上映を求める署名運動がネットで起こり、
日本公開に漕ぎ付けた『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』
![]() 『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』 7/5よりシネマGAGA!ほか全国にて順次公開 配給会社:ギャガ・コミュニケーションズ (C)2006 Universal Pictures International. ALL RIGHTS RESERVED. |
パッと見、バカ映画。
で、コンビものの刑事アクション。
今では完全に風化してしまったジャンルだが、
伊藤Pが映画小僧だった頃は、花形ジャンルだった。
そんな訳で、早速見たのですが、
前半が結構だるいし、あんまり笑えない。
なんで署名運動が起きたの?
それとも伊藤Pの感性がおかしいのか?
って、思ってしまった。
それは後で判るんだけど、前半は種まきだったんだよね。
伏線を張り巡らしている。
で、張り巡らされた伏線が回収される段になって、
“あぁ、なるほど!”と思うわけだ。
そんな訳で前半から中盤にかけて、
かなりミステリー色が強い。
こちらはアクション・コメディの心構えだから、
そこにズレが生じちゃったんだな。
やっぱり先入観って怖いねぇ〜。
で、そのミステリーはとても良く練られているんだけど、
なんとなーく先の展開が読めちゃう。
しかしながら、ミステリーの謎解きが終わった瞬間、
今までの静寂をブチ破るHOTな展開が待ち受けていた!!
それは、ガン・アクションだ!!
たまらん!!たまらんぞ!!!!!!
『シューテム・アップ』でも書いたけど、
そもそも二丁拳銃が大好きなんだよ!!!!

主人公ニコラスと相棒のダニーが繰り広げるアクションには、
アクション映画の様々なオマージュが!!
敵地に乗り込む直前に、
武器をガチャ、ガチャって早いカットで装着するシーンとか、
もう80年代の「今から行くぜ!!」のランボー、コマンドーだ!、
伊藤Pはジョン・ウェインのウエスタンが好きで、
ハワード・ホークス支持者で、
サム・ペキンパー信者だ。
西部劇的な展開にも体が震えた。
ショットガンを片手に持って、
ガッチャってやって弾を装填するとことか、もうヤバヤバ。
しかもそれを相棒に投げるでしょ。
あまりのかっこよさに涙が出てきましたよ。
『リオ・ブラボー』じゃない。
多勢に無勢と言う点では『ワイルドバンチ』だ。
弾の着弾地点の炸裂演出で、大粒の涙が頬を伝ったよ(マジマジ)。
長々と続く銃撃戦。
もう長ければ長いほどよい。
誰が誰を撃っているのか?という登場人物の位置関係も明白。
アクション演出の基本をキチンと抑えている。
(詳しくはコチラを)
いやー、燃えた。
本当にHOTに燃えた。
二丁拳銃が今年ブーム(?)だけど、
スタイリッシュというよりは、
正統派でベタな80年代アクションを髣髴させる『ホット・ファズ』が、
一番、伊藤Pの琴線に触れたね。
本当、近年稀に見る最高のガン・アクションだ。
アクション・シーンを見て、ブルブル震えたのはいつ以来か・・・
『マトリックス』以来かな?
これでカーチェイスがあったら完璧だなって、
贅沢なオーダーを頭に思い描いていたら、
目の前でカーチェイスが繰り広げられていた。
サービス精神旺盛だ。
アクションのギャグネタも良い。
マイケル・ベイの作品をネタにするセンスは、
素晴らしいの一言。
『ホット・ファズ』はバカ映画なんかじゃないよ。
よく研究された映画だよ。

本作を筆頭に、80年代に映画好きになった人たちを喜ばせるような作品が、
ここ最近増えてきたように思う。
90年代に入り、CGが急速に発達したことにより、
80年代にあったリアルさとか、手作りさとか、
ベタなかっこよさとかがなくなってきた。
アクション映画を見てもなんかしっくりしないというか、
自分たちが興奮しながら見ていたのとは違うアクションだ。
でも、『シューテムアップ』、『ザ・フィースト』、
そして、『ホット・ファズ』とかは、
ドンピシャで「面白い!!」って思わせる何かがある。
なんでだろうと思ったら、
我々が見ていた映画を、同じ様に見ていた人たちが、
今、その影響下で映画を作っているからなんだな。
いわば、共有財産だ。
90年〜00年代はCG技術の開発と応用だった。
そして、今はもう驚異の映像で、驚異を感じることは出来ない。
だから、それらの技術を多少使いながらも、
原点回帰している監督が増えてきた。
影響を受けた作品に敬意を表しつつ、自分たちのフィルターを通して、
自分色にも染めている。
喜ばしいことだ。
ふっ〜、久しぶりにHOTに書いちまった。
でも『ホット・ファズ』のストーリーを全く書いていないな・・・
こんなんで、映画紹介文章として成り立ってんのかな?
| 『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』 ※サイモン・ペッグ&エドガー・ライト監督 インタビュー 動画 & テキスト |
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プロフィール
伊藤一之<♂>
大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。
「リーサル・ウェポン4」、「アイズ ワイド シャット」、「マトリックス」などの宣伝を手がける。
2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」にて映画情報番組の製作に従事。
2006年11月、「カミングスーンTV」が総合エンタメチャンネル「シーエス Gyao」に変更したのを期に、映画情報サイトの運営に関わる。
現在は「Gyao」の「最新映画ナビ」をメインに、最新映画情報を収集、提供の業務に携わっている。
本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年にスタート。
開始当初はコラムだったが、2007年にブログ化
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