2016年11月10日更新

神津島 PART2

<神津島 記事一覧> 
「神津島 PART1」




「神津島 PART1」からの続き。


徳左に荷物を預けた後、
レンタサイクルを借りるべく徒歩で、
神津島オートサービスへ。


普通運転免許で乗れる50ccのスクーターを借りたかったんだが、
実はスクーターに乗ったことがなく、
初心者には貸し出せないと言われてしまった。


とはいえ、試しに少し試乗させてもらったんだけど、
「止めた方が良い」というオーナーの判断が下された。


結局、マウンテンバイクを借りることに。


26_IMGP5667_RRr.JPG


まず最初に向かったのは、藤屋ベーカリー。


朝食を食べ損ねることが予想されていたので、
予め調べておいたお店。


種類豊富な自家製パンがとても美味しいと評判だった。


そんなに遠くないんだけど、早くも上り坂がきつく、
自転車から降りて引いて登る。


土地勘ゼロの状況下、地図を片手に彷徨ったんだが、
かなり細い道にガンガン車が突っ込んでくる。


ほんの少しだけ迷ったけど、藤屋ベーカリー発見。


27_IMG_9230_RRr.JPG


朝食用のパンを購入。
前浜海水浴場で食べることにした。


前浜海水浴場の真ん前にある信号機。


28_IMG_9232_RRr.JPG


神津島で唯一の信号機。


赤い○が、信号機のある交差点。


%C2%BC%CD%EE%A3%B12_RRr.jpg


前浜海水浴場。


29_IMG_9233_RRr.JPG


少し雲があるためか、寒々しいが、晴れるとメチャクチャ綺麗らしい。


掘削工事なのか?
クレーンが、結構な騒音を響かせていた。


適当な石に腰を下ろして、朝食を食べる。


ミートパイ。


30_IMG_9234_RRr.JPG


具だくさんだった。


一見、脂っこそうだが、
意外とアッサリとしたお味。


カツサンドも食べた。


どちらも美味。


朝食後、神津島の西側の湾岸線・神津本道を通って、
神津島ナンバー1の観光スポット、赤崎海岸を目指す。


koz_map_RRr.jpg


港の近くの坂が少しきついが、
平坦な道が多く、サイクリングにはもってこい。


31_IMGP5668_RRr.JPG


快調に自転車をかっ飛ばしていたんだが、
サドルにタマタマが当たって痛くて、痛くて…。


途中の沢尻海岸に廃ホテルを発見。


32_IMGP5669_RRr.JPG


調べたところ、バブル期に建設が始まるも、
途中でハジケて放置…。


一度も営業することなく、現在に至る。


ホテルの近くには他にも廃屋がいくつかあった。


長浜の手前にあったぶっとおし岩。


33_IMGP5670_RRr.JPG


いいっすねぇ〜。
こういう光景。
大好き。


折角なんで、通り抜けてみる。


と、骨が…。


34_IMGP5671_RRr.JPG


写真だと解り難いですが、結構、デカイ。


やっぱり魚の骨?


通り抜けるとこんな海がドォーン。


35_IMGP5672_RRr.JPG


岩場が半端なく滑るので、そそくさと退散。


2回ほど自転車を降りないと辛い坂があったが、
それ以外は下り坂か平坦な道なので、
そんなに辛くない。


そろそろ赤崎海岸が見えてきました。


36_IMGP5673_RRr.JPG


数分で到着。
駐輪場に自転車を止め、
トイレに併設されていた更衣室で水着に着替える。


海水浴場はこんな感じ。


37_IMGP5676_RRr.JPG


写真には写っていないけど、結構な賑わいだった。
流石は神津島屈指の観光スポット。


子供が多いが、
夏場はライフセーバーが数名いるので、安心だ。


そして、赤崎には遊歩道があり、名物が飛び込み台。


38_IMGP5677_RRr.JPG


ちょうど、子供の団体さんがいて、
ガンガン飛び込んでいた。


子供たちは怖くないんだね。


今すぐ海に飛び込みたいという気候ではなかったが、
せっかく来たので、売店でシュノーケルを借りて入水することに。


海水に足を浸してみたらかなり冷たく、
「冷てぇ〜!」と騒いでいたら、
近くにいたライフセーバーの女性から、
「今日は水温が低いですねぇ」と言われた。


海水浴場は、砂ではなく岩場。


アクアシューズを持ってこなかったので、
靴下という貧弱な装備で足の裏が心許ない。


海水は冷たいし、足の裏は痛いしで、
ノロノロと時間をかけて海に入っていくと、
ウニみたいな生物を発見。


39_IMGP5679_RRr.JPG


実際にウニで、ナガウニというらしい。
残念ながら食用には適さない。


岩場だからか、浅瀬でも多くの魚を見ることができた。


40_IMGP5683_RRr.JPG


41_IMGP5689_RRr.JPG


慣れれば海水の冷たさはあまり気にならない。


サンゴも発見。


42_IMGP5696_RRr.JPG


なんだかんだと1時間弱、海に入っていた。


で、否応なしに視界に入るのが飛び込み台。


43_IMGP5694_RRr.JPG


飛び込みますかぁ?


脇にある梯子を登り、飛び込み台の上に立つも、
下から見るよりも高く感じる。


シュノーケルを借りた売店のスタッフが、
「飛び込み台から飛んだ男性が、頭から血を流していた」
と言っていた。


さらに「潮の満ち引きの状況によっては、
飛び込んだ後、足が海底につくことがあります」という注意書きが…。


監視してくれているライフセーバーがいるにはいるが、
頭から血を流したらどうしよう…
足を骨折したらどうしよう…という不安が頭に過り、
なかなか飛び込めない。


ギャラリーも数名いて、みんな見ている。
セーバーの人も見ている。


が、やはり怖い。


完全チキン。


ピヨッていると、30代ぐらいの男性が、
小生の脇を通り過ぎ、飛び込み台の先端に。


「お兄さん、飛び降りるんですか?
 怖くないですか?」と問うと。
「別に…」と沢尻エリカの如く冷たく一瞥されて、
そのままドボンと飛び込んだ。


流石にムッとした。


ハートに火が付いた。


「I can fly!」と飛び込んだ。


あまり胃が浮かなかったが、
鼻に水が入り、ちょっと痛かった。


任務遂行。


42歳。
頑張った。


少しシュノーケリングを楽しみ、海から上がる。


もう時刻は1時。
昼時だ。


シュノーケルを借りた売店で食べ物を売っていたが、
カレー、焼きそば、フランクフルトといった、
これぞ海の家の料理しかない。


神津島に来てまでして、食べたいとは思わない。


この後、神津島温泉保養センターに行くつもり。
そこになんかしら食べ物屋が隣接していると踏んで、
ここでは何も食べないことにした。


赤崎海水浴場の先にも道があり、トンネルが口を開いていた。


なぜかトンネルに魅了される。
迷わず突っ込む。


44_IMGP5702_RRr.JPG


トンネルを抜けると、
先の赤崎遊歩道から続いていると思われる道が寸断状態。


45_IMGP5707_RRr.JPG


「神津にいくばぁ」という神津島を詳しく紹介しているサイトがある。


このサイトによると、2013年10月16日の台風26号の影響で、
先程飛び込んだ赤崎遊歩道の飛び込み台近辺の遊歩道が崩壊。


http://www.kouzushima.info/s13-1.html


飛び込み台の辺りは復興したが、
ここまで手が回らなかったか…。


そして、赤崎トンネルの先には、
なんと通行止めのトンネル。


46_IMGP5703_RRr.JPG


大黒根トンネル。
ちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー気になる。


これまで散策時に、その場で何かを調べることはあまりなかったが、
今回ばかりは、その場で大黒根トンネルを検索してしまった。


廃道・廃線・未成道などを探索するサイト「山さいがねが」で、
トンネルの先が詳細にレポートされていた。


俺も行ってみたい。


しかし、様々なしがらみを払拭することはできず、断念。


それにしても「山さいがねが」…大変魅力的なサイトだ。


大黒根トンネルの脇には観音さんが鎮座していた。


47_IMGP5705_RRr.JPG


明好丸転覆事故死亡者の弔い。


2006年10月6日午前4時40分ごろ、
下田港を出港した神津島の遊漁船が暴風により転覆し、
8人が救助されるも、2人死亡、5人行方不明。


多分、事故があった当時、
そこまで大きく報道されなかったと思う。


小生はこのような事故があったことを知らなかった。


でも、この観音様で知った。


亡くなられた方々の名前、享年も。


観音様が望む海。


48_IMGP5706_RRr.JPG


沖に見えるのは式根島?
新島?利島?


大黒根トンネルに後ろ髪を惹かれながら、
神津島温泉保養センターへ向かう。


49_IMG_9238_RRr.JPG


内湯だけでなく、太平洋に面した屋外温泉があり、
水着着用で入浴が出来る。


この日は湯につかる前に、昼飯優先。


上の写真を見ればわかるとおり、
お食事処と書いてある。


わーい!昼飯だぁ!!


受付で入浴料の800円を支払い、お食事処へ向かうが…。


50_IMGP5708_RRr.JPG


じゅ、準備中!?


時刻14時。


営業時間11時30分〜14時。
お、おしい…。


しかたなく自動販売機で、
コカコーラゼロを買い、炭酸で腹を膨れさせる。


51_IMGP5710_RRr.JPG


ラベルに書かれた“即戦力”は、
あながち間違っていない。


ほとんど一気飲み。


男湯へ。


52_IMG_9237_RRr.JPG


金曜日だからか、あまり混雑はしていなかった。


まずはマッパになり、
身体を洗い、内風呂に浸かる。


そして、海パンを履いて、海を臨む露天風呂へ。


流石にカメラを持ち込むことははばかれたので、
その景色を撮影することは出来なかった。


まぁ、絶景かと問われれば、
微妙ではあるが、水着着用なだけあって、
普通の露天風呂よりは、遥かに解放感があった。


湯はぬるめで、マッタリできる。


内風呂含め1時間以上いた。
これで800円は安いかも。


湯上りには無料のマッサージチェア。


53_IMG_9236_RRr.JPG


昔のマッサージチェアは痛いばっかりで、
まるで気持ち良くなかったけど、今のは凄いですね。


超気持ち良い。


家に一台欲しいなぁ。
場所、金額的に無理だけど。


神津島温泉保養センターから神津島湾へ向かう途中、
切り立つ岸壁の下に洞窟があり立ち寄る。


えんま洞。


54_IMGP5711_RRr.JPG


5体の石仏が並んでいる。


左から4番目が洞窟の名前の由来となった閻魔様。


普通、閻魔様は憤怒の表情だけど、
なぜか笑っている。


55_IMGP5712_RRr.JPG


解説板によると、仏教が日本に伝来した当時は、
閻魔様は微笑みを湛えていて、
怒りの形相は近年になってからとのこと。


この後、神津湾の近くにある海産物を扱うよっちゃーれセンターへ。


56_IMG_9239_RRr.JPG


この手のお店が大好きで、
神津島に来る前にチェックしていたんけど、
うーん…かなりこじんまり…。


今晩の宿・徳左の夕飯は、かなり評判が高いんだが、
夕飯後も酒を飲むはずであり、その際に肴がないのは辛い。


夜のツマミになるものが何かないかと物色するも、
調理が必要な品が多く、結局冷やかしになってしまった。


レンタルサイクルを返す前に、
これまた事前チェックしていたスーパー・マルハンを目指すことに。


神津島に商店はいくつかあるが、
スーパーはマルハンぐらいしかないらしい。


グーグルマップにマルハンの住所を打ち込んで、
ナビ通りに行くもマルハンがなく、
通行人に道を聞いてようやく到着。


57_IMG_9240_RRr.JPG


因みにグーグルマップは、
徳左や明日泊る宿を住所で検索しても、出鱈目な場所を表示。
全くアテにならん。


お酒、地魚の刺身、揚げ物の惣菜、乾きモノなどを購入し、
神津島オートサービスでチャリを返却。


それにしても終始タマタマが痛かった。
かなり立ち漕ぎを要した。


タマタマをサスリながら徳左へ。


階段を上がった2階の角部屋だった。


すぐ横にベランダがあり、ちょうど西側。


58_IMG_9243_RRr.JPG


徳左のウリのひとつが、この夕陽。


まだ少し陽が高い。


サンセットが楽しみだ。


夕陽を眺めていると、部屋での夕飯の準備が完了。


59_IMG_9250_RRr.JPG


右下の焼き魚は、タカベ。


神津島といえばの魚。


普段なかなか口にすることの出来ない魚だ。


左の刺身も地魚だったはずだが、
なんだったか忘れてしまった。


刺身の横にあるグラスは、神津島の焼酎・盛若。


サービスで付けてくれた。


その地の食材を地酒で頂く。
これぞ旅行の醍醐味。


どれも美味しい。
<br>
昼ご飯抜きだったのも手伝って、
御櫃のご飯をドンブリに山の様に盛ってモリモリ食べた。


食事中であり、行儀が悪いことは分かっているが、
そろそろ日の入なので、ベランダへ。


60_IMG_9251_RRr.JPG


なんと美しい。


ここは東京“都”だぜぇ。


42年生きてきて、
1日の日の出と日の入りをこれ程しっかりと見たのは初めてかも。


人工的には絶対に創造することが出来ない光景。


日の入りを拝んでから部屋に戻り、
またモリモリ食べた。


白米のお代わりを3杯したのは、何年ぶりだろうか。


夕食後、テレビを見ながら、だらだらと酒を飲む。


丼飯3杯食べたら、腹もパンパン。
マルハンで買った食べ物が、パンテラ級にヘヴィ。


神津島は夜空の星も綺麗で、
ベランダから眺めた。


確かに綺麗だったが、写真に収めるのは難儀。


61_IMG_9256_RRr.JPG


究極に眠くなり、22時過ぎに撃沈。


以降、「神津島 PART3」へと続く。

前の記事: 神津島 PART1
次の記事: 神津島 PART3

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.t-shirt-ya.com/blog/cgi/mt-tb.cgi/2693

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




リンク

プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
Powered by
Movable Type