2018年09月10日更新

稲城2018 Part2

「稲城2018 Part1」からの続き。


ありがた山の反対、稲城駅側の有様を確認すべく、
京王よみうりランド駅から稲城駅の方へ歩く。


日差しが半端ない。


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熱中症に何度かなっているので、
その怖さは知っている。


自身の体調を配慮しながら歩いていると、
ちょいちょいありがた山の裏側の光景が視界に入る。


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明らかに山が削られ、宅地開発されている。


土曜日にも関わらず、山の方から工事の音が聞えてくる。


浜田省吾の「My Hometown」という曲を思い出す。


この後、汗だくになりながら稲城駅へ到着。


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水を買いがてらコンビニで、鋭気ならぬ、冷気を養う。
体温を冷やしてから駅ビル内を抜けて反対側へ。


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駅ビル内はスーパーとかあってボチボチな感じだけど、
正直、駅前なんもないし、山を削って住宅を建てても、
そこまで利便性はないんじゃないの?って思ってしまう。


線路を挟んだこっちとあっちでは、高低差がかなりある。


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なかなかの景色だ。


この後、小田急線とクロスする名称不明の道路を歩く。


坂がきついが、日陰がありそこまでしんどくはない。


暫く歩くと視界が開ける。


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どうやら開発地区へ足を踏み入れたようだ。


左手には巨大マンション。


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この手のマンションは、大型旅客船を彷彿させる。


先程線路の反対側から見た住宅地の建設現場に辿り着いたようだ。


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野村不動産の建売住宅だった。


住宅地の真ん前にはヤオコーというスーパーがあった。


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車がひっきりなしに出たり入ったりしていて、
とても盛況な感じだった。


スーパー大好きなので、後で時間があったら覗いてみよう。


ヤオコーのすぐ傍から撮って1枚。


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ありがた山の反対側だ。
絶賛開発中。


何故人間は緑を切り拓くのか。
温暖化に拍車がかかる。


写真を撮っていたら、建設現場の人に怪訝な顔をされた。


まぁ、そりゃそうだろうな…。


ヤオコーを右手に見ながら、クランク型の道を登ると、
バリケードの隙間から開発現場を見る事が出来た。


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つい数年前までは、緑豊かな山だったのでしょう。


反対側には真新しい校舎。


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稲城市立南山小学校。


平成27年4月1日開校。
まだ3年の歴史しかない。


少子化が叫ばれている中での開校。
この開発地に移り住んでくるファミリーの子供を見込んだのだろうか。


再び開発地の方に目を向けると、
ありがた山石仏群にあったのと同じ造詣の供養塔が見えた。


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近い将来取り壊されてしまうのだろうか?
もしそうだとしたら酷い話だ。


供養塔の奥には建物があるが、
ありがた山を管理していた人たちが利用していた家だろうか?


そのまま道を歩くと、エキゾチックな建物が。


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日本山妙法寺の平和塔。


日本山妙法寺は、藤井日達(ふじいにったつ)が大正17年(1918年)に立ち上げた日蓮宗派の宗教。


100年と歴史の浅い宗教で、
何故かこの稲城の寺院の創建年がネットで調べられないのだが、
ありがた山が掘削される前からあったのは間違いない。


「稲城2014 PART2」で、ありがた山に訪れた際に会った男性が、
「山が削られ、生息していた狸を裏の寺で保護している」と言ってた。


恐らくその寺が、日本山妙法寺。


動物の棲家を奪い、人の棲家となる。


稲城に限らず、熊や猪が民家を襲うという事件がよくあるが、
その原因は人間にあるのは間違いない。


日本山妙法寺へ参拝できないかと思ったが、
道は行き止まり。


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来た道を戻る。


それにしても暑い。


冷やかし半分、涼み半分でヤオコーへ。


店内は1フロアで通路も広く買い物はし易そう、
品物は高くもなく安くもなくという感じだった。


ヤオコーを出て来た道を戻り、
京王線の乗って下高井戸へ。


時刻は12時15分。
昼時。


下高井戸はボチボチ食べ処があるが、
これっ!て店がない。


京王線の踏切傍にある、
一度食べて美味しいと思った
麺匠 ようすけ 鶏煮亭にしようかと思ったが、
いかんせん店内が狭く、長距離歩行の後は辛い。


決めかねながらブラブラ歩いていると、
甲州街道沿いにらーめん大という店があった。


散々迷った結果、入店したんだが、
瞬時に後悔した。


無愛想な若いにーちゃんが一人厨房に立ち、
「いらっしゃいませ」も言わない。


豚骨ラーメンの店だとは分かっていたが、
二郎系だったとは…。


すぐに店を出るのも失礼なので、
らーめん並の食券ならぬ、札を買う。


カウンターに座るも店員無言。


ルールがわからんのだ。


とりあえず、他のお客さんのやり方を見て、
札をカウンターに置いて店員から声かけられるまで待つ。


数分後、ようやく店員が「次」的なことを言ってきたので、
他のお客さんに倣ってカウンターに貼れた、
オーダーの仕方を見ながら、「野菜多め」とだけ告げる。


待つこと数分、カウンターに貼れた「野菜多め」のイラスト以上の
もやしが盛られたラーメン到着。


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なかなか麺に行き着きません。


後からやってきた学生さんは、
「野菜マシマシ、にんにく、脂多め、味濃いめ」を頼んでいた。
若いねぇ〜。


らーめん自体は、まぁ、美味しかったけど、
愛想がない=職人みたいな雰囲気は、あんまり好きじゃない。


この後、世田谷線に乗って、
国士舘大学最寄駅である松陰神社駅を向かうが、
まだ少し時間があったので、宮の坂駅で途中下車。


久々に行きたい寺があったのだ。


それは勝光院。


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世田谷線沿線の寺社には、ほぼ全て訪れたが、
勝光院が一番好きで、今回で4回目ぐらいかな。


歴代の吉良氏の墓があることで知られているのだが、
あまり訪れる人がおらず、いつも静かで厳か。


山門をくぐった先にある本堂もそれほど大きくないが、
ここが世田谷区であるとは思えない、木々に囲まれた佇まい。


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本堂の対面にある鐘楼の奥にある竹林も美しい。


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風が吹き、竹がきしみガサガサを音を鳴らす。
それがまた良い。


最初だったか、二回目だったか覚えていないが、
勝光院へ来て吉良家の墓を撮影していたら、
掃除をしていた老人に話しかけられた。


色々と勝光院のことを話してくれただけでなく、
戦争の話をし出した。


「仲間はみんな戦場で死んじまってさ。
 俺一人だよ。寂しったらないね」


「えっ?戦争へ行かれたのですか?」


「幾つに見える?行ったよ、戦争。
 でもね、生き残っちゃった」


まさか元日本軍人と出会うとは思いもよらず、
とても驚いた。


また会えるかな?と淡い期待を抱いて来てみてが、
この日、老人の姿は無かった。


まだ時間があったので、
徒歩で世田谷代官屋敷跡と資料館へ。


途中で発見した廃屋。


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選挙ポスターが塀を占拠。


近くにも廃屋があった。
世田谷区もそんな状況。


一度通った道は覚えている方だが、
流石に4年ぶりにこの界隈を歩いたので、
道が分からずマップを見ながら世田谷代官屋敷跡へ。


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江戸時代に彦根藩井伊家領であった世田谷の代官を務めた大場氏。
ここは大場氏が代官役所兼自宅の屋敷跡。


実は三度目の訪問。
(故に写真をほとんど撮らなかった)


門をぐるりと回って入る敷地内には、
江戸中期に建てられ、重要文化財に指定されている母屋や、
郷土資料館がある。


ここの資料館はお薦めです。
規模は小さいけれど、世田谷区の歴史を見易く、分かりやすく展示してある。


これまで近隣だと世田谷区、杉並区、練馬区の郷土資料館へ行ったが、
どれも内容充実。


対して、武蔵野市の武蔵野ふるさと歴史館のショボイこと…。
武蔵野市の歴史の浅さを露呈している。


お薦めといえば、こちらの本もお薦め。


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「世田谷代官が見た幕末の江戸 日記が語るもう一つの維新」
(著:安藤優一郎)


幕末に世田谷代官を務めた大場与一の妻・美佐が残した日記を基に、
代官という役職の仕事や日々の暮らし、農民たちの生活、
幕府終焉時の庶民の反応など、
教科書では教えてくれない歴史を知ることが出来ます。


これまで以上にじっくりと郷土資料館を見学した後、
国士舘大学まで歩いて行くことに。


途中、国士舘大学へ来た際には、
かなりの頻度で買い食いをしていた台湾肉包の店、
鹿港(ルーガン)へ立ち寄り、買い食い!


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2013年12月撮影


140円とは思えないボリュームと味の肉まんが最高!


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2013年12月撮影。


久々にいただきましたが、変わらぬ美味しさでした。


肉まん一個しか注文しないのに、
嫌な顔一つしない店員さんも好印象。


以上、「稲城2018」の散策記でした。


ありがた山が残っていて、本当に良かった。
人口が減っているのに住宅そんなに必要?って改めて思った。


何よりも寝不足、炎天下の中、俺、頑張った。


そして、次の日も国士舘大学…。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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