昨日、『たみおのしあわせ』の完成披露試写会舞台挨拶の取材に行った。
(ついでに映画も見た)
麻生久美子さん、原田芳雄さん、大竹しのぶさん、小林薫さん、
音楽担当の武藤昭平さん、若松了監督が登壇した。
(オダジョーは仕事でブラジルに行っているらしく、今回は不参加)
司会の襟川クロさんが、「幸せとは?」という質問をしたところ、
麻生さんは、
「最近、自分が死ぬとかではないですが、死を身近に感じるようになってきました。
だから、普通に生活していることが幸せだと思うようになりました」
とコメントしていた。
実は、この試写の後、伊藤Pはお通夜に参列した。
前の会社の上司というか、先輩というか、とにかく恩師だったAさん(女性)が、
4月11日(金)、48歳という若さでこの世を去ってしまった。
伊藤Pが始めて宣伝担当となった作品は、
ウーピー・ゴールドバーグ主演の『チャンス!』という作品。
この作品の宣伝プロデューサーがAさんだった。
なので、ド素人の伊藤Pに宣伝のノウハウを教えてくれたのは、
Aさんだった。
一度見たら忘れられない強烈な容姿。
容姿もすごけりゃ、性格もインパクト大。
有無を言わせない押しの強さを持っていた。
その言動から“怖い”というイメージを持たれていたけど、
実は物凄い繊細で、優しくて、面倒見が良かった。
ぶつかることもあったけど、可愛がってもらったし、
本当にお世話になった。
仕事だけじゃなくて、家で餃子パーティをやると言ったら、
「ネタにカレー粉をまぶすと美味しいわよ」
「チーズを一片入れると、ちょっとリッチな感じになるわよ」
といった感じで、レシピとかも教えてくれた。
実際に教わったとおりに作ってみたら、本当に美味しかった。
Aさんの下で、何本映画宣伝やったっけかな・・・・
オスカーが獲れなくてガックリしたデンゼル・ワシントン主演『ザ・ハリケーン』、
伊藤Pの初邦画作品となった内田有紀主演『BEAT』、
『スター・ウォーズ エピソード1』のビデオ
e.t.c....
師匠であったAさんが、もうこの世にいないなんて信じられない。
若すぎるよ・・・
なので、麻生さんのコメントには、凄まじく共感する。
生きていること、普通に生活できていること、
これは幸せなことなんだって。
伊藤Pの父は、2006年の12月に他界しました。
享年62歳。
伊藤Pは今、34歳。
父の死んだ年齢からすると、もう折り返し地点を回っている。
勿論、父よりも長生きするかもしれないけど、
意外と気になるもんだ。
だから、日々の生活を大切にしたいと思う今日この頃。
→『たみおのしあわせ』完成披露舞台挨拶の記事はコチラ
_____________________________________
『たみおのしあわせ』
夏、シネスイッチ銀座にて
配給会社:スタイルジャム
(C)2007 『たみおのしあわせ』フィルムパートナーズ