2009年01月14日更新

#324 『ザ・ムーン』


ザ・ムーン

『ザ・ムーン』

1/16よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて
配給会社:アスミック・エース エンタテインメント
(c) Dox Productions Limited 2007. All rights reserved




月面着陸、月面歩行を成功させたアメリカのアポロ計画('69〜'72)のドキュメンタリー。
NASAが所有していた膨大な量の記録フィルムと、
アポロ計画に従事した宇宙飛行士たちへのインタビューで構成されている。


一番の見所はデジタルリマスターされ、鮮明な映像として甦ったNASAの蔵出し記録フィルム。
アポロの発射、宇宙空間、そして、月世界の映像が詩的で美しい。


特に宇宙でのロケットの切り離しのシーンは、
デイヴィッド・シントン監督が一番のお気に入りとして挙げているように、
最新CG技術で再現したんじゃないの?ってぐらい良く撮れている。


しかもカメラは切り離されるロケット側に据えられている。
一体どうやってカメラは回収されたんだ?
(その答えはコチラのデイヴィッド・シントン監督のインタビューで)


そして、大したコンピューターが存在しない時代に、
宇宙、そして、月にまで行ったことに改めて驚かされた。


どうやって、宇宙空間のこととか研究し、技術を培ったんだろうってことで、
70年代から月面着陸と歩行は、国家規模の捏造と疑われることもあるけど、
この映画を見る限りでは、実際に行っていると感じた。


記録映像が真実を語っていると思うし、宇宙飛行士たちへのインタビューも、
実際に宇宙を経験した者たちだからこその内容。


ザ・ムーン


宇宙、そして、月に行き、彼らは一体何を感じたのか?


そもそも冷戦下、対ソビエトの一環として始まったアポロ計画。
しかし、その結果は政治的な色合いが薄れるぐらい人々に感動を与えた。


そして、宇宙飛行士たちの体験談は、40年経った今だからこそ、より重みを増し、
そこからアポロ計画の新たなる意義が見出される。


この映画が最後に示すメッセージは、説教臭いんだけど、
過去に偉業を成し遂げた70代のじいさんたちの言葉だからか、妙に納得してしまった。


どうでも良い話ですが、わたくし、月に土地を持っています。


友人の結婚式の引き出物が、月の土地の所有権という粋な一品。
隣人には映画パソナリーティの伊藤さとりさんや、
ジャッキー・チェンの取材時にナイス・アシストをしてくれた悪友Iがいたりする。


いつか自分の月の土地に立ってみたいなぁ〜。


※『ザ・ムーン』デイヴィッド・シントン監督 インタビュー テキスト
※『地球が静止する日』&『ザ・ムーン』 取材記


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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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