2010年01月01日更新

#444 2010年の展望

あけましておめでとうございます。伊藤Pです。
本年もよろしくお願い致します。


2010年の一発目は、
昨年同様、2010年の日本の映画界について触れてみようかと。


2009年は2008年に続き、序盤から中盤にかけては邦高洋低だった。


「2009年の展望」の際は、ジブリもないし、東宝作品も渋めなんて書いたけど、
東宝はガッチリ稼いだ。


1位:『ROOKIES-卒業-』(85億3千万円)
2位:『劇場版ポケットモンスター 超克の時空へ』(46億7千万円)
3位:『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』(44億円)
4位:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(40億円)
5位:『アマルフィ 女神の報酬』(36億4千万円)
6位:『名探偵コナン 漆黒の追跡者』(35億円)
7位:『ごくせん THE MOVIE』(34億8千万円)
8位:『余命1ヶ月の花嫁』(31億5千万円)
9位:『ヤッターマン/YATTERMAN』(31億4千万円)
10位:『クローズZERO供戞30億2千万円)


2008年9月公開で、ランキングには入れなかった『おくりびと』(64億円)、
4位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(クロックワークス、カラー)と、
9位の『ヤッターマン』(日活、松竹)以外、全部東宝作品。
ひえぇぇぇ。


因みに上記の作品群で見たのは、『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』、
『ヤッターマン/YATTERMAN』だけ・・・・
そんな自分もどうかと思う。


話が逸れた。


快進撃を続ける東宝を迎え撃ったのが、
マイケルとディザスターと78歳のじいさん。


10月末から12月にかけて公開された、
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』、『2012』、
『カールじいさんの空飛ぶ家』等が大ヒットを記録。


終盤の巻き返しで、
洋画と邦画のシェアは、ほぼ同じぐらいになったとのこと。


ハリウッド映画の興行が厳しい昨今、
洋画復活の狼煙が上ったか!?


因みに、洋画の2009年の年間興行ランキングは以下の通り。


1位:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(80億)
2位:『レッドクリフ PartII 未来への最終決戦』(55億5千万円)
3位:『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(44億円:公開中)
4位:『WALL・E ウォーリー』(39億5千万円)
5位:『天使と悪魔』(33億5千万円)
6位:『ターミネーター4』(33億1千万円)
7位:『マンマ・ミーア!』(26億8千万円)
8位:『地球が静止する日』(24億1千万円)
9位:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(24億円)
10位:『トランスフォーマー/リベンジ』(23億円)


40億越えが3本しかない・・・


ということで、
まずは洋画から。


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【洋画編】
■1月
『ラブリーボーン』
『パラノーマル・アクティビティ』


『ラブリーボーン』は、ピーター・ジャクソン監督+スティーブン・スピルバーグ(製作総指揮)という、
最強タッグのヒューマン・ファンタジー。
昔だったらこの2人のネームバリューだけでそこそこ稼げそうだけど、
作品のテイストが伝わり難い作品なだけに、宣伝がより大切そう。


『パラノーマル・アクティビティ』は、
製作費153万円で1億ドルを突破したことが大々的に報じられた話題作。
『ブレアウィッチ・プロジェクト』の再来なるか!?


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■2月
『インビクタス 負けざる者たち』
『バレンタインデー』


『インビクタス 負けざる者たち』は、クリント・イーストウッドの最新作。
大ヒットする類の作品ではないけど、良い作品だし、手堅い興行を展開しそう。


『バレンタインデー』は、『ラブ・アクチュアリー』系の群像劇。
大スター共演だし、ハッピーな気持ちになれそうなので、スマッシュヒットしそう。


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■3月
『シャーロック・ホームズ』
『NINE』 


『シャーロック・ホームズ』ロバート・ダウニー・Jr.&ジュード・ロウ共演作。
この誰もが知る名探偵の映画が、今の日本でどう受け入れられるのか?


『NINE』は、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督最新作。
ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティアール、ニコール・キッドマンなど、
主役クラスの俳優が出演しているのも話題。
26億8千万円稼いだ『マンマ・ミーア!』と同じ層を集客しそうだ。


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■4月
『シャッター アイランド』
『アリス・イン・ワンダーランド』
『タイタンの戦い』


2010年ゴールデンウィークの洋画の目玉はこの3本か?
『シャッター アイランド』は、2008年秋公開からずれてGWに。
ディカプリオ主演作はあまりヒットしないので、本作も微妙か?


一方、ヒット確実なのが『アリス・イン・ワンダーランド』でしょう。
ジョニー・デップ+ティム・バートン監督の鉄板コンビ作。


『タイタンの戦い』は、今時珍しいアドベンチャー。
日本では・・・受けなさそう・・・。


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■5月
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』


日本での知名度が低いジェイク・ギレンホールが主演だが、
ジェリー・ブラッカイマー印のアクション・アドベンチャーということで、
それなりにヒットしそう。


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■6月
『アイアンマン2』
『セックス・アンド・ザ・シティ2』


『アイアンマン2』は、個人的に超楽しみなんだけど、
一作目は日本で散々な成績だったんで、この続編も興行的には厳しいか?


一方の『セックス・アンド・ザ・シティ2』は、個人的に全く興味がないんだけど、
テレビシリーズのファンも多いようだし、そこそこヒットするのでしょう。


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■7月
『トイ・ストーリー3』
『エアベンダー』
『インセプション』
『ソルト』


2010年夏の陣。
まず大注目なのが『トイ・ストーリー3』。
常にグレードの高い作品を世に送り出しているピクサー。
作品の浸透度も手伝って、大ヒット確実でしょう。


『エアベンダー』は、最近イマイチ元気のないM・ナイト・シャマラン監督の新作。
今までの作風を捨て、ファンタジーアドベンチャーに挑戦している。


『インセプション』は、レオナルド・ディカプリオ+クリストファー・ノーラン監督による作品。
『ダークナイト』の後だけに、気になる1本。特報を見たけど面白そうだった。
渡辺謙も出演している。


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■8月
『魔法使いの弟子』


『ファンタジア』に登場する「魔法使いの弟子」を基にした作品。
ニコラス・ケイジ主演。
はっきり言って未知数。


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■12月
『ハリー・ポッターと死の秘宝(PART 1)』


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は80億円稼いだけど、
その成績は過去最低。果たして、シリーズ完結篇の第一部の結果は?


秋以降のラインナップがあまり固まっておらずなんとも言えないが、
2009年ほど続編がないのが特徴か?


あと2009年は3D元年と言われていたけど、
2010年は、2009年以上に3D作品が注目を集めそう。


ウォルト・ディズニーの2010年公開予定作品11本のうち、
5本が3D映画。


『アバター』によってより3Dが浸透した感があるので、
より拍車がかかりそうだ。


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続きまして、【邦画】。


■1月
『ゴールデンスランバー』
『おとうと』


『ゴールデンスランバー』は、映画化され過ぎの伊坂幸太郎原作の映画化。
東宝だし、伊坂孝太郎だし、堺雅人だし、ということでヒットするに違いない。


『おとうと』は、山田洋次監督10年ぶりの現代劇。
吉永小百合と笑福亭鶴瓶が主演。監督、出演者の知名度、作品の質からして、
ヒットするでしょう。
というか、こういう映画がヒットしてもらわないと困る。


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■2月
『交渉人 the movie』


米倉涼子主演の人気ドラマの劇場版。
『相棒』を大ヒットさせた東映。それに続くか?


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■3月
『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』


戸田恵梨香主演の人気ドラマの劇場版。
まぁ、ヒットするんでしょう。


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■4月
『のだめカンタービレ最終楽章 後編』


上野樹里と玉木宏主演の人気ドラマの劇場版。
『前編』も40億ぐらいいきそうとのことで、この『後編』もそれぐらい稼ぐのでしょう。


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■5月
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』
『ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲』
『座頭市 THE LAST』


『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』は、仲間由紀恵と阿部寛主演の人気ドラマの劇場版。
シリーズ3作目で、“何故、今?”という感じは否めない。


『ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲』は、哀川翔主演のシリーズ第二弾。
前作ってそんなにヒットしたっけ?という気もするが、三池崇史監督だし、
ハチャメチャさを期待しましょう。


『座頭市 THE LAST』は、SMAPの香取慎吾が、勝新太郎、北野武に続き、
タイトルロールを演じている。
阪本順治監督作品だし、仲代達矢が敵役を演じているので、見たいなぁ〜。


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■初夏
『孤高のメス』


大鐘稔彦のベストセラー小説の映画化。
堤真一が天才外科医を演じている。
題材的にも面白そうだけど、監督が成島出というのが気にかかる・・・。


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■7月
『踊る大捜査線 THE MOVIE 3』


織田裕二主演の人気ドラマの劇場版。
まぁ、あまり興味は無いが、話題にはなるわな。


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■夏
『借りぐらしのアリエッティ』
『カラフル』
『シュアリー・サムデイ』


『借りぐらしのアリエッティ』は、スタジオジブリの新作。
但し、監督は宮崎駿ではございませんのでご注意下さい。
それでも2010年一番の話題作になることは必至。


『カラフル』は、敬愛する原恵一監督の最新作。
かなり期待しています!


『ジュアリー・サムデイ』は小栗旬初監督作品。
テレビ番組でかなり苦労したと漏らしていたが、その出来は!?


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■9月
『海猿3』


伊藤英明主演の人気ドラマの劇場版。
まぁ、ほとんど興味がないが、話題にはなるわな。
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■秋
『SP the motion picture(仮)』
『BECK』


『SP the motion picture(仮)』は、岡田准一&堤真一主演の人気ドラマの劇場版。
ふっ〜、本当に人気ドラマの劇場版って多いなぁ。
まぁ、全く興味がないが、話題にはなるわな。


『BECK』は人気コミックの映画化。
水嶋ヒロ主演。
監督は堤幸彦・・・・。


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■12月
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
『ノルウェイの森』


『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、木村拓哉、黒木メイサ主演の実写版。
2009年12月公開の劇場版アニメは大コケだったけど、大丈夫か!?


『ノウルェイの森』は、言わずと知れた村上春樹の大ベストセラーの今更の映画化。
因みに伊藤Pは原作を2ページ読んで止めた経験を持つ。


上記作品のうち、ほとんどが東宝作品。
この他にも「ドラえもん」、「名探偵コナン」、
「ポケモン」といった30億〜40億円台が見込める定番アニメもある。
引き続き東宝の独走は続きそうな気配だ。


しかし本当に人気ドラマや漫画、小説の映画化が多い。
それを否定するつもりはないけど、
オリジナル脚本で、大人の鑑賞に堪えうる全国公開規模の作品はないものか・・・。


何にしても、2010年も多くの作品をご紹介出来ればと思っておりますので、
引き続き、ご贔屓頂ければこれ幸い。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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