2014年02月23日更新

第7回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS:ホワイトスネイク編

「YOUNG GUITAR」2014年3月号に、
ヴァンデンバーグ、ホワイトスネイクで名プレイを披露してきたギタリスト、
エイドリアン・ヴァンデンバーグのインタビューが掲載されていた。


「YOUNG GUITAR」2014年3月号にヴァンデンバーグが登場した理由は、
彼が新たなるバンド、ヴァンデンバーグズ・ムーンキングスを始動させたから。


バンド名を冠に付けたデビューアルバム「VANDENBERG’S MOONKINGS」が、
2/19にリリースされている。
バンド公式サイト:http://www.moonkingsband.com/



Breathing (Official Video)・・・良い曲だぁ・・・俺はとことんストリングスに弱いな・・・


エイドリアンは、1997年のホワイトスネイクのアルバム「Restless Heart」に参加したのを最後に表舞台から姿を消し、
今回、17年ぶりのシーンへのカムバックとなった。


そんなエイドリアン復活を祝して、今回はMAメタラー5人によるホワイトスネイクBEST5。


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ホワイトスネイクは、ディープ・パープル解散後に、
ボーカルのデイヴィッド・カヴァーデルを中心にして結成されたハードロックバンドで、
デイヴィッド以外、そこそこメンバーの入れ替わりが激しかった。


以下、ホワイトスネイクが残して来たスタジオアルバムと参加メンバー。
(Voのデイヴィッド・カヴァデールは、全アルバム参加)


・「Snakebite」(1978年、DAVID COVERDALE'S WHITESNAKE名義のミニアルバム)
ミッキー・ムーディ(g)、バーニー・マースデン(g)、ニール・マーレイ(b)、
ピート・ソリー(key)、ディヴ・ドウル(dr)


・「Trouble」(1978年)
ミッキー・ムーディ(g)、バーニー・マースデン(g)、ニール・マーレイ(b)、
ピート・ソリー&ジョン・ロード(key)、ディヴ・ドウル(dr)


・「Lovehunter」(1979年)
ミッキー・ムーディ(g)、バーニー・マースデン(g)、ニール・マーレイ(b)、
ジョン・ロード(key)、ディヴ・ドウル(dr)


・「Ready an' Willing」(1980年 ※邦題「フール・フォー・ユア・ラヴィング」)
・「Come an' Get It」(1981年)
・「Saints & Sinners」(1982年)

ミッキー・ムーディ(g)、バーニー・マースデン(g)、ニール・マーレイ(b)、
ジョン・ロード(key)、イアン・ペイス(dr)


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・「Slide It In」(1984年)
UK盤:ミッキー・ムーディ(g)、メル・ギャレィ(g)、コリン・ホッジキンソン(b)、
ジョン・ロード(key)、コージー・パウエル(dr)
US盤:ジョン・サイクス(g)、メル・ギャレィ(g)、ニール・マーレイ(b)、
ジョン・ロード&ビル・クオモ(key)、コージー・パウエル(dr)


・「Whitesnake」(1987年 ※邦題:「白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス」)
ジョン・サイクス(g)、ニール・マーレイ(b)、エインズレー・ダンバー(Dr)
ドン・エイリー&ビル・クオモ(Key)、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(Here I Go AgainのGソロ)


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このアルバムが発表された時点で、ジョン・サイクスらは解雇され、
ツアーにはエイドリアン・ヴァンデンバーグとヴィヴィアン・キャンベル(g、現デフ・レパード)、
ルディ・サーゾ(b)、トミー・アルドリッチ(dr)が参加した。


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・「Slip of the Tongue」(1989年)
スティーヴ・ヴァイ(g)、ルディ・サーゾ(b)、トミー・アルドリッチ(dr)、
ドン・エイリー&クロード・ガウデットほか(Key)


・「Restless Heart」(1997年)
エイドリアン・ヴァンデンバーグ(g)、ガイ・プラット(b)、
ブレット・タグル(key)、デニー・カーマッシ(dr)


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・「Good to Be Bad」(2008年)
ダグ・アルドリッチ(g)、レブ・ビーチ(g)、ユーライア・ダフィー(b)、
ティモシー・ドゥルーリー(key)、クリス・フレイジャー(dr)


・「Forevermore」(2011年)
ダグ・アルドリッチ(g)、レブ・ビーチ(g)、マイケル・デヴィン(b)、
ティモシー・ドゥルーリー(key)、ブライアン・ティッシー(dr)


ホワイトスネイクは、大きく分けるとギタリストごとに4つのパートに分けられます。
(アルバムの質ではなく、世間一般的に見た、売れた、売れないが基準です)


ミッキー・ムーディー&バーニー・マースデン時代=初期安定期。
ジョン・サイクス時代=絶頂期。
スティーヴ・ヴァイ時代=絶頂期から混乱期。
エイドリアン・ヴァンデンバーグ時代=混乱期から低迷期。
ダグ・アルドリッチ&レブ・ビーチ時代=再ブレイク期。


こうやってメンバーを並べてみると歴代ドラマーの豪華なこと・・・。


ということで、以下、MAメタラー5人によるBEST5です。


■K先生
5.Still Of The Night【Whitesnake ※邦題:白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス】
4.Fool For Your Loving【Ready an' Willing ※邦題:フール・フォー・ユア・ラヴィング】
3.Take Me With You【Trouble】
2.Come On【Snakebite】
1.Walking In The Shadow Of The Blues【Lovehunter】



【コメント】
白蛇は基本ブリティッシュHRと思ってるので、初期中心になります。
【Slide It In】以降3枚はアメリカナイズされたブリティッシュHMだと認識なもんで。


5位は、文句付け所はないですし、説明不要でしょう


4位は、正統派のブリティッシュHR感が堪らない。
出だしのリフは秀逸。
※この曲はスティーヴ・ヴァイが参加したアルバム「Slip of the Tongue」で、
 セリフカバーされている(やや酷評が多い…:伊藤P・談)。


3位は、ジョン・ロードのオルガンとニール・マーレイのベースラインが、かっこよ過ぎ。
Deep PurpleとUriah Heepを足した様な曲。


2位は、記念すべき1stEPの1曲目。
70年代のブリティッシュHRのお手本。


ニール・マーレイのベースとギターのリズム感、
ワウワウのギターソロが、個人的に大好きなので、選曲。


1位は、出だしのオルガンとギターリフはPurpleを彷彿させ、
1ブレイク後のVoが入る前のギターチョーキングフレーズはHeepを彷彿させ、
DavidのブルージーなVoが加わる事で、ブルースハードロックが完成した、超名曲。


“Deep Purple + Uriah Heep + Free=Whitesnake”とも感じさせる曲。
バーニー・マースデンとミッキー・ムーディーは、
白蛇のツインギターの中では最強だったと思ってます。



バーニー・マースデンとミッキー・ムーディーの時代の映像がない・・・


■N博士
5.Walking In The Shadow Of The Blues【Lovehunter】
4.Slow An' Easy【Slide It In】
3.Don't Break My Heart Again【Come an' Get It】
2.Fool For Your loving【Ready an' Willing】
1.Here I Go Again【Whitesnake】



【コメント】
5位は、初期白蛇のテーマソング。
カヴァデールの情念こもった歌唱に悶絶!


4位は、ブルージーな楽曲にコージー・パウエルのドラムが映える!
個人的にはこの時期の白蛇が最強布陣だったと思います。


3位は、デヴィッドの力強い歌唱が印象的なナンバー。
ジョン・ロードのオルガンサウンドがイイ味出してるし、バーニー・マースデンのギターもナイス!


2位は、勿論旧バージョンをチョイス!
曲のクオリティとデヴィッドの歌唱も最高だが、
なんといってもニール・マーレイのベース・ラインが素晴らしい!


1位はサーペンス・アルバス・バージョンで。
ベタですがこの全米No.1チューンによって、
ワタシはHR/HM道を突き進むことを決定づけられたと言っていいでしょう。


実はサーペンス収録曲で、この曲だけジョン・サイクスじゃなくて、
エイドリアン・ヴァンデンバーグが、ソロを弾いてるのもポイント!


泣く泣くBlindmanLove Ain't No Stranger
Crying In The Rain等を落としました…。





白蛇名曲多過ぎ!


■佐藤アサト
5.Give Me All Your Love【Whitesnake】
4.Here I Go Again('87)【Whitesnake】
3.:Straight for the Heart【Whitesnake】
2.Bad Boys【Whitesnake】
1.Still of the Night【Whitesnake】



【コメント】
結局サーペスアルバスからになってしまった(泣)。


ジョン・サイクスのギターの存在も大きいけれど、このアルバムの虜にさせたのは、
ドン・エイリーのキーボードが最大の功績なのかも。


■ゴッチ
5.Slide It In【Slide It In】
4.Bad Boys【Whitesnake】
3.Here I Go Again【Whitesnake】
2.Still Of The Night【Whitesnake】
1.Fool For Your Loving【Ready an' Willing】


【コメント】
1位は、スティーヴ・ヴァイじゃない方。


ジョン サイクスやっぱり強いな。
Is This Loveは、アルバムに偏るのであえて外しました。







■伊藤P
5.Lie Down(A Morden Love Song)【Trouble】
4.Fool For Your Loving【Ready an' Willing】
3.Still Of The Night【Whitesnake】
2.Straight For The Heart【Whitesnake】
1.Bad Boys【Whitesnake】



【コメント】
5位は、活きの良いリフでスタートし、そのままノリノリで突っ走る痛快ロックソング。
聴いていて気持ちよい。
メンバーたちも演奏を楽しんでいることが伝わってくる!


4位は、みなさん同様、ヴァイのバージョンではなく、
バーニー・マースデンとミッキー・ムーディー時代のバージョン。


確かにこの2人は、ホワイトスネイクのツインギタリストとして、
一番相性が良いような気がする。
(その次は、現在のダグ・アルドリッチとレブ・ビーチ)


因みにムーディーとマースデンが、ホワイトスネイクの後に組んだ
Moody Marsden Bandが、1994年に発表した「Real Faith」というアルバムに収録されている
All Revved Upという誰も知らない曲を大学生の時、ゴッチとバンドで演奏しました。



久しぶりに聴いた!懐かしい!!


「サーペンスアルバス」のワン、ツー、スリー、フィニッシュ!
ソチ五輪スピードスケートのオランダ勢の1〜3位独占みたい。


3位は、名曲中の名曲。


2位は、「プロ野球珍プレー、好プレー」でかかりそうな、
アグレッシブで、ブリリアントで、パワフルな傑作。


みんなが迷ったように小生もBEST5の選出に散々迷ったのですが、
1位だけは決まっていた。


もう出だしのブォ〜ン!!というグリッサンドからの激しいイントロリフの衝撃といったら…。
Bメロのフルピッキングで引き倒すリフも凄まじい。
とにかくイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、ギターソロと全編弾きまくり!!


何度聴いても飽きない最強・最高の白蛇ソング。
燃える!滾る!熱くなる!


なぜ、Def Leppardとのダブルヘッドライナー日本公演で演奏してくれなかったのだ!!!


【総合ベスト3】
各々のランキングの5位を1点、4位を2点、3位を3点、2位を4点、1位を5点とする。


今回は、なんと同数で1位が2曲!


3.Bad Boys(11点)



この曲はPVがないし、ジョン・サイクスは「Whitesnake」でツアーに出ていないので、
仕方なくジョン・サイクスのライブの映像です。


1.Fool For Your Loving(13点)



メチャクチャかっこいい!!


1.Still Of The Night(13点)



時代を感じます・・・。


3位のBad Boysは、佐藤アサト、ゴッチ、伊藤Pの3名の支持を得て3位。


1位のFool For Your Lovingは、佐藤アサトを除く4名が選出。


同じく1位のStill Of The Nightも、N博士を除く4名が選んでいる。


因みに、4位は、N博士、佐藤アサト、ゴッチが推挙したHere I Go Again(10点)でした。



この曲と先のIs This LoveStill Of The NightのPVに出ているおねーちゃんは、
デイヴィッド・カヴァーデイルの当時の嫁さん タウニーキタエンです(89年結婚、91年離婚)。
The Deeper the LoveFool For Your Loving(89version)のPVにも出ています。
ラットのアルバム「Out Of The Cellar」と「Invasion Of Your Privacy」のジャケットに写っている女性も彼女。


毎回、こだわりのBEST5を出してくるK先生ですが、
今回も“これぞ!”という選曲にも関わらず、
BEST3のうちの1位となった2曲をしっかりと抑えている点が意外!


ホワイトスネイクは名曲が多く、ほぼ全員がBEST5を挙げるのに悩んだ訳ですが、
その割には複数票を得る曲が多く、
一方で、BEST1の曲が全員違うという面白い結果になりました。


【アルバム】
各アルバムから選ばれた収録曲の総数。


3.「Trouble」(2回)
3.「Lovehunter」(2回)
3.「Slide It In」(2回)
2.「Ready an' Willing」(4回)
1.「Whitesnake」(13回)


samnep.jpg


ぶっちぎりで「Whitesnake」が、1位をゲット。
佐藤アサトは、全曲「Whitesnake」から!


まぁ、初期ホワイトスネイクのファンからすると、
アメリカンナイズされた“売れるためのアルバム”なので複雑な心境かもしれませんが、
「Whitesnake」名盤ですよね。
捨て曲ないし。


ということで、エイドリアン・ヴァンデンバーグからホワイトスネイクBEST5となったのですが、
結果的にあまりエイドリアンのネタがありませんでした・・・。
ゴメンね、エイドリアン!


まぁ、エイドリアンはあまりホワイトスネイクのスタジオアルバムには、
ほとんど参加出来ていないから仕方がない。


さて、ここから毎度御馴染みとなったセットリスト俺様完全仕様なのですが、
どう構成しよう・・・。


「第7回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS:ホワイトスネイク セットリスト編」へと続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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