2014年04月12日更新

杉並区PART3 成宗弁財天社〜中道寺

<杉並区 一覧>
【1】「杉並区PART1 吉祥院」
【2】「杉並区PART2 杉並区郷土博物館」




「杉並区PART2 杉並区郷土博物館」からの続き。


「杉並区立郷土博物館」でゲットした“杉並区史跡散歩地図”を見ると、
“Dコース 成宗・田端両村界隈”がルート的に良さそうで、
そのうち「成宗弁財天社」へと向かった。


暗雲が立ち込め、風は冷たく、
ぶるぶる震えながらチャリを漕ぐこと数十分で、「成宗弁財天社」に到着。


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こちらは案内板。


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この案内板のうち気になる記述がいくつかあった。


“ご神体は、鎌倉時代に江の島弁財天で焚いた護摩の灰を固めた”


本殿の中を覗いてみたけど、ご神体確認できず・・・。


“池を掘り上げた土で、富士講のための築山をつくりました”


富士塚が見当たらない・・・。


“鳥居前に残る石橋、水路跡は天保用水の名残で、
 板型の用水路記念碑と共に貴重な文化遺産です”


用水路記念碑は多分これ。


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でも石橋と水路跡は良くわかりませんでした。


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この後、途中、「中道寺」に立ち寄る。


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鐘楼と山門を兼ねた鐘楼門は、
安永二年(1773年)に建てられたもので、区内では珍しい建築物とのこと。


2003年に当時の姿に復元された鐘楼門の両サイドには、
仁王像が仁王立ち。


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そして、先ほど「杉並区立郷土博物館」で知った「木鼻」を見てみると、
獏!


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鐘楼門をくぐると左側に“苔ティッシュ”な梵鐘が置かれていた。


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これは以前、鐘楼門に吊るされ、時を刻んだ鐘に違いない。
では、今の鐘は?と、鐘楼門を見てみると・・・。


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鐘!網!穴!!


で、最初は気づかなかったけど、
鐘楼門の手前右手にこんなものが置いてあった。


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山田五郎の頭に似た装飾物。


これは多分、擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)。


建物や橋の欄干に取り付けられた玉ねぎのような飾りのことで、
名前の由来とか調べると結構奥深いので、興味がある方は是非。


因みに落語に「擬宝珠」というネタがあります。
長らく語り手がおらず、近年、柳家喬太郎が復活させた噺。





擬宝珠の存在を知った噺なのですが、
何度か聴いても面白いです。


で、この擬宝珠ですが、
多分、以前はここに鎮座していたのでしょう。


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鐘楼に擬宝珠と、
普段だったら全く気にしないものにも歴史を感じる。


それにしても、出発時の晴天は何処へ?
ってぐらい風が強く、寒さも増してきたので、退散。


土地勘がなく、なんとなくこっちだろうってな感じでチャリを走らせると、
「不動堂」に行き当たった。


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「不動堂」の中には、宝暦6年(1756年)に造立された石碑が納められているそうな。


その石碑は、下荻窪村で流行した熱病が止むようにと、
村人たちが浄財を出し合って作ったもので、
祈った結果、流行が治まったと言われている。


「不動堂」から家路を急ぐと、環八へ出た。


そこにたまたまクルマ買取の「ガリバー」。


IMGP1185_R.JPG


去年の3月にここで10年以上乗っていたトヨタ ハリヤーを売りました。


そんなオチの杉並散策でした。


「杉並区史跡散策地図」を見ると、
まだまだ杉並区にはたくさん史跡がある。


武蔵野市は史跡が少ないので、杉並区がちょっと羨ましい。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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