2006年03月16日更新

#107 「サモハン続報〜アジアン・アクション・スターへの思い 」

一回ゆうばりリポートで飛ばしてしまいましたが、前々回の続きです。


憧れのサモハン様へのインタビュー取材。
サモハン様不機嫌との情報を得て、ややピヨリ気味の伊藤P。


「カミングスーンさん、次どうぞ!」。遂にその時が訪れた!


部屋に入りセッティング。そして、準備完了後、サモハン様入室。


時間が勿体無いので早速取材をスタート。
なんだか目の焦点が合っておらず、ボッーとした感じで、質問をしても返答は言葉少なめ。


なんとか盛り上げようと、「あなたのキックは最高に重たい!」とか、
「初の悪役凄みがありましたね」などやや太鼓持ち的発言をかますと、
身を乗り出してくるではありませんか!


「おぉ、好感触!」って思ったら、ただ単にケツの座りが悪いだけだったようで、
直ぐに元のポジションに収まるサモハン様。


結局、終始淡々としているといった印象で、特に機嫌を損ねることもなく取材終了。


そして、最後にしっかりとサインをおねだり。


「わたしのサインはアメリカでは有料だよ」と冗談を言われながらも、
伊藤Pの運命を決定付けた「五福星」(#44参照)のチラシにしっかりとご署名頂きましたぁ〜。


で、なぜ、サモハン様がボッーとしていたかというと、
大雪で東京入りがずれてしまい、取材日当日にLAから来日したため、
相当の時差ボケだったそうな。


うーん、元気な時にインタビューしたかったけど、
憧れのスターと直接会えただけでも幸せだよねぇ〜。


そして、サモハン様のサインゲットにより、
以前より所有していたジャッキー、ユンピョウのと併せて遂に“香港三銃士”のサインが揃ったぜい!


さてさて、今年の3月はアジアン・アクション・スターが集結!


サモハン様の他にも盟友ジャッキー・チェンの新作が登場。
「THE MYTH/神話」だ。


“ジャッキー初の甲冑モノ”のつもりで見たら、現代劇も入っているうえ、
さらに予想もしなかった意外な展開が待ち受けていた。。。


ぶっちゃけ“とんでも映画”の部類に入りかねない。
かなり「メダリオン」に近いものがる。


事実、おすぎさんは「ゴミみたいな映画」と言っていた。


しかしながら、インドで繰り広げられる棺桶アクションや、
粘着ベタベタコンベヤーアクションはジャッキー節炸裂で楽しい。


“裏伊藤Pの部屋”行きになりかねない勢いなのですが、
やっぱりジャッキーらしさを失わない点は嬉しい。
でも、ファンでなかったらキツイだろうな。。。


そして、最後の一人がジェット・リー。実在の武術家を演じた「SPIRIT」だ。
リー・リン・チェイ時代を含め、彼の集大成的なアクションが随所に散りばめられている。


棒、槍、刀、三節棍(さんせつこん)など「少林寺」から彼が使用してきた武器がオンパレードだ。


ハリウッド映画ではイマイチ冴えなかったけど(「リーサル・ウェポン4」を除く)、
その鬱憤を晴らすかのようにジェット・リーらしい流れるような美しいアクションが連発。


このコラムの記念すべき第1回、2回でも書きましたが、
ジャッキーやジェット・リーといったアジアン・アクション・スターは古巣に戻ってこそ、
本領を発揮するのだよ。


なんだか、ジャッキーもジェット・リーもそろそろアクション映画への出演を辞めて演技派へ、
というようなことを仄めかしているけど、まだまだいけるよ!


そりゃぁ、アクションだけでなく、演技も認めてもらいたいという役者の気持ちは判らなくは無い。
でも、ファンのニーズは違うんだよ。求めているところが違うんだよ。


サモハンにはサモハンのアクション、ジャッキーにはジャッキーのアクション、
ジェット・リーにはジェット・リーのアクションがあるんだよ。


それぞれ唯一無二なんだよ。誰にも真似できない。


だから、もっともっと我々アクション・ファンを楽しませて欲しい。
アクション・スターとして“生涯現役”を貫いて欲しい。


奇しくもサモハン、ジャッキー、ジェットの新作が揃い踏み3月。
そんな切なる思いを抱く今日この頃です。


PS:ジャッキーよ、せめて最後に“香港三銃士”を復活させてくれぇ!!!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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