2009年09月29日更新

臼井儀人さんの訃報と「クレヨンしんちゃん」

「クレヨンしんちゃん」の原作者である臼井儀人さんの訃報。


未だに信じられないし、その死を悲しまない日はない。


突然の行方不明のニュース。
どうやら登山に出かけたらしいという続報。


登山を趣味としているとのことで、
「クレヨンしんちゃん」を読み返すと、
確かに山登りのエピソードがたくさんある。


カスカベ防衛隊の面々が遭難してしまう話や、
しんのすけが崖から落ちてしまうという内容のものもある。


まさか・・・同じことが原作者である臼井さんの身に起きているのか!?


そして、9月19日(土)の昼間に放送された『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を見て、
ついこないだDVDで鑑賞して泣いたばかりなのに、
やっぱり号泣してしまったその日に、
荒船山で臼井さんとみられる男性の死体が発見されたというニュースを耳にするとは・・・。


ちょっと不謹慎だけど「臼井さんであってくれるな!」と切に思った。


しかしながら、その翌日、
荒船山の男性の遺体が臼井さんだと確認されたことをテレビのニュースで知る。、


今度は訃報で号泣。


なんで数多ある現在継続中のマンガの中で、
唯一、新巻を毎回買い、読み続けている「クレヨンしんちゃん」の作者が死んじゃうんだよ!
(決して、他の漫画家が身代わりになって欲しいという意味ではありません)


マイケル・ジャクソンの訃報が世界中を駆け回ったとき、
「マイケルは私の人生の一部だった」というコメントを残したファンがいた。


その気持ちが今、物凄く良く分かる・・・


「クレヨンしんちゃん」の連載がスタートしたのは1990年。
伊藤Pが「クレヨンしんちゃん」にドはまりしたきっかけは、
2001年に公開された『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』だから、
「クレヨンしんちゃん」の約20年の歴史のうち、半分ぐらいのファン歴しかない。


それでもこの8年間で、コミックを全部買い揃え、
関連本もいくつか購入し、劇場版は全て鑑賞した。


途中でDVD収集癖がなくなったため、全タイトルは揃っていないが、
劇場版はもちろん、アニメの傑作選のDVDもそこそこ所有している。


「オラはにんきもの」を筆頭に、歴代主題歌は全部CDで持っているし、
映画の主題歌やスコアが収録されたCDも買い揃えた。


「ダメダメのうた」なんてギターコピーした。


小林幸子が歌う「オトナ帝国」のエンディングテーマや、
同作でしんのすけが階段を駆け上がるシーンでかかるスコアを聴くだけで、
涙を流す自信があるよ。


テレビ朝日で放送されているアニメも、
ピーク時は毎回録画して見ていた。


先日もたまたま立ち寄ったコンビにで「アッパレ!戦国大合戦」のマンガを発見し、
即購入。


勿論、マンガでも号泣だ。


この8年間、「クレヨンしんちゃん」伝道師として、
多くの人たちに「クレヨンしんちゃん」の面白さを伝えてきた(つもり)。


麻生久美子さんとの接点にもなった。


ファンとしては歴が短いかもしれないけど、濃厚な8年間だった。


どのタイトルか覚えていないけど、劇場版の完成披露試写会に赴いた際に、
配給元である東宝のパブリシストEさんから、
「もうライフワークと化していますね」と言われた。


そう。
マイケル・ジャクソンのファン同様、
自分にとって「クレヨンしんちゃん」は人生の一部でした。


なので、臼井さんの訃報はあまりにも衝撃的であり、
かなりの精神的ダメージを受けた。


伊藤Pが「クレヨンしんちゃん」好きだったということが、
多くの人たちに知れ渡ったからか、
行方不明の時点で、多くの友人・知人から伊藤Pの元にメールが届いた。
死亡が確認された後も同様だった。


そして、「【伊藤Pの部屋】で触れないの?」というようなことも、
度々言われたんだけど、とてもじゃないけど書けなくて・・・


マンガの連載自体は、流石にちょっと無理かもしれないけど、
原作者の長谷川町子さんが亡くなっているのに放送が続いている「サザエさん」同様、
アニメの放送だけは続けて欲しいと思っていた。


キャラクター造形はバッチリなのだから、
そのキャラクターを活かす形で、世界観を壊さず物語を作れば、
決して、不可能ではない。


今日も某配給会社の人にそんなことを力説した。


そしたら、先ほどその人から「言ったとおりになったね!」というメールが。


URLが添付されており、
クリックすると下記のニュース内容だった。


テレビ朝日で放送されているアニメ「クレヨンしんちゃん」について、
同社の早河洋社長は29日の記者会見で、
「継続の方向で話を進めている」と番組継続に前向きな姿勢を示した。


原作者の臼井儀人さんの死亡が20日に確認されたことで、継続が危ぶまれていたが、
早河社長は同作品を「世界で愛され、多面的な広がりを見せている」と評した上で、
「ご遺族の意向をうかがって決めるが、継続できるように求めている」と明らかにした。


内容については、
「サザエさん」など作者が亡くなった後もアニメ放送が継続されているケースを引き合いに出し、
「原作を参考にしながら、クリエーターらが作り上げるという形になっていくのでは」と言及した。

(Yahoo!ニュースより)




是非!是非!この方向性でお願いします!!!


ご遺族の方々。
早河社長がおっしゃる通り、世界中に「クレヨンしんちゃん」のファンがいます。


多くの人が「クレヨンしんちゃん」を愛しています。


これまでどれ程「クレヨンしんちゃん」から、愛と勇気と希望をもらったことか。


でもまだ足りません。
これからもたくさんもらいたいです。


ご遺族のお気持ちを無視した身勝手なお願いかもしれませんが、
アニメ、そして、劇場版の継続の承諾をお願い致します!!!!


これから先、「クレヨンしんちゃん」が無しで生きていくのは、
辛いです。


そして、臼井儀人さん。


野原一家を始め、数多くの愛すべきキャラクターと、
素敵な物語を世に送り出してくれて本当にありがとうございました。


あなたが作り出したキャラクターが、
ひとりの男の人生観を変えてしまいました。


これからも、死ぬまで「クレヨンしんちゃん」のファンで有り続けます。


そして、より多くの人に「クレヨンしんちゃん」の素晴らしさを伝えて生きたいと思っています。


お疲れ様でした!!

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コメント (1)

かばた:

昔見たクレヨンしんちゃんの劇場版が突然懐かしくなって見たくなり、
そのついでに名作と言われているらしい「オトナ帝国」を借りてたった今見終わりました。
人生が変わりそうな気がしました。

小さい頃親に「バカになるから見るな」と言われてあまり見ることができなかったクレしん。
そのおかげでその素晴らしさに気づくまで随分時間がかかってしまいました。

そしてその素晴らしい物語を作ってくれた臼井儀人さんという人間を失ってしまった事の大きさに
今頃気づきました。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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