2013年02月06日更新

#687 『グレイヴ・エンカウンターズ2』

グレイヴ・エンカウンターズ2


『グレイヴ・エンカウンターズ2』
2013年2月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて
配給:『グレイヴ・エンカウンターズ2』上映委員会
©2012 Death Awaits Cinema Ltd. ALL RIGHT RESERVED


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超常現象を追跡するリアリティ番組といいながらも、
実は、視聴者を怖がらせるフェイク映像を撮ったTV演出によるただのヤラセ番組である
「グレイヴ・エンカウンターズ」。


MCのランス・プレストンら番組スタッフが、廃墟と化した精神科病院へ潜り込み、
超常現象と遭遇するホラー映画『グレイヴ・エンカウンターズ』


本作はその続編なんだが、


今から10年前、『グレイヴ・エンカウンターズ』という映画が製作され、世に出た。
その映画がフェイク・ホラーであることは知られていたが、
映画学校でくすぶっていた若手映像作家アレックスは、
ランス・プレストンを演じたショーン・ロジャーソンをはじめ、
出演者たちが本当に行方不明になっていると確信する。


という設定で、ちょっと趣向を凝らしている。


でもって、続編の主人公であるアレックスは、
その確信が事実であったことを突き止め、
事件を追跡したドキュメンタリー・ホラーを撮り、
映画監督として一発当てようという野心を抱く。


それで、よせば良いのに仲間を引き連れ、廃病院への潜入ロケを試み、
案の定、悲惨な結果になるというお話。


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まず、前半がとてつもなくダルい。
下らんパーティやら映画撮影シーンを見せられ、一向に話が進まない。


30分ぐらいしてやっと廃墟突入ですよ。


90分ぐらいのホラー映画で30分もホラーなしって・・・。


やっと廃墟に入るわけですが、
前作を見ていれば、大体何が起こるのかは分かってしまう。


劇中、主人公たちがある部屋で少女と出会う。


「そこで何をやっているんだ」と近づく。


見ているこちらは、「あっ、その少女の口、裂けるよぉ〜」って。


で、やっぱりガァ〜って口裂けて、登場人物たちは猛ダッシュで逃げる。


見慣れた展開だ。


ちゅうかさ、アレックスは『グレイヴ・エンカウンターズ』見ているんだよね?


この後も前作と同じような展開が続き、正直、あんまり怖くない。


しかし、ある人物と遭遇してから、突然、転調する。
物語はもちろんのこと、映画の作風までもが変わってしまうのだ。


あまり書くとネタバレになるから書かんけど、
なんか弾けるというか、フィーバー状態。


バリバリCG使っているし、カットもガッツリ割っちゃっている。


これじゃ普通の劇映画じゃんと思ってしまうんだが、
今回もPOVスタイルで撮影していて、問題の後半部分もそれは崩してはいない。


これが良いのか、悪いのか?


まぁ、とやかく言いたくなる映画ではありますが、
スタッフが、一生懸命、前作とは違うもの、
今までのPOV作品にはないものを目指して作ったことは伝わってきました。


ところで、実のところ、オバケさんたちの目的はなんでござんしょか?


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顔が自主規制な分、視線が股間にいっちまうぜ!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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