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伊藤Pの部屋 P的映画のススメ

[ 裏 伊藤Pの部屋 ]

#154 「『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』、『レミーのおいしいレストラン』」

 
夏の大作・話題作を2本。
■『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

全世界待望だけど伊藤Pにとってはそれ程待望ではないシリーズ第5弾。

以前よりこのコラムで触れている通り(#46#96)、『ハリー・ポッター』の世界観に全く入れず、

毎度、毎度、「だから?」、「それで?」、「原作読んでないと駄目なわけ?」と悪意を持った見方をしてきた。


よって、本作も大して期待もせずに見たのですが。。。

まず、晴れやかなショットが瞬く間に黒に染まる冒頭のシーケンスにグッときた。

これはもしや、今までの明である「オコチャマ」から暗である「オトナ」の世界への変貌を表しているのか?
という期待を持たせる。

その予想通り、今までに以上にダークな世界が繰り広げられる。

ハリーたちの成長と共に人間(魔法使い)のグレーな部分が描かれ、今までの勧善懲悪な世界観は、すっかり「オトナの事情」である。


新キャラのルーニーの不思議ちゃんキャラとか、こういう子クラスに一人はいて、ちょっと煙たがられたし、
新しく赴任した女教師の陰険極まりない体罰描写とかも、魔法界を超越して現実社会のお話だ。


あまりファンタジーモノが得意ではないので、この『ハリー・ポッター』のフィルターを通したリアルな日常描写は喜ばしい。


原作を読んでいない人には不親切極まりない、様々なエピソードへ飛躍してしまう展開や意味不明な競技もない。


今までは原作にあったことをとにかくまとめようと、ザクザク進んでいたけど、

今回は捨てるところは捨てて、比較的じっくりと描いている(のではないでしょうか?原作読んでねーよ)。


ということで、

初めて『ハリー・ポッター』を面白いと思った
初めてハリーを応援した
初めて魔法対決でワクワクした
初めてとあるキャラクターに対して死なないでと思った
初めて続きが見たくなった

ディズニーランドから富士急ハイランドに昇格って感じですね。

どんどん世界観を“PAINT IT BLACK”して欲しいです。


あと細かいんですけど、エンドクレジットでエレキ・ギターをフューチャーしたスコアが流れる。

この手の作品のスコアでエレキ・ギターを使うことはあまりないので、ちょっと新鮮でした。

 
■『レミーのおいしいレストラン

ネズミ。


高校・大学時代のバイト先であるスーパーの天井をバタバタ歩いていた。

良く新宿駅近辺の路上をノソノソ歩いている。

地下鉄の線路の上をテケテケ歩いている。

何故か、この1年間で2回も自宅の庭に死骸が転がっていた。

病原菌を運ぶ媒体という認識だ。


ミッキー・マウスよりもスヌーピーの方が好きだ。


ということで、伊藤Pの中では評価の低いネズミが主人公なのですが、
キャラクター自体はミッキーよりも数段可愛い。

しかしながら、このネズミのレミーは料理を作る。

自宅の庭で死骸を処理した経験も手伝って、レミーが素手(?)で料理をするシーンはちょっと衛生的に「おえぇ〜」かなぁ。。。

それでも美味しそうなフレンチが数々出てくるので腹は鳴る。

「食べたい!いや、でも汚いよ!」という、人間の食欲という本能と、それを抑制しようとする理性の両方が味わえるグルメな作品だ。


さて、ピクサーといえば映像。

もう『トイ・ストーリー』の頃の衝撃度は当然ないけど、ハイ・クォリティであることは間違いない。

意外とCGアニメでは表現しにくいのではと思われる美味しさも表現しているし、レミーが下水道で流されるシーンなんかはかなりの迫力。

流石はピクサー。
安心の映像技術。

もう一つのピクサーの特徴といえるのが、ユニークなキャラクターたち。

おもちゃ、昆虫、怪物、海の生物、超人、車と、なんでこいつらに着目する!?という奇抜な着眼点は未だ健在だ。


そして、本作品は舞台がいつものように人間界以外のネズミ社会であるのは勿論、

トイ・ストーリー』:友情
バグズ・ライフ』:人間より小さくて弱い立場のキャラクターの活躍
モンスターズ・インク』:同一種族以外への偏見と誤解
ファインディング・ニモ』:親や仲間との別離とそれがもたらす成長
Mr.インクレディブル』:喪失感からの脱却。
カーズ』:驕(おご)りと自惚れに起因する転落

と、今までのピクサー作品を踏襲している。

集大成の意味を込めて作ったのだろうか?


次回作は『E.T.』と『ショートサーキット』を足したような容姿を持つロボットが主人公の物語。

一体どんな作品なのか今から楽しみですなぁ〜。


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