2009年02月18日更新

#342 『7つの贈り物』


7つの贈り物

『7つの贈り物』

2/21より丸の内ピカデリー1ほか全国にて
配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント




「見る前にチラシの裏だけでも読んでおいた方が良いかも知れません」
というアドバイスを配給会社のTさんから頂いた。


普段から伊藤Pが鑑賞前に作品の情報をあまり得たがらないこと知っているTさんが、
この提言。


ってことは、内容がかなり難しいってこと?


一瞬迷ったが、、
今回もなるべく予備知識なしで見るスタイルを壊さずに、
“映画の中身だけで理解できるか”に挑んでみることにした。


しかしながら、挑んでみたはいいものの、やはり前半から中盤にかけて、
ウィル・スミス演じる主人公ベンのとっている行動が、さっぱり理解出来なかった。


“なんでそんなことするの?”ではなく、
“何をしているのか、何をしたいのか?”が判らない。


理解力がないのかと思ったけど、Tさんのアドバイスもあったし、
鑑賞後に読んだレビューでも同意見が多々見受けられたので、
自分だけが感じたことではないようだ。


7つの贈り物


とにかく人間関係、状況の説明がない。


でも、これは下手とかではなく、意図的にやっている演出で、
中盤以降、なんとなーく輪郭が掴めてきて、
後半部分で全てが一本の線に繋がるという展開。


最後に全てが明らかになり、“そうだったのか!”という映画は他にもあるけど、
ここまで状況説明も、目的も何も説明しないのは珍しいかも。


正直、前半は何をしているのか皆目検討がつかず、
興味の持って行き所がなくて、かなり眠くなってしまったんだけど、
今までにないタイプの映画であることは間違いない。


そして、今までにないといえば、ウィル・スミス。


7つの贈り物


ひたすら暗い。


苦悩、苦悩、苦悩・・・


こんな陰気なウィル・スミスは見たことがない。


多くを語らず、苦悶の表情を浮かべることが多い。


この顔だけで感情を表現する“顔芸”は、芸術の域に達している。
完全に『アイ・アム・レジェンド』の上を行っている。


確かに凄い演技なんだけど、
個人的には明るく元気でカッコイイ役のウィル・スミスの方が好きだな。


本人もこの役はかなりしんどかったらしく、次回作は猛烈にコメディを欲したらしい。


今回、具体的に物語の内容を書いてしまうと、
楽しみを奪うことになってしまうので、あえて割愛します。


事前にちょっとだけ情報を得てから見るか、
全くなしで見るかの判断は、ご自身でという感じでございます。


因みに鑑賞後、チラシの裏を読んでみたけど、
うーん・・・どうかな・・・
結構核心に触れているような気もしつつ、そうでもないような気もする・・・


チラシの表面に書いてある、
「彼は【ある計画】を〜」という文面ぐらいが丁度良いかな。




<余談>
先頃発表された全米の「08年マネーメイキングスター・トップ10」で、
黒人俳優としては68年のシドニー・ポワチエ以来、史上2人目のNo.1に輝いたウィル・スミス。


95年の『インデペンデンス・デイ』(3億0616万ドル)以降、
『メン・イン・ブラック』(97年:2億5069万ドル)、
『エネミー・オブ・アメリカ』(98年:1億1154万ドル)とヒットを飛ばし、
クソ映画の『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99年)でさえ、
1億1380万ドルを稼ぎ出しているビッグ・スターだ。


さらに2002年の『メン・イン・ブラック2』以降、
出演した全8作品が全米初登場癸韻魍容世掘1億ドルを突破している。


02年:『メン・イン・ブラック2』1億9041万ドル
03年:『バッドボーイズ2バッド』1億3860万ドル
04年:『アイ、ロボット』1億4480万ドル
04年:『シャーク・テイル』1億6086万ドル
05年:『最後の恋のはじめ方』1億7949万ドル
06年:『幸せのちから』1億6356万ドル
07年:『アイ・アム・レジェンド』2億5639万ドル
08年:『ハンコック』2億2794万ドル


凄くない?


ところが、今回の『7つの贈り物』で遂にミソが付いてしまった。


ジム・キャリー主演の『イエスマン/"YES"は人生のパスワード』に首位を阻止され、
興行収入も2月16日の時点で、6995万ドルと1億ドルを突破していないし、
到達は出来ないでしょう。


連続記録がストップしてしまったわけだけど、
実験的でひたすら暗いこの映画が、約7000万ドルも稼いだ。
映画を見て、逆に凄いと思った。


これがウィル・スミス主演じゃなかったら、ここまで数字を伸ばせなかったでしょう。
やっぱりウィル・スミスは大スターだ。


因みに製作費は5500万ドルなので、製作費は既に回収済み。


『7つの贈り物』
※ウィル・スミス インタビュー テキスト
※ガブリエレ・ムッチーノ監督 インタビュー テキスト

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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