2005年06月16日更新

#080 「「宇宙戦争」イベント・リポート」

またまたやってきましたトム・クルーズ。今度はスピルバーグ監督と再びタッグを組んだ超大作「宇宙戦争」。

前回の「コラテラル」での来日では、あまり大々的なキャンペーンをやらなかったのですが、今回は「ラスト サムライ」に続いて(コラム#25,26参照)、六本木ヒルズの野外ステージ、六本木アリーナでレッドカーペット練り歩きを実施。

レッドカーペットを歩いている時に、トムと共演のダコタ・ファニング、プロデューサーのキャスリーン・ケネディのコメントがもらえるということで、取材に行くことに。

レッドカーペット系の取材場所はいつも狭いのですが、今回は特に狭く、レポーターとカメラマンだけで、もう一杯一杯。

この2人以外にも伊藤P含め3名の合計5人の取材班。とてもじゃないけど、居場所がない。同日の朝に行われた世界最速試写会で映画を見せて貰ったというのもあり、取材に立ち会ったのですが、基本的にレポーターとカメラマンが居れば事足りるので、伊藤Pは六本木アリーナの外で待つことに。

イベント開始予定時間まであと、30分以上。喫茶店に入ってお茶を飲みながら待つのはサボっているみたいだ。

果てどうしたものかと逡巡した挙句、アリーナの直ぐ側にある庭園なら会場を目視出来るので、そこのベンチで待つことにした。

で、遅れること30分。会場から激しい悲鳴が聞こえてきた。どうやらトム、スピ、ダコタ、ケネディらが到着したようだ。

一応、取材出来ているかどうかぐらい確認した方が良いと思い、アリーナの近くに来てみたものの、人垣が出来ていて場内は伺えない。大きなモニターも設置されているにはいるのですが、その場所からでは死角となり見えない。おまけに警備員から「ここ通路なので立ち止まらないで下さい」と注意される。

しかたないので、ヒルズの上の方の通路から見下ろそうと、階段を登り場所移動。しかし、通路にはバリケードが施されており、会場内を伺うことが出来ない。

マスコミ用のパス持っていたから、バリケードの中に入ることは出来たのかもしれないけど、中を見ようと一生懸命頑張っている一般の方々を余所に、マスコミ風を吹かすのもどうかと思い諦める。

そして、せめてモニターぐらい見れればと場所を探してみる。あるにはあるんだけど、植木が邪魔だったりで、上手くいかない。逆に、この会場の作りの上手さに脱帽。まるで、露天風呂のようだ。どこからも中がきちんと見えないのですよ。(注:女子風呂を覗いたことがある訳ではありません)

って、そんな会場の設計の素晴らしさに脱帽している場合ではない。

中を何とか見ようと右往左往しているその姿は、傍から見たら仕事サボって、中を一目見ようと必死になっているリーマンである。

それに気が付くと「俺、今なにやってんだろう。。。これって仕事なのか。。。」と空しさが込み上げてくるとともに、自分だけ蚊帳の外で、疎外感を感じ切なくなる。

しかしながら、前の職場でお世話になった先輩の「この業界、待つのも仕事!」という言葉を思い出し、モニターを微かに見ることの出来る場所で、イベントが終わるまで待ちました。

イベント自体1時間半ぐらいあったので、トータルかなりの時間待っていた訳ですが、普段、会場の中にいるのでわからなかった、“外でスターを一目見ようと努力しているファンの方々の気持ち”を少しばかり理解できたような気がしました。

そんな「宇宙戦争」イベント・リポートでした。

※映画の感想は公開まで書いちゃいけないという制約があるようなので、 今回はパスしまーす。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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