2014年02月11日更新

第6回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS:ゲイリー・ムーア編

■Nさん・・・・・・歩く「BURRN!」の異名を持つメタル博士
■Kさん・・・・・・Nさん級の知識と情報を持つメタル先生 メタルブログ「元ペットショップ店長の『HR/HM覚書』」
■佐藤アサト・・ナレーター、メタル無頼漢。Nさん、Kさんから師匠と呼ばれている
■ゴッチ・・・・・・私の大学時代の後輩
■伊藤P


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ディープ・パープルの「Burn」みたいなMAメタラー5人


アラフォーになった今も、青春時代に聴いたHR/HMを愛してやまない(=成長がない?)、
MA(ミドル・エイジ)メタラーの5人によるメタルBEST5。


今回は、去る2月6日に3回目の命日を迎えたゲイリー・ムーアのBEST5。


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ゲイリー・ムーアの経歴は、少しゲイリーが亡くなった時に書いたのでそちらに譲りますが、
スキッドロウ、シン・リジィ、コロシアムIIといったバンドに参加する一方で、ソロとしても活躍。
特に80年代は多くのメタル名盤を残している。


90年代に入るとブルースへ傾倒し、ブルースギタリストとして新たな注目を集める。


90年代後半のモダン・ミュージックへのアプローチを経て、再びブルースへ。


2000年代もコンスタントにブルース・アルバムを発表していたが、
2011年2月6日、スペインのホテルで急逝。


死因は心臓発作。
(酔っぱらって寝ゲロして、窒息死と報道されたが、正式発表は心臓発作による自然死)


享年58歳。


若い・・・若すぎるよ・・・。


孤高の天才ギタリストの偲んで、
以下、MAメタラー5人のBEST5。


■K先生
5.Over The Hills And Far Away(12"Version)【Wild Frontier】
4.Nuclear Attack【Dirty Fingers】
3.Hiroshima【Dirty Fingers】
2.The Loner【Wild Frontier】
1.The Messiah Will Come Again【After The War】



【コメント】
5位は「Wild Frontier」の1曲目と違い、ギターを弾きまくっていて、
断然こっちの方がメタル色は上、ということで選曲。


4位はゲイリーの中でも最もヘヴィなアルバム「Dirty Fingers」から。
メタルギタリストバリバリだったゲイリーが存分に堪能できるアルバムで、
この曲は中でも2番目にヘヴィな曲。


後にVICTORYでも活躍するチャーリー・ハーンのVoも、
ハイトーンが素晴らしく、正にNeclear Attackされそうな曲!


3位はメタルのゲイリーといえば、真っ先に浮かぶ曲。
途中、日本をイメージしてか、三味線?琴?の様なフレーズがあるのはご愛嬌としても、
その後にブレスを挟んでからのギターソロは鳥肌モノ。


後半のチャーリー・ハーンのそこまで叫ばなくても…
という位のシャウトの連続も、逆に聴き応え充分!


2位は最早説明不要。
曲だけで魂を揺さぶられる、彼もまた人間国宝の一人。
(もう一人はY&Tのデイヴ・ メニケッティ)


独りで聴くと“Loner」を思い知らされて、涙が出るかもしれません。


1位はロイ・ブキャナンの名曲のカバー。
この曲を初めて聴いた時、なぜだか涙が溢れて止まらず、全身鳥肌が立って、
恍惚感に浸ってしまいました。
今でもその感覚は全く変わらないです。


私にとってゲイリー・ソング1位は、この曲以外有り得ない。



オリジナルのロイ・ブキャナンのライブ


■メタル博士Nさん
5.The Loner【Wild Frontier】
4.Always Gonna Love You【Corridors of Power】
3.Out In The Fields【Single】
2.Over The Hills And Far Away【Wild Frontier】
1.Wild Frontier【Wild Frontier】



【コメント】
5位は「Wild Frontier」からのインスト。


元はコージー・パウエルのソロ作収録だけど、
あっさりバージョンの原曲と異なり、
ゲイリーの泣きのヴィブラートが炸裂しまくり!


4位はピアノから始まるバラード。
アメリカのバンドがプレイしたら、
ベタベタの産業ロックのラヴ・バラードになるであろうメジャーキー曲ですが、
ゲイリーがプレイすると、あら不思議!
ブリティッシュ風味の強い泣きのバラードになっちゃう。


凄く上手くはないけれど、説得力のある歌唱がまた、
この曲の魅力を引き立てています。


3位は盟友フィル・ライノットと競演した反戦ソング。
とにかくイントロからエンディングまで、どこを取っても最高で完璧な曲。


2位はゲイリーのアイルランド人という出自が、
最もストレートに楽曲に反映されたナンバー。


最初に聴いたゲイリーの曲だったのですが、
これ一発でノックアウトされました。


哀愁漂う民謡調のメロディ、打ち込みを使っているのに、
機械っぽさを打ち消している楽曲の強さとアレンジの噛み合いが隙無!


1位はOver The Hills And Far AwayよりもストレートなHRですが、
曲全体にみなぎる哀愁感がハンパない!


イントロからエンディングまで、全てが哭いているといっても過言ではない!





■佐藤アサト
5.Military Man【Run for Cover】
4.Running From The Storm【After The War】
3.Speak For Yourself【After The War】
2.After The War【After The War】
1.Thunder Rising【Wild Frontier】



【コメント】
ケルティックメタルだね。


■ゴッチ
5.Nothing's The Same【After Hours】
4.One Day【Ballads & Blues 1982-1994】
3.Shape Of Things To Come【Victims Of The Future】
2.Still Got The Blues【Still Got The Blues】
1.Parisienne Walkways【Back On The Streets】



【コメント】
やっぱり1位の曲は外せません。


■伊藤P
5.Murder In The Skies【Victims Of The Future】
4.What Would You Rather Bee Or A Wasp【Back On The Streets】
3.Over The Hills And Far Away【Wild Frontier】
2.Still Got The Blues【Still Got The Blues】
1.Parisienne Walkways【Back On The Streets】



【コメント】
5位はブリブリなサウンドのギターソロで幕を開け、
ゴリゴリなリフへと連なる流れが最強にカッコイイ。


7分強の大作ですが、全編に渡り異様な緊張感が漂い、
まったくだれることがないのであります。


4位はフュージョン色の強いインスト。
ゲイリーのファンキーなカッティング聴ける。
メタルやブルースだけじゃない!


3位はアイリッシュフレーバー満載の傑作。
この曲を聴くと、美しい自然に覆われたアイルランドの光景が目に浮かぶ。


2位はブルース時代のゲイリーの代名詞。
ブルースですが、ストリングスのアレンジなどかなりモダンな仕上がりになっている。
泣きに泣きまくるギブソンギターはもちろん、
渋みを増したゲイリーのボーカルも絶品!


1位は私がシン・リジィ経由でゲイリー初遭遇となった曲。
哀愁漂うメロウなギターと、同郷の盟友フィル・ライノットの鼻にかかった甘いボーカルが、
見事にマッチした超感動の名曲。


【総合ベスト3】
各々のランキングの5位を1点、4位を2点、3位を3点、2位を4点、1位を5点とする。


まず、3位ですが、2位が2曲あるので無し。


2.Over The Hills And Far Away(8点)





K先生は12"Versionを挙げていますが、ここは同じ曲としてカウントさせてもらいました。


2.Still Got The Blues(8点)





1.Parisienne Walkways(10点)





今回、複数の票を集めた曲は、1位と2位の曲と「The Loner」の4曲のみで、
かなりばらけた選曲となりました。


2位のOver The Hills And Far Awayは、唯一3人が選出した曲。


同位のStill Got The Bluesは、チーム成城のゴッチと小生が共に2位に挙げて、
票数を伸ばしました。


Parisienne Walkwaysも、同じくチーム成城が互いに1位に選びトップとなりました。
決して、フィギュアスケートの羽生効果ではありません!


【アルバム】
アルバムは「Wild Frontier」が7回と、ぶっちぎりでトップ。


wildfronter.jpg


続いて、4回の「After The War」が2位だが、うち3回は佐藤アサト。


afterthewar.jpg


以降は、2回から1回と、選曲同様ばらけました。


さて、恒例のセットリストですが、どうしようかなぁ・・・。
そろそろマジでネタが尽きてきた・・・。


以降、「第6回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS:ゲイリー・ムーア セットリスト(俺様完全仕様)編」に続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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