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「説教」

#67

 前回に引き続き、今回も「THE JUON/呪怨」から。

 ある日、番組企画会議で“パツキン女優”特集をやろうということになった。キム・ベーシンガーなど“パツキン女優”を挙げていくうちに、近々インタビューを取る予定だった「THE JUON/呪怨」のサラ・ミシェル・ゲラーに行き着き、「どうせなら“パツキン女優”本人にブロンドについて聞いてみたら?」というアイディアが出た。「そりゃ良いやぁ〜」ということで、取材日を迎えサラの元へ赴くインタビューア伊藤。

 当然、映画のプロモーションが目的なので、いきなり金髪の話をする訳にもいかず、「日本版の呪怨は見たの?」とか「アメリカと日本のホラーの違いは?」といった無難な質問を投げかける。

 サラは勿論キチンと答えてくれる。

 よし、大分温まったなと思ったので、「あの〜、さっきから思っていたんですけど、ブロンドヘアが素敵ですね」とぶつけてみると、「あらそう?あなたの髪型もキュートよ」と余裕な返し。

 大体、今までの経験でいくと、女優は褒められると喜び、あとは上機嫌というのが常。「よしよし、中々の切り出しだ」と思い、次いで「ブロンドで得したこととか損したこととかありませんか?」と特集コーナーで使用するという点では核心をついた質問をしてみた。

 するとサラは困ったような顔つきになり、「うーん」と沈黙した後、「髪の色でラッキーになるってことある?」と上目遣いに睨みを効かせて切り返され思わず、「あっ、ないですよね。。。アハハハ。愚問でしたぁ」と即答。サラは呆れ顔。

 定説を覆す予想外の展開に。その後、普通の質問に戻そうにも、これをきっかけに箍が外れてしまったようで、インタビューが成立しなくなってしまった。


 伊藤「サラさんは続編に出るんですか?清水監督は呪怨しか撮れない、呪怨の呪いかな?って愚痴ってたんですけど。。。」
  サラ「私にも呪怨の呪いをかけるっていうの?意地悪ねぇ」

 伊藤「シリーズを全部見ている者にとっては俊雄くんとか可愛いですけど、仲良くなりましたか?」
 サラ「どこが可愛いの?(ポスターを指して)これがキュートだって言うの?あなたおかしいわ」


 勿論、サラも冗談半分なのだろうけど、厳しい攻めが展開する。かなり窮地の伊藤。

 さらに追い討ちをかけるように、「こんな意地悪な質問ばっかりして、私を困らせて。あなたはもっと世間の荒波に揉まれて成長した方が良いわ。そうすれば人に優しくなれるでしょ」とまで言われた。

 そして、「あなたもブロンドにすれば、もう少し良くなるかもね」と刀を降り下ろす。

 結局「ブロンド損得」質問以降まともな質問&返答もなく、締めで次回作について聞いてから、最後に「ありがとうございました。色んな作品でサラさんに会えるのを楽しみにしています」とお礼を言えば、「私も世間の荒波に揉まれて、少しは大人になったあなたに会うのを楽しみにしているわ」と返される。

 インタビュー終了後、「説教されちゃったよぉ〜」と冗談ぽくボヤくと、ニカァ〜と満面の笑みを浮かべる。て、手ごわい。。。きっと伽椰子にも勝てるよ。。。

 サラ27歳。俺、今度の3月で31歳。ふっ、おいらタジタジさ。

 

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