■Ｎさん・・・・・・歩く「BURRN!」の異名を持つメタル博士
■Ｋさん・・・・・・Ｎさん級の知識と情報を持つメタル先生 メタルブログ「元ペットショップ店長の『HR/HM覚書』」
■佐藤アサト・・ナレーター、メタル無頼漢。Ｎさん、Ｋさんから師匠と呼ばれている
■ゴッチ・・・・・・私の大学時代の後輩
■伊藤Ｐ
アラフォーになった今も、青春時代に聴いたHR/HMを愛してやまない（＝成長がない?）、
MA(ミドル・エイジ)メタラーの５人によるメタルBEST5。
先日、かねてから噂があった通り、
ＬＡメタルの代名詞的存在のモトリー・クルーが、
2014年夏開始のツアーを最後に活動を停止することを発表しました。
ということで、今回はモトリー・クルーのBEST5です。
モトリー・クルーは、1981年、ニッキー・シックス(b)、トミー・リー（dr)、
ミック・マーズ(g)、ヴィンス・ニール(vo)によってＬＡで結成され、
1st「Too Fast For Love」でデビュー。
その後、「Shout At The Devil」(83)、「Theater Of Pain」(85)、
「Girls,Girls,Girls」(87)とヒットを飛ばし、
89年発表の「Dr.Feelgood」で遂に全米��1を獲得し、頂点を極める。
しかし、1992年、ヴィンスが突如バンドを解雇されてしまう。
グランジ旋風が吹き荒れる94年、新ヴォーカリストにジョン・コラビを迎え、
「Motley Crue」をリリースするも、かつてのモトリーサウンドは影を潜め失速。
グランジ開幕！！！その後グランジは死に絶えたが、メタルは生きているぜ！！
レコード会社の強い要望もあり、ヴィンスが出戻り、
97年に「Generation Swine」をリリース。
全米チャート4位を記録するも、元々ジョン・コラビのために書かれた曲が多く、
前作「Motley Crue」以上にモトリーらしさが無くなってしまった。
そして、再びヴィンスが脱退、すぐに戻ったものの、
今度はドラマーのトミー・リーが脱退。
オジー・オズボーンのバンドにいたランディ・カスティロが加入し、
2000年にややモトリーらしさを取り戻した「New Tatto」を発表するが、チャート振るわず。
更に2002年にはカスティロが、ガンでこの世を去り、
バンドの核であるニッキー・シックスも別のブロジェクトに関わるなど、
活動停止状態が続く。
低迷期を脱したのは、トミー・リーが復帰した2004年。
この年からそれぞれソロや別のプロジェクトをやりながらも、
精力的にライブ活動を行い人気復活。
2008年には、11年ぶりにオリジナルメンバーで「Saints Of Los Angeles」をリリース。
このアルバムは全米4位を記録している。
以降、コンスタントにライブを行い続けていたが、
2013年にヴィンスが、活動停止を仄めかし、
遂に2014年1月に、活動停止が公式に発表となった。
以上、ざっとモトリーの歴史を書きましたが、
全盛期をほぼリアルタイムの接してきたＭＡメタラー５人にとって、
モトリー・クルーは、思い入れの強いバンド。
（とはいえ、「Dr.Feelgood」までだけど）
果たして、BEST5の結果は！？
以下、ＭＡメタラー５人のモトリー・クルーBEST5です。
■Ｋ先生
5.Live Wire【Too Fast For Love】
4.In The Beginning 〜 Shout At The Devil【Shout At The Devil】
3.Looks That Kill【Shout At The Devil】
2.Bastard【Shout At The Devil】
1.Too Young To Fall In Love【Shout At The Devil>】
【コメント】
５位はやはりL.A.METALと後に呼ばれる様になる楽曲のお手本かな？
この曲がなかったら、L.A.METALという言葉は、作られなかったんじゃないかと思う。
４位はミドルテンポのL.A.METALとは？のお手本。
３位は４位からの流れで、開放弦を上手く利用した縦ノリのリズム。
一時期、同じようなリフが色んなバンドで多用されました。
ちょっとNWOBHM臭を漂わせながらも、アメリカン・メタル。
いわば、NWOAHM(勝手な造語）な感じ。
２位はトミーのドラムがフェイドインで始まって、
印象的なギターリフへ移り、ボーカルが始まる所で、一旦テンポが変わり、
また元のテンポに戻るという、テンポチェンジが堪らなく格好良い。
１位は言葉では言い表せない、何とも言えない格好良さ！
この曲の憂いに満ちた感が、タイトルとも相まって、感動すら覚えます。
NWOBHM臭、プンプンですが・・・。
５位以外はやはり「Shout At The Devil」からの選曲になってしまいました。
このアルバムからモトリーに入り、余りにも衝撃的過ぎて、
モトリーといえば？と尋ねられたら、こうなります。
■メタル博士Ｎさん
5.You're All I Need【Girls,Girls,Girls】
4.Dr.Feelgood【Dr.Feelgood】
3.Home Sweet Home【Theater Of Pain】
2.Wild Side【Girls,Girls,Girls】
1.Girls,Girls,Girls【Girls,Girls,Girls】
【コメント】
５位は「Girls,Girls,Girls」からのバラード。
愛するがゆえの独占欲が高じて、
恋人を殺してしまうという壮絶な内容の曲で、
歌詞に沿ったPVが放送禁止になった曰くつきの曲。
この曲のミックのギターソロが大好きなので一票！
４位は言わずと知れた全米ナンバー１アルバムのタイトル曲。
ボブ・ロックのプロデュースによる重いギターサウンドで刻まれる
イントロリフ一発で悶絶。
３位は彼らの数あるバラードでも最も有名な曲。
トミー・リーのピアノと思わず口ずさんでしまうサビメロが印象的。
「Theater Of Pain」ツアーのシーンを切り取ったPVが、
また非常に印象深い出来でした。
２位はイントロリフと女性コーラスをヒューチャーしたサビがキャッチーな、
「Girls,Girls,Girls」のオープニング曲。
なんといってもトミーの360度回転ドラミングをフューチャーしたPVが必見！
１位はこれまたPVの話で恐縮ですが、
女の子大フューチャーのエロエロPVが最高なR&Rナンバー。
■佐藤アサト師匠
5.In The Beginning 〜 Shout At The Devil【Shout At The Devil】
4.Pice Of Your Action(Screamin' 91' Mix)【Decade Of Decadence '81-'91】
3.TNT(Terror 'N Tinseltown) 〜 Dr.Feelgood【Dr.Feelgood】
2.Kickstart My Heart【Dr.Feelgood】
1.Don't Go Away Mad(Just Go Away)【Dr.Feelgood】
【コメント】
５位は会場をモトリーワールドへ誘う、
パンク、メタルをうまく融合したモトリーロック。
４位は「Decade Of Decadence '81-'91」収録バージョン。
厚みを増して、ミック・マーズのソロにエッヂと加速力が備わっている。
３位はパワーアップモトリーの代名詞！
２位のこの曲のかっこよさの根元は、ミック・マーズ。
１位はこの曲のPVが大好き！
やんちゃなメンバーが一堂に会した瞬間が、
バンドの楽しさと新生モトリーの幕開けを感じた。
モトリーのベスト５を考えれば考えるほど、
地味なミックの存在の大きさを感じました。
■ゴッチ
5.Hooligan's Holiday【Mötley Crüe】
4.Live Wire【Too Fast For Love】
3.Without You【Dr.Feelgood】
2.Dr.Feelgood【Dr.Feelgood】
1.Kickstart My Heart【Dr.Feelgood】
【コメント】]
５位はヴィンス・ニール無きモトリーどうなの？
って思ったけど、いいアルバム出した！
ジョン・コラビもまぁ良かった。
ジョンの頑張りで5位。
４位はライブ栄えする疾走感がたまらない。
テレビで見たライブだとこの曲はジョン・コラビだと厳しかった。
やっぱりモトリーはヴィンス。
３位と２位はほぼ同位。
３位はビデオクリップを見てノックアウト。
バラード調なのに強烈で、モデルも美人だった。
２位はトミーのドラミングの凄さが伝わる曲。
この人見てくれと行動ばかり見られがちだけど、
グルーブは凄いと思う。
１位は文句なしでこの曲。
車で高速入って、この曲掛けたら最強でしょう。
■伊藤Ｐ
5.Live Wire【Too Fast For Love】
4.In The Beginning 〜 Shout At The Devil【Shout At The Devil】
3.Kickstart My Heart【Dr.Feelgood】
2.Same Ol' Situation(S.O.S.)【Dr.Feelgood】
1.TNT(Terror 'N Tinseltown) 〜 Dr.Feelgood【Dr.Feelgood】
５位は1stアルバムの1曲目にして、
バンドメンバーの個性がぶつかり合った名曲。
４位のイントロ明けのミック・マーズが奏でるギャンギャ〜ン！のリフのカッコ良さと言ったら・・・、
筆舌に尽くし難いです。
３位は、ジョニー・エースの入場テーマ。
ミック・マーズのアーミングからの刻みリフの凄味は、
まるで「七人の侍」の三船敏郎のようです（意味わからん・・・？）。
その後のあらゆるものをなぎ倒しながら疾走しいく曲調は、
まるで「座頭市」の勝新太郎のようです（意味わからん・・・？）
２位はモトリーらしいパーティソング。
聴くと元気になる。
ライブだとギターソロの後のトミー・リーのドラミングが超クール！！！
他のメタラーもモトリーのPVに触れていましたが、
個人的にはこのPVが好きです。
１位は数多あるメタルソングの中でも、キラーチューン。
全てがカッコ良い。
完璧です。
高校生の時、通学中にAIWAのウォークマンでアルバム「Dr.Feelgood」を聴きまくったので、
どうしても「Dr.Feelgood」からの選曲が多くなってしまいました。
【総合ベスト３】
各々のランキングの５位を１点、４位を２点、３位を３点、２位を４点、１位を５点とする。
３位は、な、な、なんと！
４曲も！
3.Too Young To Fall In Love(５点)
3.Girls,Girls,Girls(５点）
3.Don't Go Away Mad(５点)
3.Shout At The Devil(５点)
続いて、２位と１位は…
2.Kickstart My Heart(12点）
1.Dr.Feelgood(14点）
１、２位と３位の得票差が明確で、Dr.FeelgoodとKickstart My Heartに人気が集中。
さらに５人が１位に挙げた曲が、全曲３位以内に入るという面白い結果になりました。
ロックンロール、疾走、ミデアム、ヘヴィ、バラードとモトリーの楽曲の訴求のレンジが広いのでしょう。
【アルバム】
各アルバムから選ばれた収録曲の総数
3.「Girls,Girls,Girls」(３回）
2.「Shout At The Devil」(５回）
1.「Dr.Feelgood」(10回）
ということで、佐藤アサト、ゴッチ、伊藤Ｐの３人から支持を得た「Dr.Feelgood」がぶっちぎり。
一方で、メタル博士ＮさんとＫ先生の思い入れ強アルバムも３位以内。
５人の思い入れが、反映された結果でしょうか？
思えば、佐藤アサトと仕事をし始めたころは、なんとなくよそよそしい感じだったんだけど、
ある日、佐藤アサトが「Dr.Feelgood」のＴシャツを着て来て、
「そういう音楽好きなの？」と質問したことから、一気に急接近した。
佐藤アサトと小生の関係がなければ、この５人の輪はないわけで、
ある意味、モトリー・クルーは我々の人生を左右したバンドと言える。
さて、いつもだったらここから勝手にセットリストを！
という流れになるのですが、流石にネタが尽きてきた。
ちょっと考えます！
2014年02月08日更新
第5回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS：モトリー・クルー編
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伊藤一之＜♂＞
2000年、スカパー！の映画情報専門チャンネル「カミングスーンＴＶ」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。
本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すＴ-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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