2010年06月03日更新

完全松屋派

先日、外回り後、オフィスのある六本木に戻ったところ、
丁度昼時だったので、松屋に行った。


六本木には吉野屋が2店舗もあるんだけど、
価格、味、味噌汁付きといった点が優位な松屋の方を利用することが多い。


で、いつもは牛めしか豚めしを頼むんだけど、
その日はカレーが食べたかったので、
フレッシュトマトカレーの大盛りを初めてオーダーしてみた。


注文してから1分もかからずにフレッシュトマトカレーが目の前に。
一口食べてビビった。


うっ、美味い!


トマトのマイルドさとカレーらしい辛さが見事にマッチングしているし、
ほのかに感じるニンニクの風味や、その他の香辛料の旨味が味に奥深さを与えている。


定価290円、大盛りでも380円でこの味とは、恐るべし松屋!


よくよくメニューを見てみるとプラス100円で、
ソーセージと玉子をトッピングすることも出来るようだ。


すっかりフレッシュトマトカレーに魅力され、
次回はトッピングにしようと心に決める。
完全にリピーター宣言だ。


しかしながら、その後、ある問題が明らかになった。


6月14日から事務所が六本木から銀座に移転するんだが、
調べたところ新オフィスの近くに松屋がないことが判明したのだ。


残り少ない六本木ライフ。
“必ずや松屋に行かねば!”


そんな決意をしてから約一週間後。


午前中に会議があり、12時が近づくにつれ、腹が減ってきた。
会議をしながら、“昼飯なんにしよかなぁ〜”と思案。


次の予定が13時半来客。
のんびりランチを食べる時間はない。


ってことは、ファストフードだ。


真っ先に松屋のフラッシュトマトカレーが頭に浮かんだ。


結局、会議は12時半過ぎに終わり、急いで松屋へ。


現在のオフィスはミッドタウンの38階。
2つエレベーターを乗り継がないと地上に降りることが出来ない。


かなり面倒なので、あまり昼飯を外に食べに行かないんだが、
松屋のフレッシュトマトカレーは、そんな億劫ささえ吹き飛ばす。


因みに前日の晩飯はカレー。
2日続けてカレーでも良い。


それぐらい松屋のフレッシュトマトカレーは魅惑の味なのだ。


地上に降りて、松屋に向かう頃には、完全にフレッシュトマトカレーモード。


フレッシュトマトカレー、フレッシュトマトカレー、フレッシュトマトカレー
ソーセージと半熟玉子のせ、ソーセージと半熟玉子のせ・・・


頭の中で念仏のように唱えながら、
六本木交差点を渡り、富士そばを過ぎ、ファーストキッチンを過ぎ、
“さぁ、いよいよ松屋!”と思った矢先、ある異変に気が付いた。


あるはずの松屋の看板がないのだ!
更に近付くとノボリも外貼りポスターもない。


その代わり、ガラス戸に貼り紙が。


“5月31日15時をもちまして閉店いたしました。”


ガッビィィィィン!!!!!!


フレッシュトマトカレーを初めて口にした時以上の衝撃!


なんてこった!!!


しかし、ここは六本木だ。
行き交う人も多い。


松屋六本木店閉店のショックで立ち尽くすことも、
引き返すことも出来ない。


何故なら、“あっ、あいつ松屋が閉店したこと知らないで来てやんの”って、
通行人に思われたくないからだ。


そんなこと誰も思うはずはないのだが、小生、自意識過剰の小心者。


ということで、動揺を隠しつつそしらぬ顔で元松屋六本木店を通り過ぎた。


この先にある飲食店は、ラーメン屋の幸楽苑だ。
更にその先となるとサイゼリアとかになるが、
ちょっと遠いいし、時間もあまりない。


完全カレーモードをなんとか棄て去り、
なんとかラーメンモードに切り替えて幸楽苑に入る。


待っているお客さんは一人もいなかったが、
店員さんに「相席でいいか」と聞かれ、
「良いです」と答えテーブル席に案内された瞬間、カウンターの客が立ち上がった。


チッ、ついてない。
「相席で良いです」とは言ってはみたが、
カウンターで他人を意識せず食べる方が良いに決まっている。
だが時既に遅し。


通されたテーブル席に座ると、テーブルの表面に油汚れが。


“チッ、ちゃんと拭いておけよ!”と思いながら備え付けのティッシュでゴシゴシ。
綺麗になったと椅子に座り直したら、足元からピチャッという音が。


見ると床が水浸し。


店員さんに拭いてもらうほどでもなかったからそのままにしたが、
あまり良い気分ではない。


不愉快なことは重なるもんだとプチ切れ気味の中、
塩ラーメンを注文。


暫くした後、相席、続いて隣りのテーブルにお客さんがやって来て、それぞれオーダー。


暇なんで携帯をいじっていたんだが、なかなか塩ラーメンが来ない。
遅いなーと思っていたら、後から来た相席のおじさんのラーメンが先に運ばれて来た。


まぁ、多少、前後することはあるだろうと思ったが、
自分よりも随分後にオーダーしていた隣りのテーブルのお客さんに、
ラーメンが運ばれてきた時点で、これはおかしいと思った。


店員さんに「まだ?」と聞く。
「少々お待ち下さい」と確認しに行く店員。


暫くしてその店員が、戻って来て、
「お客さん、何を注文されましたでしょうか?」と聞いて来た。


ってことはオーダーが入っていないってことで、今から作るってことであり、
その間、水浸しの席で待つってこと?そんなのごめんだね!


と瞬時に頭が働き、フレッシュトマトカレーが食べられなかった無念さも合間って、
切れ切れモードに突入。


「もういらねーよ」
怒りの言葉を発しながら席を立った。


他の店員さんが「謝りなさいよ」って言ったのが聞こえたけど、
誰も謝りに来やしない。
こっちもそんなこと期待しちゃいない。


自分でも心が狭いと思うが、
サービス業の根本がなっていないってのは、いまのご時世もっとも不味いと思う。


味も大切だが、サービス業はそれだけじゃない。
もう一度来たいと思わせるか否か。


幸楽苑には二度と行きません。
六本木店以外もね。


ちゅうことで大人気なく切れて幸楽苑を出たんだが、
頭に来たところで腹が満たされるわけもない。


何か食べなくてはいけない。
時間もないんで、吉野屋に即決。


交差点を再び渡り、ソフトバンクショップの隣にある吉野屋へ。
1階の自動ドアを開けると、2階へお上がり下さいと言われた。
席が空いているのにも関わらず。


もう一度、しつこく二階へお上がり下さいと言われたので、
“面倒くせぇ”と思いながら二階に行くと、お客さんが2人いて既に食べていた。


「牛丼並汁だく」とメイビー中国人と思われるおばちゃんに告げる。
おばちゃんは一階にインターフォンを使ってオーダーを伝えた。


1〜2分が過ぎたが、なかなか牛丼並汁だくは2階に上がってこない。
そうこうするうちにお客さんが2人来店。


それからまた2〜3分が経過。
何度か吉野屋に来たことはあるが、こんなに待たされたことはない。


注文から5分以上経って、やっと1階から牛丼が上って来た。
その数3つ。


まとめて3人分作り、リフトに乗せた方が効率的なのは分かるけど、
たかだか1階と2階でしょう?
頻繁に往来させても構わんだろうに。


一番最初にオーダーして、一番待たされた身としては、ちょっと不満だ。
更に不満が加速したのは、おばちゃんのその後の動き。


牛丼をすぐに運ばず、伝票をいじくり、お盆をいじくりと、
意味不明な行動を30秒ぐらい行った後、牛丼を二つ手に取りやっとやって来た。


が、目の前を通り過ぎ、後から来たお客さんの前に牛丼を置いてから、
こちらに持ってきた。
しかも無言で前に置いた。


なんなんだこの要領の悪さと感じの悪さは。
元々、中国人の店員に愛想とか求めちゃいないが、
それでも無言はないだろう。


「お待たせしました」ぐらい言えるだろ。
中国では当たり前なのかもしれないけど、ここは日本だぞ。


突然の松屋閉店のショック、幸楽苑でのいらだち、そして、トドメの吉野屋。


“胸糞ワリィ”って、思いながら、牛丼をしげしげと見つめる。


牛丼から湯気が立っていないではないか!


食べてみるとご飯は温かいけど、乗っている牛肉は冷たくカサカサしていた。
多分、作ってから相当時間経ってるな。


とても美味しいとは感じられない牛丼を食べていると、
新たにお客さんがやって来て隣りの席に座り、牛丼と半熟玉子を頼んだ。


伊藤Pが食べ終わるちょっと前、
そのお客さんのところにおばちゃんがやっぱり無言で牛丼を持って来たが、
半熟玉子がない。


再度、そのお客さんは「あと半熟玉子ね」と伝えるもおばちゃんは無言。


後から来たお客さんに配膳をしたり、1階にオーダーを伝えたりしていて、
一向に半熟玉子を持って来ない。


隣りのお客さんは半熟玉子を待ち、牛丼に箸をつけていなかったが、
いつまで経っても持って来ないので、諦めたのか、牛丼を食べ始めた。


結局、伊藤Pが食べ終わっても、半熟タマゴが運ばれて来ることはなかった。


立ち上がり勘定の意思を伝えるとおばちゃんがやって来た。
千円札を渡すと「ロッピャクニジュウエンノオチュリデス」と釣りを差し出された。


受け取りながら「ご馳走さまでした」と言うが、おばちゃん無言。


なぜ、「ありがとうございました」と言えないんだよ!?


支払い金額が380円だからか?
安いんだから仕方ないのか?
期待する方が悪いのか?


中国人だろうがなんだろうが、雇った以上ちゃんと教育せぇよ。


この吉野屋の敷居を跨ぐことは、二度とないだろう。
吉野屋自体も暫く行く気がしない。


因みに松屋では頼んでから1分以上待たされた記憶はないし、
店員さんは品物を持って来てくれる時に、
必ず「お待たせしました、こちら○○になります」って言う。


食べ終わった後も「ありがとうございました。またお待ちしています」って言う。


味以前に、こういう点でも差を感じるね。


完全松屋派。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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