2018年09月22日更新

二子玉川 2018

2018年7月1日(日)。
前日に引き続き、早朝から世田谷線松陰神社駅近くの国士舘大学へ。


この日も用事と用事の間にガッツリと時間が空いていた。


最初の用事を済ませた後、
前日同様、世田谷線に乗り三軒茶屋のマクドナルドへ。


これまた前日と同じく
チキンクリスプのコンビとソーセージマフィンの単品を頼む。


320円です。


やっぱり320円という金額が腑に落ちない。


2階へ上がり椅子に座り、バーガーを頬張りながら、
スマホでマックのアプリを立ち上げて料金を確認。


チキンクリスプとソーセージマフィンのコンビは、同じ200円。
ところが、単品になるチキンが100円、ソーセージが120円。


なるほど…、そういうことね…。


たかだか20円だけど、マックの料金設定だと20円の差って、
消費者からするとそこそこ大きいと思うのですよ。


逆に言えば、マクドナルド側も20円の売上は重要なのはわかるが、
同じ商品を頼んでいるのに、
頼み方が異なるだけで料金が変わるのはどうかと思う。


いや、変わっても良いけど、
店員さんが、「こちらの方が20円お得ですよ」って、
教えてくれてもいいんじゃない?


近所のスギ薬局で、
詰め替え用のカビキラーを二つレジへ持って行ったら、
「お客様、これでしたら別の商品の方がお得です。
 お持ちするのでお待ち下さい」って言って、
スプレー付きと詰め替え用のセットを取りに行ってくれた。


こういう心遣いって大切だと思う。


それはさておき、この日をどうするかだ。


マックでネットサーフィンしながら、
三軒茶屋を拠点に行ける場所を探す。


散々迷った結果、田園都市線に乗って二子玉川へ。


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二子玉川駅へ来たのは、2013年以来5年ぶり。


【関連記事】
「ディープツアー2013 二子玉川」


前回は珍スポットとして名高い玉川大師を訪問したが、
今回は反対方面にある珍寺を目指す。


二子玉川駅から多摩川河川敷へ行こうとすると、
駅敷地内と外との境に自動ドア。


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外側から撮影


お洒落な街は違いますなぁ〜。


多摩堤通りに出るとすぐ目の前に、
レンガ造りの建造物が姿を現した。


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玉川西陸閘。
所謂、堤防の門。


ところで、多摩川と玉川は何がどう違うのだ?


多摩川は河川の名前。
玉川は世田谷区の地名。


多摩川は多摩地区を流れている川なので、
その名称はしっくりするが、
玉川は調べてみてもはっきりとしない。


世田谷区のホームページ
「明治22年、奥沢・尾山・等々力・下野毛・上野毛・野良田
用賀・瀬田の8村が合併して玉川村が成立」という記述があるが、
なんで8村が合併して玉川になったのかは記されていない。


玉川学園のホームページには、校名の起源について、
「創立者が、多摩川より玉川の方が分かり易く、書き易いから用いた」とある。


同ホームページによると、江戸時代の刷り物にも、
この辺りを玉川と呼んでいた記録が残っているとのこで、
本当に「多摩川より分かり易い、書き易い」というのが、玉川の由来なのかも。


因みに多摩ではなく、多磨と表記するケースもある。
多磨霊園、西武多摩川線の多磨駅などがそれにあたる。


その違いがまたややこしいのですが、
こちらのサイトに詳細が書かれているので、
興味のある方はアクセスしてみてください。


話が大分逸れました。


多摩川の土手からの一枚。


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写真だけ見ると晴れていて気持ち良さそうですが、
この日は30度越えの炎天下。


土手を降りて河川敷を歩いたのですが、日陰ゼロ。


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またまた帽子を忘れるというチョンボをしたのもあり、
殺人的太陽光線を浴びながら歩く。


こんな天候の下、ジョギングをしている人がチラホラいた。
熱中症にならないのかな?


汗だくになりながら進むと第三京浜の橋が見えてきた。


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幼少から高校生ぐらいまで、
ほぼ毎週日曜日、鎌倉にある祖父母の家へ行くために、
父の運転する車でこの橋を通った。


冬の晴れた日には、前方に富士山が見えることも。


あれから数十年。
まさかこうして橋の下を潜るとは…。


目的地となる寺へ行くために河川敷を離れ、
多摩堤通りに出ると歩道がないじゃないか!


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でも仕方がない。
身の危険を感じながら暫く歩き、脇道へ。


そこで、不思議な看板を目にした。


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生レモンサワー、生レモンスカッシュは分かる。
でも生レモンカレーってなんだ!?


店は50m先なので確認しても良かったのだが、
体力温存のためスルー。


さて、今回目指したのは、
「東京DEEP案内」で珍寺と紹介されている善養寺。


スマホの地図を見ながら目指したのに、
また正面ではなく、脇に来てしまった。


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ここへ至るまで結構な坂道(国分寺崖線)を上って来たのだが、
やはり正門から参拝したいので、
坂を下って正門へ行くと巨大石像がお出迎え。


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これら巨大石像は一体、何を意味しているのだろうか?
イースター島のモアイ像と同じぐらい謎である(嘘)。


正式名称は善養密寺(真言宗智山派)。
慶安5年(1651年)に開山。


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やっぱりカオスな寺は、真言宗だよねぇ。
個人的には一番好きな宗派です。


境内も珍スポットの宝庫。


右とこなげ道。


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京都のとこなげ山に関連しているのだろうか?


そのとこなげ道の先にある遍照橋なる石橋を渡る。


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真言宗の総本山である高野山に遍照寺というのがあるようだ。


これ以外にもよくわからないもの、
意味深なものが続々と。


大金剛鈴菩薩。


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金剛鈴(きんごうれい)を調べると、
密教の法具のひとつで、ベルのような形をしており、
振り鳴らして、仏・菩薩の注意を喚起し、喜ばせる楽器。


それを菩薩化したもの?


頭部は小学生が粘土で作ったできそこないのウルトラマンみたい。


雑。


胡蝶蘭とアイヌ守護尊・神居古潭(かむいこたん)。


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神居古潭は北海道旭川市にある地域名だが、
同地の渓谷に見られる変成岩も神居古潭という。


胡蝶蘭の横に置かれた岩が神居古潭なのでしょう。
でもなんでここにあるのだろうか?


ほととぎすそいう札のたったオブジェ。


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名もなきオブジェ。


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まぁ、男根ですよね。


御神木で東京都の天然記念物・カヤの木。


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高さ約18m、幹の周りは約6mという巨木。


大き過ぎ1枚に納まりません。


下に目を向けると…穴。


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まぁ、女性器ですよね。


観光地にある寺は、賑わうものだが、
駅から遠くて、住宅街の一角に佇む寺は、
人があまり居なくて静かなものだ。


しかしながら、善養寺は寺に従事する人も多いし、
檀家の方々なのか参拝客も頻繁。


私みたいに冷やかしではないが、
珍寺目的で来ている輩は見受けられなかった。


なんとも居心地が悪い。


同じような雰囲気を感じたのが、
やはり二子玉川にある玉川大師


従業員が無駄に多く、掃除の振りをしながら小生の行く先々に現れる。
監視されているような気がした。


そんなところも含めて、真言宗の寺って、
一風変わっていて面白い。


一通り見て回ってから、善養寺のすぐ傍にある六所神社へ。


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打って変わって誰もいませんでした。


本殿の右横の先に給水塔が見える。


給水塔の方へ行ってみると、1棟を残して解体途中のようだ。


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掲示されていた建築計画のお知らせを確認すると、
都営野毛一丁目団地を建設中。


都営住宅は、近年、取り壊し、建て替えが多い。


都営野毛一丁目団地のお隣は、玉川野毛町公園へ。


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古墳があることで有名な公園だ。


昨日訪れた世田谷区郷土資料館で、
古墳を紹介するコーナーがあり、
玉川野毛町公園も取り上げられていた。


善養密寺から徒歩圏内だったのもあり、
訪問に至った。


公園に入るとすぐに野毛大塚古墳。


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五世紀前半に築造された、
全長82m、後円部の高さ10mの帆立貝式前方後円墳。


後円部頂上には四基の埋葬施設があり、
武器や式具類、石製模造品、玉類などが多数出土している。


造出部(つくりだしぶ)。


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解説板によると円筒埴輪が置かれていたようだが、
撤去されてしまっていた。


その解説板の近くにあった階段が封鎖されていたので、
後円部頂上へは登れないのかと思ったら、
ぐるりと回ったところに階段があった。


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階段を上がる。


頂上。


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タイル部分が四基の埋蔵ヶ所で、
それぞれどのように埋蔵されていたかを描いている。


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ひとつ見ただけでも、かなりの埋蔵品がある。


古墳からの眺め。


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オジサンたちが草野球に興じている。


いいなぁ〜。


古墳から降りて、暫く観戦していたんだけど、
野球がやりたくてウズウズしてしまった。


やっぱりスポーツで一番好きなのは野球だ。


玉川野毛町公園から環八へ出て、
二子玉川駅まで戻ることに。


「ディープツアー2013 等々力」で、
等々力渓谷から二子玉川駅へ向かったルートだ。


第三京浜入口の歩道橋からの1枚。


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ガキの頃からあり、
「ディープツアー2013 等々力」の時にはまだ存続していた
ステーキ屋アミーゴが無くなっていた。


2014年に閉店したようだ。


移転、再開するとfacebookでは店主が言っているが、
2015年7月以降、更新がない。


そもそも幼少より看板を見続けただけであって、
アミーゴのステーキを食べたことはなく、
店に愛着があるかといえば全く無いのだが、なんだか寂しい。


歩道橋の反対側の光景。


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第三京浜。


さっきこの通りの下を歩いた。


あまり高いビルがない。


二子玉川駅へ向かう途中、
経由したのが世田谷区立上野毛自然公園。


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住宅街に突如として現れる国分寺崖線による高低差のある緑豊かな公園。


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都会の喧騒を逃れて…と思ってやって来たのだが、
大学のサークルでしょうか?
公園の所々で風船とかを括りつけ装飾を施していた。


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別にうるさくはないし、
全然良いんだけど、作業の邪魔をしちゃいけないと思い、
さっさと階段を降りてその場を去った。


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構造的には2014年に訪れた「西郷山公園」に似ていた。


そして、二子玉川駅へ向かう途中、
多摩堤通り沿いにある二子玉川公園内の帰真園に立ち寄った。


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今から5年前の2013年作庭、世田谷区立初の回遊式日本庭園。


園内には世田谷区登録文化財・旧清水邸書院がある。


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元々は瀬田にあった建物で、1980年代初頭に解体され、
帰真園を造園するにあたり移築・再建された。


再建したのは、清水建設。


回遊式ということでぐるりと回っては見たものの、
猛烈な暑さでへばってしまった。


日本庭園は心が和むものだが、
公園からは二子玉川ライズ タワー by 野村不動産が、
ガッツリと見える。


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二子玉川の発展は、野村不動産を抜きにしては語れない。
ってことの証のモニュメント。


そして、ここから徒歩数分の二子玉川駅までが、
あまりの暑さにとてつもなく遠く感じた。


今年初の軽度の熱中症であることは明らか。


二子玉川ライズ タワーが作ってくれる日陰を、
足取り重く歩いてゆく。


横断歩道をふと見ると、
両脇に各2枚のガラス張りの板が建っていた。


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最初、バス停かと思ったが、
行き先案内や時刻表もないし、
ガードレールで道路と歩道は分断されている。


風よけ?


良くわからないまま二子玉川駅に到着。


前日とこの日は本当に暑かったが、この両日の暑さは、
多数の死者を出した2018年の酷暑の始まりだった。


暑さには強い方だと思っていたが、
今年はきつかった。


暑さも手伝ってか、今年の夏はこの日以降、
散策らしい散策をしなかった。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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