2013年08月06日更新

#710 『ワールド・ウォー Z』

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『ワールド・ウォー Z』
2013年8月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて
配給:東宝東和
©2013 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


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いやー、面白かった。


冒頭の70年代SF映画のような不安感を煽る映像とMUSEの音楽にまずしびれた。


オープニング開け。
一家団欒の朝食。
車で通勤、通学。


いきなり凶暴化した人間が、人々を襲い出す。


本編開始からたった5分で、観客を恐怖の世界に引きずり込む。


なぜこうなったのか?の理由なんかいらない。
この手のジャンルの過去の作品によって築き上げらてきた“説明不要”ってヤツだ。


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前半はブラット・ピット扮する元国連調査官のジェリーが、
妻と二人の娘を守るため、安全な場所を見つけ出そうとする。


大した武器がない中、どうやってウイルスにやられた数多の暴徒たちをかわすのか?


まずここの一連のシークエンスが、最強にスリリングで、ちょっぴり切なかった。


その後、国連に呼び戻されたジェリーは、ウイルスの出所を突き止めるため、
アメリカから韓国、イスラエル、そしてイギリスへと渡る。


前半がパーソナルな戦いだった分、中盤以降はスペクタクルな戦いやイベントが用意されている。


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そして、後半。
ネタバレになってしまうのであまり書かないけど、
これがまたスリル満点。


達成目標があって、その目標を達成するためにはどんな行動をしなくてはならいのか?


それが見ている側にも理解できる。
達成目標のハードルが高いから、尚更見ていて面白い。


“なんのために主人公が行動しているのか?”


割とこの理由の説明が、疎かになっている作品が多い。
要するに『ワールド・ウォー Z』は、きちんと段階を踏んでくれているということだ。


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韓国に行ってからのジェリーは、主に人類のために戦うことになるんだけど、
合間に奥さんとの電話でのやり取りなんかをインサートする。


ジェリーが、ウイルスの発祥地を確定し、拡散を防止し、ワクチンを開発しないと、
結果的にジェリーの家族、そして、ジェリー自身の生命にかかわってくる。


常にジェリーの家族のことを意識させてくれることによって、
壮大なスケールで描かれているのにも関わらず、一個人として本作に共感できる。


これが本作の強みだと思いう。


ジェリーの家族だけでなく、ジェリーとイスラエル女性軍人セガンの絆もいい。


志が一緒で、共に助け合って戦っていく。


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監督はマーク・フォースター。
人間ドラマ『チョコレート』と『ネバーランド』で注目され、、
『007/慰めの報酬』で人間ドラマだけでなく、アクション演出の手腕も評価された。


思うんだけど、90年代以降、人間ドラマを撮ったことのある監督が、
アクション映画を撮った方が、
最初からアクション映画を撮り続けている監督よりも、
奥行きのある作品を撮れるような気がしてならない。


例えば、サム・メンデスとか。
って、これまた「007」だけど・・・。


ちょっとジェリーが、“ダイ・ハードマン”なところが無きにしも非ずだけど、
まぁ、映画だし、許容範囲内だったかな。


相変わらずブラッド・ピットはかっこいいし、
2時間、映画の楽しさを堪能させて頂きました。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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