立見。


その後も上映館数を増やし、各映画館で異例の大ヒットを記録した。


その快進撃は留まるところを知らず、
プチョン国際ファンタスティック映画祭でNETPAC賞(アジア映画最高賞)を受賞するなど、
多くの映画祭、映画賞で受賞、ノミネートを果たした話題作。


初公開から1年以上の歳月を経て、
やっとDVD化。


ということで、これを機会に鑑賞したんだが・・・。


すみません、あまり響くところがなく・・・。


評判が良かっただけに、期待し過ぎてしまったのかもしれない。


映画を見て何かを感じる、感じないは、感性の問題だから仕方ない。


ただ、技術的な部分で気になるところがいくつかあった。


正規の商品ではなく、サンプルDVDで鑑賞したせいかもしれないけど、
アフレコのミキシングがかなり気になった。


セリフが浮いて聞こえたし、
シーンによって大きくなったり、小さくなったりした。


時々聞き取り難いところもあった。、
特に会議室でラップを歌うシーンは、どのような歌詞なのかさっぱり聞き取り不能だった。


重要なシーンなだけに、余計にイライラした。


で、一番納得がいかないのが、
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」オフシアター・コンペティション部門グランプリ受賞。


他の映画祭だったら、特になんとも思わないんだけど、
ゆうばりは“ファンタスティック”映画祭だ。


ファンタスティックという言葉は、、
「感動的、素晴らしい、幻想的」という意味だけど、
ファンタスティックに映画祭という言葉がくっ付くと、
ちょっとニュアンスが変わってくる。


ファンタスティック映画祭というのは、
スプラッターとかホラーとかSFとかチャンバラとかバイオレンスとかエロとかグロとか、
そういったジャンルの作品のための映画祭だと認識している。


もうなくなってしまったけど、
アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭、
東京国際ファンタスティック映画祭といった、
ファンタスティックという言葉がついた映画祭は、そういう映画祭だったからね。


『SR サイタマノラッパー』は、
まっとうで、リアルな人間ドラマであり、
ファンタスティック映画祭的な要素はあまりないように思う。


そこが一番引っかかった。


何も親友である光武蔵人監督作品が、グランプリを逃したからやっかんでいるのではない。


改めて、同年のコンペに出品された作品を調べたが、
そのほとんどが「ファンタスティック映画祭」向けの作品ばかりだった。
(違うのは『マジ!?』ぐらいかな?)


と、ケチをつけてはみたものの、
これって『SR サイタマノラッパー』ではなくて、
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が問題なんじゃなねぇ?って。


でも、『SR サイタマノラッパー』で、
AV女優として東京で活躍していた千夏役を演じたみひろは、
ファンタスティック!でありました。


まぁ、これも贔屓目なんだが・・・。


ラストの食堂のシーン。
もう少し若い頃に見ていたら、また感じ方が違ったんだろうなぁ〜。


6/28には『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』が公開される。
伊藤P以外の多くの人たちが『SR サイタマノラッパー』を絶賛しているので、
伊藤Pの意見に惑わされず、まずは1作目を見て、
良かったら「2」を見て下さい。


「エンタメ〜テレ 最新映画ナビ」
特集『SR サイタマノラッパー』&『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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