2013年12月08日更新

ディープツアー2013 鎌倉PART2

<ディープツアー2013 一覧>
【1】「ディープツアー2013 等々力」
【2】「ディープツアー2013 二子玉川」
【3】「ディープツアー2013 逗子」
【4】「ディープツアー2013 鎌倉PART1」




「ディープツアー2013 鎌倉PART1」からの続き。


鎌倉大町と小町をつなぐガストンネルを抜けると一昨年の散策の時に、
佐藤アサトが執着した墓地がある。


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前回はスルーしたけど、今回は佐藤アサトの要望に従い、
墓地内を散策。
もちろん自分も楽しんだ。


もうデカイ墓石とか、今じゃすっかり萌え萌えですよ。


風化した墓石や地蔵も時の流れを感じるので、好きですね。


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このお地蔵さんは、いったい何年間この地に身を置いているのだろうか?
とか考えるようになってきた。


2年前の散策時には、全く寺とか墓地とか墓とか興味がなかったのに、
この変わりよう。


まぁ、佐藤アサトのせいですね。


そんな佐藤アサトは、墓地奥の小高い丘の上にある墓石を近くで見たいようだ。


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いつもはビビりがちだが、
なぜかここでは、細くて足場が不安定な悪路に果敢にトライ!


IMGP6198_R.JPG


したものの、足場が崩れて結局断念。


散策は安全第一です。


ここまで来たのだから、やはり二年前に訪れた「腹切りやぐら」へ行っておきたい。


向かう途中に雑木林があるのですが、
佐藤アサトが子供だった頃、それなりに離れている「英勝寺」の山門が、
なぜかここにそびえ立っていたとのこと。


IMGP6203_R.JPG


それが異様な光景だったらしいんだけど、
全くイメージがつかない。
一度、見てみたかったなぁ。


コチラのサイトによると、
ここにあった「英勝寺」山門は、平成13年に住宅開発のために解体されたと記されているが、
今現在、この地に住宅はない。


開発中止?


さて、佐藤アサトが一緒に『デモンズ』を見た友人の家を右折し、
しばらく歩くと北条氏滅亡の地「東勝寺跡地」がある。


IMGP6205_R.JPG


柵があって中に立ち入ることはできない。
国の指定史跡なので立入禁止なのは、理解できる。


しかし、この未整備ぶりはいかがなものか?


先の「釈迦堂切通し」といい、もう少しどうにかならんかね?


次の「腹切りやぐら」でも同じ思いをさせられた。


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雑草が酷いうえに、倒木が至る所にあり、
やぐらに近づくのは、かなり困難な状況だった。


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一昨年前に訪れたときはこんな有様じゃなかった。


新田義貞の鎌倉攻めによって、北条高時ら北条家一族が自害した場所なだけに、
無暗に近づくなという警告ってことですかね?


こちらとしては、心霊スポットではなく、史跡巡りだと思っているだけどなぁ・・・。


逆に綺麗にしてあげないと、北条一族の御霊も浮かばれないような気がしてならない。


「旧北条時政邸跡」「釈迦堂切通し」「東勝寺跡」「腹切りやぐら」と、
ガッカリ史跡の連発に寂しさを覚えながら、次の目的地を佐藤アサトと相談。


結果、次に目指したのはコンビニ。


実は「旧北条時政邸跡」辺りから、ずっと尿意を覚えておりまして、
そろそろ限界値。


にも関わらず、電信柱に貼られた「紅葉山やぐら」という道標に誘われて行くことに。
ここから100mと書いてあるが、「黄金やぐら」の前例があるので油断は禁物。


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途中、滑川(なめりがわ)に架かる東勝寺橋を見ることが出来る。
きっと紅葉シーズンはかなり綺麗なのでしょう。


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そして、確かに道標から100m程度で「紅葉山やぐら」に到着。


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ここもやはり人の手が行き届いておらず、雑草ボウボウで、
解説板が読みにくいことこのうえなかった。


IMGP6212_R.JPG


それに、なんかやぐらとしてそそられない。ちょっと人工的過ぎる。


佐藤アサト曰く、以前は扉みたいな柵はなく、
防空壕のようなやぐらだったという。


ありのままに放置しておくと朽ちるし、
あまりにも整備しちゃうと風情がなくなるし、
史跡の管理って加減が難しいですね。


膀胱破裂寸前だったので、
早々に「紅葉山やぐら」の鑑賞を切り上げ、
一昨年の散策時にも用を足した「宝戒寺」近くのファミリーマートへ。


途中、かつてこの地に「筋替橋」があったことを示す石標と石碑が。


IMGP6213_R.JPG


「歌ノ橋」「夷堂橋」などと共に「鎌倉十橋」としてくくられている橋で、
現在は暗渠となっていて、橋そのものはなくなっている。


その名の由来を調べていたんだけど、なんかどのサイトを見ても、
掲載されている写真と自分が撮った写真の風景が異なるんだよね。


改めて撮影した写真を見ると、コンクリートの色が明らかに新しい。


調べた見たらやはり2013年新春に移動していたみたいです。
コチラのサイト参照。


ファミリーマートですっきり排尿を終え、次にどこに行くかを二人で検討。


ここまで来たのだから、源頼朝の墓参りに行くことに。


まずは頼朝の墓の麓にある白旗神社に参拝。


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観光客皆無の階段を上り切ると頼朝のお墓。


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江戸時代に島津氏によって建てられたもので、高さ186cmの五層の石塔が印象的。
この地は1189年(文治5年)に、頼朝が建てた「法華堂」があった場所。


頼朝の墓から向かって右側に行くと、
超ワイルドな階段があり、この先には大江広元、毛利季光、島津忠久の墓がある。


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大江広元の墓は、昨年、日没のため断念していた経緯があり(本当は暗くて怖かった?)、
是非とも行ってみたいスポットだ。


虫除けスプレーを体中に振りかけた後、階段にクライムオン!!!


階段を上りきり、山道といってもいいような道を少し歩くと、
三基のお墓が並んである。


真ん中が「大江広元の墓」。


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源頼朝の側近として活躍し、
頼朝亡き後も排他的な北条一族とうまく付き合い、
鎌倉幕府の礎を築くのに大貢献した重要人物。


この墓は、1823年(文政6年)に長州藩によって建てられたもので、
十二所にも大江広元の墓と言われる石塔がある。
鎌倉時代の石塔で、大江広元の邸宅からも近い場所なので、
こちらの方が信憑性が高いかも。


「大江広元の墓」の左隣が、大江広元の四男「毛利季光の墓」。


IMGP6227_R.JPG


毛利季光は、毛利元就で有名な毛利家の祖先。


「大江広元の墓」の右隣には「島津忠久の墓」がある。


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島津忠久は、九州島津氏の祖で、
源頼朝の子ではないかと言われている人物。


1779年(安永8年)に、
「源頼朝の墓」と一緒に島津重豪が整備したといわれている。


ここは鎌倉時代を代表する歴史上の人物の墓が連なる贅沢な場所なんだけど、
蚊が多く、虫除けスプレーをかけても刺されるので、
参拝を早々に切り上げることに。


そこそこ損壊が激しい急な階段を下りると、
外国人のオッサンが、読書をしていた。


何もこんなところで読書せんでもいいだろうに・・・。


挨拶をして通り過ぎ、しばらくすると「オラァオ!!」という叫び声がしたので、
振り返るとさっきの外国人のオッサンが、本で蚊を払いのけていた。


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世の中には奇特な人がいるものです。


階段から上の写真を撮った場所に至る途中には、
五代執権北条時頼との戦い(宝治合戦)で敗れた、
反対勢力三浦泰村一族を葬ったとされる「やぐら」がある。


IMGP6234_R.JPG


個人的には、三浦泰村・・・あまり好きじゃないなぁ・・・。


また階段を下りると、そこは昨年、暗くて・・・いや、怖くて諦めた階段下に。


IMGP6239_R.JPG


ここでもスズメバチがバンバン飛んでいて、違う意味で怖かった。
後でニュースになっていたが、今夏は酷暑+台風の直撃無しの影響で、
普段よりもスズメバチが大量に発生していたそうな。


ここまで来たならばと(またかい!)、
一昨年見たとき荒れ放題だった北条義時の墓の入口の様子を見に行くことに。


行く途中には豪邸廃墟の蔵。


IMGP6240_R.JPG


こちらは一昨年にも撮影していますが、変わらぬ光景でした。
つまり2年間放置されていたということですね。


それはそれでなんだか物悲しい。


で、変わらぬ光景といえば、北条義時の墓の入口も同じでした。


IMGP6241_R.JPG


枝切バサミでも用意しないと、とてもじゃないけど突入できません。


捨てられたバッグが、切なさを増長させてくれます。


IMGP6242_R.JPG


さて、次はどうする?とまたまた相談。
毎回このディープツアーは行き当たりばったりなところがあるけど、
今年は特にその傾向が強いなぁ。


それはそれで楽しんだけどね。


そして、最終的に鎌倉アルプス越えを決断。


時間は既に17時を回っており、これから山登りはちょっと危険だが、
今回のディープツアーは、「名越切通し」以降、
がっかりスポットが多く、かなり滑りまくっている。


鎌倉アルプスには、山中に無数のやぐらが点在する「百八やぐら」がある。
最後にドカンと行きたい。


ということで、以降、「ディープツアー2013 鎌倉PART3」へと続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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