2017年10月12日更新

北陸旅行 3日目 PART2 立山〜美女平〜室堂

<北陸旅行 記事一覧>
「北陸旅行 1日目 PART1 白川郷」
「北陸旅行 1日目 PART2 五箇山」
「北陸旅行 1日目 PART3 兼六園と夕食」
「北陸旅行 2日目 PART1 金沢21世紀美術館」
「北陸旅行 2日目 PART2 金沢城公園」
「北陸旅行 2日目 PART3 近江町市場〜ひがし茶屋街〜立山」
「北陸旅行 3日目 PART1 称名滝」




「北陸旅行 3日目 PART1 称名滝」からの続き。


落差日本一の名滝・称名滝を観光した後、
いよいよ立山黒部アルペンルート。


立山(ケーブルカー)→美女平(高原バス)→室堂(トロリーバス)
→大観崎(ロープウェイ)→黒部平(ケーブルカー)→黒部湖(徒歩)
→黒部ダム(トロリーバス)→扇沢(路線バス)→信濃大町(JR線)


ここまでがアルペンルート。


この後、信濃大町から松本へ行き、
特急あずさで新宿まで帰る旅程。


まずは立山駅から立山ケーブルカー。


IMG_1998_RRr.JPG


夏休み期間の月曜日ということもあって、
混雑を予想したがそうでもなかった。


お隣の美女平駅との標高差は約500m。
ってことはハンノキ滝の落差と一緒だ。


待つこと数分で、キーキーと音を立てながら、
ケーブルカーがやってきました。


IMG_2001_RRr.JPG


メッチャワクワクする。


先頭車両は貨車かな?
荷物が積めるようになっている。


ケーブルカー到着後、乗車すると、
ラッキーなことに進行方向の一番前を確保できた。


IMG_2002_RRr.JPG


右の路肩に歩行用の階段がある。
無いとは思うが、予期せぬ事態が起こったら、
この階段を使うことになるのだろうか。


運転席を見てみると、
アナログ感漂う超シンプルな造り。


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9時40分に出発し、ゆるりと坂を登って行く。


すぐにトンネル。


IMG_2004_RRr.JPG


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子供の頃からトンネルに萌えるのはなぜか?
特に古いトンネルにはロマンを感じずにはいられない。


トンネルを抜けると一直線の急勾配。


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これを足で登れと言われたら萎えるな。


途中、材木石と書かれた標木が。


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車内に流れた自動アナウンスによると、
柱状節理(ちゅうじょうせつり)だという。


柱状節理といえば、毎年行っている海でも見ることが出来る。


「海 2014 PART3」


火山のマグマの冷却凝固や地殻変動によって生じる断層。


この柱状節理は前者で、立山は22万年前から火山活動を始め、
安政4年(1858年)に土石流が発生し、
多数の死者を出したという記録が残っている。


現在も活火山。


で、上の写真だと解り難いが、
写真上部に棒状の岩が確認できる。


なんで柱状節理を材木石と呼ぶかというと、
江戸時代には建築用材として切り出されていたから。


材木石を過ぎると下りのケーブルカーと行き違い。


IMG_2011_RRr.JPG


ワイパーがでかい。




再びトンネルを経て、また一直線勾配。


IMG_2012_RRr.JPG


立山駅から約7分かけて、美女平駅に9時47分到着。


美女平は、日本有数の野鳥の宝庫で、
遊歩道も整備されている。


しかしながら、踏破するのにそれなりの時間がかかるアルペンルート。
あまり美女平で観光する人はいない。


次は弥陀ヶ原へと向かう高原バスに乗る。
通常だと10時20分発だが、10時発室堂直行の臨時便があるという。


時間節約のため迷わず並ぶわけですが、
美女平で見ておきたいものがあった。


美女杉。


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巨木好きとしてはたまらない。


この写真だと1本の杉の木に見えるが、実際は2本。


木の下にある解説板を要約記載。


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美女杉伝説


立山は、佐伯有頼(ありより)によって開山された。
有頼には、許婚者の美しい姫がいた


ある時、有頼に逢いたい一心で、
姫は立山に登ってきたが、有頼は山を拓くまで帰れないという。


姫は仕方なく山を下りる途中、一本の杉に、


美しき 御山の杉よ 心あらば
わがひそかなる祈り ききしや


と祈ったところ、のちに二人はめでたく結ばれた。


その後の世、この杉を「美女杉」と言い、
この歌を三度唱えて祈れば、男女問わず恋は成就する。


またこの美女杉のある辺りを「美女平」と呼ぶようになった。





一体、誰が作った伝説なんだろうか。
間違いなく男だろうな。


因みに佐伯有頼は、飛鳥時代から奈良時代にかけての人物。


10時発の高原バスを待つ列に並んだ後、バスに乗車。


目指す室堂までの所要時間は、50分。


バスだし、ここは睡眠タイム?
と思っていたが、寝てはいけません。


バスの窓からではあるが、見どころ満載!


まずは、ブナ平の立山スギ。


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樹齢300年以上。
木の高さ21m。
幹周9.4m。


撮影のためバスが一時停車してくれるんだけど、
木の根元しか撮影できない大きさ。


二本の木が合体したようにも見える。


続いて先ほど見に行った称名滝。


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バスの乗客は「すごい!」と言っていたが、
間近で見ないと称名滝の壮大さはわからない。


なんて、ちょっと優越感。


バスは快調に進み、
気が付けば結構な標高の高さのところまで来ていた。


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緑が気持ち良い。


更にバスは坂道を上り、
標高1600〜2000mに広がる弥陀ヶ原(みだがはら)へ。


IMG_2027_RRr.JPG


湿原には所々水溜りのようなものが見える。


高層湿地が形成される際に出来る池塘(ちとう)というものらしい。


弥陀ヶ原では、池塘に生えるミヤマホタルイを稲に見立て、
地獄に堕ちた餓鬼が飢えをしのぐために田植えをした場所として、
ガキ田と呼ばれている。


段々と次の目的地である室堂に近づいてきた。


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写真右の白い筋は、ソーメン滝。


その名の通り、素麺に見えるから。


落差約130mのソーメン滝の下流は、称名滝だ。


左側に見える白いものは、なんと雪。


室堂の手前に来ると、雪が沢山残っていた。


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立山黒部アルペンルートでも特に有名な、
春先になると道路を除雪して出来る雪の大谷がこの辺り。


奥に見えるのが、日本で2番目に標高が高い場所にあるホテル立山。


10時50分に室堂ターミナルでバスから下車。
室堂のみくりが池を散策することに。


これは立山黒部アルペンルートでは、超鉄板。


ホテル立山に隣接されている展望台からの景色。


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眼下に見えるのは、富山の街並み?


室堂の標高は2430m。


散策コースに出ると、
一番最初に目に付くのが、立山玉殿の湧水の碑。


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この日の左下から水が湧き出ていて、
多くの登山者が飲んでいた。


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試しに飲んでみたけど…、う〜ん…。


いくつかある散策コースのうちDをチョイス。


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時計回りに回っていくことにした。


左手にホテル立山。


IMG_2052_RRr.JPG


よく見ると老朽化が激しい。


1972年(昭和47年)9月開業。


築45年。
しかも豪雪地帯。


メンテも大変だろうなぁ。


さて、室堂では多くの高山植物を観察することができる。


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白いがチングルマ、ピンクがイワカガミ。
たぶん…。


こちらはシロバナタテヤマリンドウ。


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たぶん…。


この他にもたくさん咲いていた。


散策コースの中心、室堂平広場にある慰霊碑。


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思いっきり先端が折れていた。


何の慰霊碑なのか説明書きがない。
碑に彫られた文字は風化が激しく読み取れない。


そばに観光客を引率するガイドさんがいたんで、
聞き耳を立ててみたら、
立山で遭難して亡くなった方々の慰霊だと言っていた。


コチラのサイトに2015年に撮影された慰霊碑の写真が載っているんだが、
まだ先端部分が健在。


ここ1〜2年で折れたってことだ。


続いて高台から見たみくりが池。


IMG_2060_RRr.JPG


奥に見える建物は、日本最高所の温泉宿みくりが池温泉。


この先にみくりが池の撮影スポットがあるんだけど、
池が大き過ぎて全体を撮るのは難しいので、
写真を撮るなら少し手前の高台からの方が良いかもしれない。


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緑豊かな山腹の所々に残雪。
良く考えると不思議な光景だ。


ゴルフ場のバンカーみたいだ。


遊歩道の左側には、地獄谷。


IMG_2068_RRr.JPG


遊歩道が整備されているのだが、
残念ながら活発化により、火山性ガスが発生しているため、
2011年から立ち入り禁止。


通行止めになる前のレポはないのか?
まぁ、あるよねぇ〜。
コチラ


その地獄谷をオレンジ色の車両が走っていた。
何かの調査だろうか?


みくりが温泉に浸かりたいところだが、
そんな時間的余裕はないので、みくりが池をぐるりと回る。


上の地図のみくりが池の上辺りから、
パノラマ撮影をしてみた。


IMG_2071_RRr.JPG


悪くない。


ところで“みくりが池”。
なんでこんな名前?


面倒くさいからウィキ引用。


「ミクリ」という名は「御厨」と書き、
「神の厨房」という意味を持っていた。
この池の水が立山権現に捧げられ、
池の水を使って立山権現に捧げる料理が作られたのである。



“くり”といえば、寺の台所か僧侶が住む場所を庫裡(くり)と呼ぶ。
その“くり”なのか?


立山権現。
これは後で説明しよう。


次もパノラマ撮影。


IMG_2072_RRr.JPG


上々だ。


こちらはみくりが池に比べると小規模なみどりが池。


IMG_2073_RRr.JPG


やっぱり面倒くさいからウィキ引用。


修行者が池の水で身を清めたことから「水取りが池」、
深い緑色をした湖水から「緑池」「碧池」などが名称の由来



見た感じだとあおが池。


小さな池だけど波打っていた。


みどりが池の傍には高山植物が沢山。


わたくし、植物には全く詳しくないので、
間違っているかも…ですが…。


ミヤマリンドウ


miyamarindou_RRr.JPG


青紫色の小さな花が可愛い。


ハクサンイチゲ(?)


IMG_2077_RRr.JPG


ネットに上がっているハクサンチゲの写真を見ると、
花弁はこんなに細長くないのだが…。


クルマユリ。


IMG_2080_RRr.JPG


綺麗な花だ。


阪神ファン故に読売巨人軍には敵対心剥き出しだが、
その巨人のカラーであるオレンジは、色として凄く好き。


オレンジ色が入った靴やTシャツをそこそこ所有している。


でも色は関係なくて、阪神一筋です!


続いてこれ。


IMG_2074_RRr.JPG


もはや高山植物なのかどうかもわからない。


でも見たことない。


こんな感じで室堂平は、植物の宝庫。


地面に這いつくばりながら撮影している人もいた。


植物に詳しくない身としては、
どちらかというと建物の方が気になる。


立山室堂(室堂小屋)。


IMG_2081_RRr.JPG


現在残っている日本最古の山小屋。


日本最古ですぜぇ。
凄くない?


とはいえ、享保11年(1726年)再建で、それ以前からあったものの、
近年、解体復元されている。


でも室堂の名の由来かもしれない建物。


「室」=宿泊所
「堂」=お堂などの宗教施設


その両方を併せ持った建物。


立山室堂の前には、このようなものが。


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石を積むのは良くある光景だが、半端ない。


社の中を覗いてみると、首なし地蔵。


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首なし地蔵よりも、
首のある向かって左の地蔵尊の笑みが怖い。


室堂で一番強烈な物件かも。


この後、玉殿岩谷へ行く途中にある雪原を歩いた。


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まさか8月に雪の上を歩くとは!


玉殿岩谷へは時間の関係で行かず、
12時10分に室堂ターミナルへ戻る。


室堂平を1時間20分ぐらい見て回っていたようだ。
そんなに時間がかかった気がしない。


写真ではなかなか伝わらないと思うけど、
360度見渡す限り山だった。


このような光景を見たことがない。


景勝地としては、現時点で生涯癸韻も。


室堂ターミナルに戻り、幾つか見て回った。


階段の踊り場にある佐伯有頼(さえきありより)少年像。


IMG_2090_RRr.JPG


美女平のところで少し触れたが、
立山の開山者といわれる人物。


飛鳥時代の大宝元年(701年)、
16歳の少年だった佐伯有頼が、熊と白鷹に導かれて開山。


お話自体はあくまでも伝説の域を出ない感じですが、
立山には有頼の末裔であるとされる佐伯姓の人が多いそう。


室堂ターミナル3階の遙拝殿(ようはいでん)で、
2013年7月から一般公開されている雄山神社峰本社旧社殿。


IMG_2092_RRr.JPG


展示スペースが狭く、正面から全体を撮れない。


幕末の万延元年(1860年)に加賀藩によって、
立山・雄山(立山の主峰)の頂上に建てられた。


造営から約135年後の1996年7月に再建されるため、
解体された後、上記年月に展示されるに至っている。


展示スペースには、解体前の写真が掲示されていたが、
再建された社殿とはだいぶ異なるような気がする。


IMG_2094_RRr.JPG


再建された社殿に使われている木材が、だいぶ新しい。


階段を下りたところに、
痛みが激しく再建時に使えなかった部材が置いてあった。


IMG_2096_RRr.JPG


多分、これ以上に使用できない部材があったはず。


この社殿に限らず、再建された建物は、
ほとんど新しい材料が用いられているのでしょう。


まぁ、当たり前か…。


さて、昼時。
ランチだ。


この時間帯に室堂にいるのは想定していたので、
予め食事処をチェック。


迷わず立ち食い蕎麦屋の立山そばへ。


IMG_2098_RRr.JPG


白海老かき揚げ蕎麦。
950円。


500円以下で超腹一杯になれる小諸そばを筆頭に、
立ち食い蕎麦屋としてはかなりお高目だが、
富山県の特産物である白海老を使っているし、
ここは標高2450mで日本一高い所にある駅ということを考慮すると、
このぐらいの価格設定は妥当なのかも。


肝心の味ですが、美味しかったです。


暖かい蕎麦の割にはコシがある。
つゆはしっかりとした濃い目。
かき揚げもあっさりとしている。


ここでしか食べられないということも踏まえ、
私的食べログは4点で。


次は黒部ダムを目指す。


以降、「北陸旅行 3日目 PART3 大観峰〜黒部ダム」へと続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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