2011年11月09日更新

デフ・レパード 2011年11月8日(火)東京国際フォーラム ライブレポート

2011年11月7日(月)に引き続きまして、
11月8日(火)に東京国際フォーラム ホールAにて開催された
デフ・レパードの追加公演のレポートをお伝えしようと思います。


まず会場に入って気になったのが、お客さんの入り。
前日とほぼ同じ時間だったのにも関わらず、2階エントランスのグッズ売り場は閑散としていた。
更に客席へと足を踏み入れると、ガラッガラッ。


追加公演だから客足が伸び悩むことはある程度覚悟していたが、大丈夫か!?
2006年の「UDO MUSIC FESTIVAL」が、一瞬よぎった。


しかし、開演時間が近づくにつれ、絶え間なくお客さんが来場。
2階席は1階から見た限りではスッカラカンだったが、1階席はほぼ満員状態となった。
かなりホッとしました・・・。


昨日は若い人がチラホラと見受けられたが、今日はかなり年齢層が高い。
20代の人を見つけるのが難しいぐらいだった。


家族連れもそこそこいて、伊藤Pの席の前列には、
恐らく小学生と思われる男の子2人が、お父さんとお母さんと一緒に座っていた。
子供たちは2人ともデフ・レパードのTシャツを着てはいるが、
親の趣味で無理矢理連れて来られたのだろうか?


開演前に場内でかかっている曲は、チープ・トリックの「サレンダー」、
レッド・ツェッペリンの「カシミール」、AC/DC「悪魔への招待状」と前日と一緒。


因みにわたくしの座席も前日同様、ステージに向かって右側で、フィル・コリン側だった。
列は前から7列目で、前日の10列目よりも前でした。


そんなこんなで2日連続となるデフ・レパードの東京公演がスタート。
ジョーが違う曲をやるといっていたから、少しだけ「Stagefright」を期待していたが、
1曲目は「Undefeated」だったし、フィルも上半身裸。


で、やっぱりギターの音が聴こえない。
この曲はそういう音調整なのか?


前日の違いといえば、リック・アレンのドラムセットに添えられているひまわりが、
何故か1本に減っていたことぐらいか?


昨日の絶叫のダメージでほとんど声が出ないし、
2日目ということで、今日は暴れるよりもじっくりとライブを見ようと思っていたんだが、
前の席の親子連れは今日が初だったようで、大はしゃぎ状態。
もちろんはしゃぐのはウェルカムなんだが、大きなユニオンジャックを掲げただしたのはいただけない。


左手奥の方でアウトロのギターソロを弾いてるヴィヴィアンの姿が、
ユニオンジャックのせいで見え隠れする。


お楽しみのところ申し訳ないが、お母さんに注意して止めてもらった。


ごめんねぇ〜。


そんなことをしていたら、1曲目が瞬く間に終り、そのままメドレーチックに2曲目へと突入。


このフレーズは!!!
「Action」だ!!!!!


前日の「Let's Get Rocked」の2曲目は意外性があって、
あれはあれで良かったんだけど、やはりこの「Action」の方がしっくりくる。


喉が潰れて声が出ないって書いたけど、
この曲が演奏されたら我慢できるわけもなく、歌いまくった。
右隣りの男性も歌いまくっていて、そのノリ方に自分と同じ匂いを嗅ぎ取った。


でもって、前列の少年だが、お兄ちゃんの方が、メッチャクチャノリまくっていて、
激しく拳を振り上げていた。
どうやら無理矢理連れて来られた訳ではない様だ。


横の男性といい、前列の少年といい、今日もかなり熱いファンに囲まれました。


そして、「Action」の後「Animal」をやってから、
ジョーの公約どおり前日とセットリストをがらりと変えてきた。


ジョーに紹介され、ステージ中央に立ったフィルが奏でたリフは、
セカンドアルバム『ハイ・アンド・ドライ』のオープニングナンバーの「Let It Go」。


ライトなファンにはちょっと馴染みが薄い曲なので、
場内の反応はマチマチだったが、前列のお兄ちゃんは超ノリノリ。


おいおい、セカンドアルバムまで押さえているのか!?
君は一体どんな教育受けてきたんだ!?
お父さん、お母さん、あなた方の教育方針は、ちっとも間違っていません。
正しいです!!!!!


少年もノリまくりの「Let It Go」ですが、一本調子ではなく、起伏に富んだ構成が魅力的な曲だ。
押さえるところは押さえつつ、フィルとヴィヴィアンがギターソロを弾きまくっていた。


怒涛の「Let It Go」の後は、アルバムの流れどおり「Another Hit And Run」。
これもギターソロがヤバイ。
弾きまくり。
メッチャクッチャかっこよかったです。


続いて演奏されたのは、これまたアルバムの流れどおり「High 'N' Dry」。
サビの部分で“今日はサースデイだよ”と思いながら、「サ〜タデイナ〜イ」と歌いました。


このセカンドアルバムからの曲の連発は、2002年の「X」ツアーの渋谷公会堂の時と一緒で、
その時は、「Briging' On The Heartbreak」、「Switch 625」まで一気に演奏したんだが、
この日は、「High 'N' Dry」で一旦終了して、次に「Foolin'」を演奏した。


「Foolin'」の後は、前日同様「Make Love Like A Man」と続き、サブのベースソロへ。


昨日は「Gods Of War」へと繋げたが、今日はそのまま「Rock On」が演奏された。
うーん・・・、やっぱりアカンです。
この曲は好きになれない。
デフ・レパードのライブでは珍しく、完全に大人しい人になっていました。


あまり“好きくない”曲の次は、ここ最近の大好物「Love Bites」。
前日はボーカルの出だしでジョーの声がかすれてしまったが、今日はボチボチでした。


でもって、ラストのヴィヴィアンのギターソロが、やっぱり素晴らしかった。
隣りの男性は「ヴィヴ、ヤベェー」というコメントを漏らしていたが、全く同感です。


その後、前日同様カッコ好すぎる「Rocket」、「Gods Of War」の2大大作を経て、
アコースティックセッションへ。


やる曲も一緒だし、ジョーのMCの内容まで同じだった。


「Two Steps Behind」、「Bringing' On The Heartbreak」、「Hystria」と続き、
ジョーのヴィヴィアン紹介MC。
これも全く同じ内容で、ヴィヴィアンはディオとホワイトスネイクのリフを弾いていた。


以降、アンコール前までセットリストは、
「Armageddon It」、「Photograh」、「Pour Some Sugar On Me」、「Rock Of Ages」と、
前日と違わぬ内容。


2日目だし、前日よりは冷静な状態で見てきたが、
やはりこの大ヒット曲のつるべ打ちは、何度体験しても飽きることはありません。


何故か前日は泣かなかった「Armageddon It」で泣いてしまった。
日によって泣ける曲が違うというのも面白い。


そして、面白かったと言えば、「Pour Some Sugar On Me」。
毎度のことですが、最初からバリバリ歌っていたら、
隣りの男性も同じようにド頭から歌いまくる。


比較的歌いやすい曲だが、Aメロ、Bメロを歌えるファンは、そんなにいないんじゃないか?
双方が負けじと声を張り上げ歌い続け、結局、最後までフルコーラス歌い遂げた。


お、おぬし、なかなかやりますなぁ〜。


そんな楽しい時間もいよいよ終わりに近づいてきました。
アンコールは、今日は温存されていたあの曲でしょう!
「Do you wanna get rocked?」
そう「Let's Get Rocked」だ。


もう喉がどうなっても構わん!!!
あらん限りの声を振り絞って、吠えまくりました。


曲が終了した時は、もうゼロゼロ状態だったんだが、
デフ・レパードは休ませてくれない!


隙間なく「Wasted」!!!


疾走感溢れる一曲なので、
前列の少年はヘッドバンキングしまくっていた。


しかし、この曲はファーストアルバム収録曲ですよ。
お兄ちゃん、このアルバムも押えているのか!?


お父さん、お母さん、あなたたちは一体どんな教育をしているのですか!?
私も「Wasted」でヘッドバンキングするような子供が欲しいです!!!
教育の仕方を教えてください!!!


伊藤Pからしたら優等生である少年の熱意が伝わったのか、
フィルもヴィヴィアンも弾きに弾きまくり。


速弾きを出来るくせにあまりやらないヴィヴィアンも、
おんどりゃぁーーーーーーーーーーーーーーとばかりに、
体を斜めにしながらフルピッキングで速いフレーズをかましてくれました。


2日目の方が、ギターが前面に出ておりまして、
下手ながらにギターを弾く身としては嬉しい限りでした。


とはいえ、1日目と2日目のセットリストのどっちが好きかと問われれば、
1日目の方が好きだ。


大好きな「C'mon C'mon」、「Women」、「Too Late For Love」、
意外だった「Slang」が演奏されなかった2日目だけだったらちょっと物足りなかったと思う。


1日目と2日目を合わせると、ほぼやって欲しい曲をやってくれたので、
やっぱり2日連続で来て良かった。


しかし、流石に2日連荘は、ドッと来ました。
完全燃焼でした。
心地の良い脱力感に見舞われ、虚脱状態に陥っていると、
先ほど「Pour Some Sugar On Me」で、競い合って歌った男性が話しかけてきた。


「ノリが良かったですね。特に『Pour Some Sugar On Me』が楽しかったですよ。
 ありがとうございました」と感謝されちゃいました。


いやいや、こちらも楽しかったですよ!
ということで、握手と熱い抱擁を交わし、お互い「NAです」、「伊藤です」と名乗り、
それぞれブログを書いていることを伝え合いました。
(NAさんのブログはコチラ


本当にこういう出会いが嬉しいんだよね。
思わず感極まって涙ぐんでしまいましたよ。


出会いといえば、今回はNAさん以外にも出会いがありました。


1日目に一緒に行った佐藤アサトの友人であるNさんとKさん。
公演後のメタル飲み会、楽しかったです。


顔を合わせることは出来ませんでしたが、ブログにコメントを寄せてくれたmerrisaさんとも、
7日の公演を共有することが出来ました。


同じく、ブログにコメントを寄せてくれたALICEさんとは、
東京の会場でお会いすることが出来ました。
席は離れていましたが、あの場を一緒に体感することが出来て良かったです。


そして、お名前をお聞きするのを忘れてしまったのですが、
8日(火)のチケットを譲ってくださった北海道在住の男性の方。
本当にありがとうございました。
とても良い場所でしたし、あの席じゃなかったらNAさんとも出会えませんでした。


それから1日目のチケットの手配で、
いろいろとご尽力いただきました主催者の一人であるKさんにもお礼を申し上げたい。


でもって、デフ・レパードのメンバーとそのクルー。
会場にいた全てのファンの方々。


楽しかったです!
ありがとうございました。


ジョーは、「See you next time」と言ってくれました。
リップサービスかもしれませんが、来てくれると信じたい。


皆さん、またデフ・レパードのライブでお会いしましょう!!


【2012年11月8日(火)@東京国際フォーラムAホール セットリスト】
1. Undefeated
2. Action
3. Animal
4. Let It Go
5. Another Hit And Run
6.High 'N' Dry
7. Foolin'
8.Make Love Like A Man
9.Bass Solo〜Rock On
10. Love Bites
11. Rocket
12. Gods Of War
13. Two Steps Behind
14. Bringing' On The Heartbreak
15. Switch 625
16. Hysteria
17. Armageddon It
18. Photograph
19. Pour Some Sugar On Me
20. Rock Of Ages

ENCORE
21. Let's Get Rocked
22. Wasted

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.t-shirt-ya.com/blog/cgi/mt-tb.cgi/2146

コメント (2)

daicoro:

伊藤P様 はじめまして。
87年に「ヒステリア」を聴いてそのサウンドとメロディーにやられてしまい、それ以来レップスにはまってます。ほんとに捨て曲のない凄いアルバムで当時は毎日毎日聴いておりました。それ以降のアルバムも全部気に入ってます。ただ91年にスティーブが亡くなり、なぜかライブには行く気になれなかったのですが今回「ミラーボール」を聴いてやっと観たいと思い8日の追加公演のチケット取りました。嫁も一緒に行きたいと言いましたので1週間でメンバーと歴史を、ライブでやりそうな曲も覚えてもらいなんとかコーラスは歌えるようにして当日のぞみました。その時にはもう大ファンになってました(笑)とくにフィルがお気にみたいです。曲はヒステリア(伊藤P様と同じ)が大好きでやらなかったらどうしようって言ってました。ライブはツアーTシャツに着替え、僕らものりまくり、歌いまくりでほんと楽しかったです。初めて体験する終盤のヒット曲たたみかけの盛り上がりにはめっちゃ感激しちゃいました。ただその分終わった後にすごくさびしくなってしまいました。次の日は腑抜け状態でした。
今回曲を予習するときに伊藤P様の紹介ブログを参考にさせていただきました。分かりやすくて愛情があってうれしくなってしまいました。
ありがとうございます。
またレップスの日記楽しみにしてます。

二日目のライヴ終わりに、
携帯の留守電に一言「完全燃焼…」っと・・・
それはそれは、ゾンビから逃げ切ったような声でしたよ

まぁ、それだけ二日間コンプリートした感無量さが、
このブログによって、あの声の意味が伝わりました(笑)

あらためて、初日のライヴ、
素晴らしい席でのデフレパ体感、ありがとうございました。

あらためて自分のデフレパを綴った3年前のブログを読み返しても、
伊藤P氏のコメント寄稿は、
ブログのような躍動感あるコメントだったので、
デフレパ愛の健在ぶりに脱帽です(笑)

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




リンク

プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
Powered by
Movable Type