2010年08月05日更新

#505 『フローズン』


フローズン

『フローズン』

8/7よりシネクイントほか全国にて順次公開
配給会社:ブロードメディア・スタジオ
(C)2009 FROSTBITE FEATURES, INC. All Rights Reserved.




スキー場のリフトに取り残された男女3人の恐怖を描いたワン・シチュエーション・スリラー。


気温マイナス20度!


猛烈な吹雪!!


リフトの高さは地上15メートル!!!


スキー場は1週間閉鎖!!!!


携帯ない!!!!!


食料もない!!!!!!


糞もできねぇ!!!!!!!


そんな状況下で、リフトに取り残されたら・・・。
想像するだけで恐ろしい・・・というか、想像すらしたくない。


フローズン


幽霊やゾンビや宇宙人が襲ってくるホラー映画なんかは、
絵空事と割り切って見ているから、あまり怖いと思ったことがないけど、
『フローズン』はあり得る話だけに、もしも自分だったら・・・ってことで、
ホラー映画よりも怖い。


更に、凍傷、裂傷、皮膚の剥離、骨折と痛覚を刺激するような描写が追い討ちをかけ、
背筋に冷たいものを感じさせる。


フローズン


また、どうやってこの絶体絶命のピンチを切り抜けるのか?
という大問題が終始ドーンと横たわっているから、ずっと落ち着かない。
見ているこちらもまさに宙ぶらりん状態。


93分がとてつもなく長く感じた。
それがつまらなくて長く感じたんじゃないってのが、この映画の凄さだね。


いや〜、疲れる映画だった。


で、何よりも寒そう。
見ているだけで、凍えるよ。


怖くて寒くて、痛くて寒くて、寒そうで寒い。
違った寒さが三種類も味わえる31アイスクリームのトリプルみたいな映画。


フローズン


糞暑い今年の夏。
冷房の効いた映画で見れば、益々、寒いはず。
タイトル通り、身も心もフローズン。


大海原に取り残された男女のダイバーの悲劇を描いた『オープン・ウォーター』も、
同じようなワン・シチュエーション・スリラーだったけど、
『フローズン』の方が、堪えたねぇ・・・。


虚脱・・・

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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