『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』
2012年1月21日より全国にて
配給：東映
「ゴーカイジャーｖｓギャバン」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・東映AG・東映


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大人気のスーパー戦隊「海賊戦隊ゴーカイジャー」と、
80年代に高い人気を誇ったメタルヒーロー「宇宙刑事ギャバン」が、
夢の共演を果たしたスーパー戦隊35作記念作品。


例年、1月の戦隊ものは現役戦隊と前年戦隊の「VS」と決まっていたが、
「ゴーカイジャー」に至っては、
既に昨年6月に『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』が公開されており、
どうするんだろう？と思ってはいたが、まさか「宇宙刑事ギャバン」を持ってくるとは・・・。





このところテレ朝、東映の稼ぎ頭であるスーパー戦隊や仮面ライダーは、
過去の財産を有効活用して、サービス精神旺盛のなんでもあり状態。


見事なまでの資産運用で、
チビッコだけでなく、大人をも巻き込む。


わたくしもまんまとその戦略に踊らされている一人だったりするんだけど、
「宇宙刑事ギャバン」は、なぜか完全にスルーしていた。


なので、30年ぶりの復活に際して、特に感慨深いものはないし、
設定や中身も良くわかっていなかったんだが、
それは今のチビッコたちも同じなわけでして、
何も知らなくても楽しめる作りになっているはず。


ということで、特に「宇宙刑事ギャバン」の知識を新たに得ることもなく、
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』を見たんだけど、
いやー、これが面白かった。


いきなり、ゴーカイジャーのゴーカイガレオン（船）とギャバンの超次元高速機ドルギランが、
東京上空でバトルした後、地上でゴーカイジャーVSギャバンの肉弾戦が繰り広げられる。





ギャバンが超強くて、アッという間に夕飯買出し中のゴーカイシルバー以外が逮捕され、
銀河宇宙警察へ引き渡されてしまう。


佐野史郎演じる宇宙警察総裁ウィーバルは、すぐにゴーカイジャーたちの処刑を命じるが、
危機一髪のところゴーカイジャーたちを助けたのはギャバンこと、一条寺烈だった。


ゴーカイジャーの逮捕に疑問を感じていたギャバンは、
ウィーバルがザンギャックに操られているのではと考え、
ウィーバルをおびき出すために敢えてゴーカイジャーを逮捕したのだった。


ウィバールは何の言い訳もせず、さっさと自分の正体が魔空監獄獄長アシュラーダ
であることを明かし、
宇宙警察が作り上げた最強の戦士・ギャバンブートレグを放つ。





ここで一条寺烈とギャバンブートレグの戦いが繰り広げられるのだが、
一条寺烈演じる大葉健二の運動量が凄い！


現在56歳とは思えないような切れのあるアクションを披露。
若かりし頃の大葉健二の動きを知らなくても、
「これは本物だ！！！」と思わせる。


往年の大葉健二ファンは、歓喜するに違いない。


わたくし、一発でファンになりました。
よろしく！勇気！


しっかりと大葉健二が現役アクションスターであることをアピールした後、
ゴーカイシルバーがやってきて、ゴーカイジャーたちは一条寺烈を残したまま脱出。


しかし、一条寺烈は、ギャバンブートレグに捕らえられ、
宇宙最悪の刑務所・魔空監獄へ送り込まれてしまう。


この時、ゴーカイレッドことマーベラスは、
彼が少年だった頃、一条寺烈に助けられたのではないか？という記憶を思い出す。





もしその記憶が正しければ、一条寺烈は命の恩人。


ということで、一条寺烈を救うべく、ゴーカイジャーたちは魔空監獄へと向かう！


この後は、時たまコミカルなシーンをはさみながら、
ゴーカイジャーたちが八面六臂の大活躍で、見せ場の連続。


特にゴーカイグリーンのアクションが光る。
テレビシリーズでも3階のバルコニーから転落するシーンをワンカットで見せたりと、
ジャッキー・チェンばりのアクションを決めているが、本作でも落下スタントがある。


また、前作『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』で、
全く活躍の場を与えられなかったゴーカイシルバーも今回はしっかりとアピール。


ゴーカイジャーは全員動きが良いが、
中でもグリーンとシルバーは素晴らしい。


もちろん、ゴーカイジャー全員に活躍の場が与えられているので、
レッド、ブルー、イエロー、ピンクのファンも満足できるでしょう。


あと、戦隊モノといえば、爆発がトレードマークだったりするんだが、
今回もボッカンボッカン爆発します。


炎をバックに、マイケル・ベイばりのスローモーションで、
ゴーカイジャーと一条寺烈が一列になって歩くシーンがあり、
ベタだけどあまりのかっこよさに泣きそうになりました。


絵になるですよ。


でもって、クライマックスには、ギャバンが再登場。


ゴーカイジャー＆ギャバンという最強の布陣で、
魔空監獄獄長アシュラーダ＆ギャバンブートレグに立ち向かう！





当然、お約束の巨大化もあるし、変身シーンもたっぷり見せてくれるし、
次の36番目の戦隊ヒーロー「特命戦隊ゴーバスターズ」のお披露目もある。


上映時間63分の中に、お約束と映画ならではのスケール感と特別感を盛り込んだ、
チビッコも大人も大満足の一本に仕上がっている。


今年のベスト５に入れちゃうかも！ってぐらい楽しめました。


しかしなんですねぇ、
2月19日で「海賊戦隊ゴーカイジャー」が終ってしまいます。


「特命戦隊ゴーバスターズ」は劇中の短いシーンだけですが、
十分期待できる感じだけど、やはりなんとも名残惜しいです。


「天装戦隊ゴセイジャー」終了時も同じような心境に陥ったのに、
何の問題もなくゴーカイジャーにスライド出来たので、
多分大丈夫だとは思うけど、ゴーカイジャーの設定は特殊だったから・・・。


でも、次の映画もゴーカイジャーがメインになるらしい。
そんでもって、その内容にびっくり。


「歴代仮面ライダーVS歴代スーパー戦隊」ですかっ！？
行き着くところまで行ってしまった！！！