紀元前１万年前のとある土地。
ハンターとしてマンモス狩りをしていた青年デレーは、
美しい女性エバレットと愛を誓い合っていた。


ところが、謎の集団に襲われエバレットと村人が連れ去られてしまう。
愛するエバレットと村人たちを救うため、デレーと仲間は謎の集団の後を追うが・・・


という超単純なストーリーのアドベンチャー映画。

『紀元前１万年』 4/26より丸の内ピカデリー１ほか全国にて 配給会社：ワーナー・ブラザース映画

監督はドイツ人なのに『インデペンデス・デイ』や『パトリオット』で、
アメリカ万歳な愛国主義作品を撮っているローランド・エメリッヒ。


宇宙船、怪獣、津波、氷結と毎回、度肝を抜く映像で驚かせてくれる。


凄い映像だから期待しちゃうんだけど、エメリッヒ監督曰く、、


「先入観を持たないで見て欲しい」


だってさ。


まぁ、毎度毎度、期待するんだけど、見たらズッコケさせてくれるので、
エメリッヒ監督の言葉は正しい。


毎回、期待値以下だから、今回は流石に学んだよ。
『紀元前１万年』に関しては全く期待しておらず、
取材の話が無かったら見なかったかもしれない。


そんな感じだったので、内容はほとんど知らない状況。
『アポカリプト２』みたいな映画かなって？
だから、エメリッヒ監督の希望に沿った鑑賞となったんだな。


で、見たわけですが、


いやー、驚いた。


映像に驚いたのではなく、マンモス狩りの時代に言語が英語ってのに驚いた。
てっきりジャン＝ジャック・アノー監督作『人類創世』のように、
セリフ無しの映画だと思っていたんだよ。


あったとしても『アポカリプト』みたいな、古代語かな？って。


さらに、マンモス、鳥獣、サーベルタイガー、そして、ピラミッドが登場。
いったいこれはいつの時代で、どこの話なんだ！？


時代考証とかメッチャクチャ。


でもね、これはファンタジー映画だから、それで良いんだよ。
って思えてしまうノリと勢いがある。





ついで、エメリッヒ映画のウリである映像の方はと言いますと、
今回は全部がスペクタクル。


95％ロケで撮影し、それをコンピューターに取り込んで、
CGで動物やらを加えていったそうな。


ブルースクリーンもあまり使用していないとのこと。


なんか全部が壮大で凄すぎて、逆にインパクトのあるキメシーンが無くなっている。


例えば、『インデペンデス・デイ』だったら、
宇宙船からレザー光線が発せられ、ホワイトハウスやビルをぶっ壊すシーンとか、


『GODZILLA／ゴジラ』だったら、
ニューヨークの街をゴジラとヘリコプターが追っ駆けっこするシーンとか、
いつまでも印象に残っているシーンがある。


けど、『紀元前１万年』は・・・


“アレ！？ねーぞ”って。


これって良いんだか、悪いんだか・・・


まぁ、キーシーンがないだけで、馬鹿でも判る単純なストーリーに、
お腹一杯になるぐらいのスペクタクル映像をぶち込んでいるから、
普通に2時間弱楽しむことは出来る。


監督の言うとおり、期待しなければね。


で、ですね、先述の通り、取材の話があった。
対象者はヒロインの女優、カミーラ・ベル。


誰っすか？って。


で、試写に行ったら鑑賞前に、
監督と主演男優は来るけど、カミーラ・ベルの来日が無くなったと言われた。


“別にいいやぁー”って思っていたのですが・・・


うぉぉーーーーーーーーーーーー！！
なぜ、来日がなくなったのだぁぁぁぁぁぁ！！！


と見ている最中、試写室で叫びたくなった。





あどけなさと危うさが混在し、
さらに凛としたたたずまい。


澄んだ青い目。


抜群のプロポーション


ちょーエロッペー！！

こりゃ、主人公のデレーは追うわな。
ちゅうか、拉致組リーダーは何故やらん！
普通、やるだろう！！


あぁー、カミーラの“生脚”拝みたかったなぁ〜。


結局、取材したのは、
ゲイのエメリッヒ監督と、
ストレートのスティーブン・ストレイト。


ガククククゥッ。


でもエメリッヒ監督はとても紳士だったし、
スティーブンも気の良い兄ちゃんで、カッコ良かったっす。

『紀元前１万年』 ※ローランド・エメリッヒ監督　インタビュー動画 & テキスト ※スティーブン・ストレイト　インタビュー動画 & テキスト