2014年01月07日更新

芝大神宮

あけましておめでとうございます。


早いもので今年も1週間が過ぎました。
この調子だとアッという間に2月、3月が訪れ、
気が付けば、8月になり、瞬く間に年末になりそうです。


1日、1日を大切に生きないといけませんね。


さて、昨日1月6日は、仕事始めでした。
ということで、会社の人たちと初詣。


参拝先は「芝大神宮」。


昨年末、年明けに会社行事として初詣に行くという知らせを受けた。


寺院好きとしては、会社最寄りの“商売繁盛”の御利益がある神社を調べない訳にはいかない。
結果、「芝大神宮」となった。


詳しい由緒は公式サイトへ譲りますが、
「芝大神宮」は伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)、豊受大神(外宮)を祀った
寛弘2年(1005年)創建の歴史ある神社。


鎌倉時代は源頼朝、江戸時代は徳川幕府の保護下に置かれたという。


そんな「芝大神宮」に行ってみると、参道には参拝者の行列ができていた。


IMG_3451_R.JPG


大した列の長さではなかったので、並んだんだけど、
まぁー、寒いこと寒いこと。


肩凝るからやめた方がいいってわかっていても、
身体がいうことをきかず、いかり肩になってしまう。


待つこと数分。
階段の下辺りまで来たところで、
某企業の祈祷の時間を知らせるアナウンスが入る。


仮設テントの周りにいた人たちが、
ぞろぞろと“穴”に吸い込まれていく。


IMG_3452_R.JPG


この先に祈祷所があるようだが、
外観だけだとそれらしきものはないので、
どこかに繋がっているのでしょうか?


祈祷所へと向かう一行を眺めていると、
「生姜塚」なる碑が目に入った。


IMG_3453_R.JPG


なんだ「生姜塚」って?


由緒を調べたら、江戸時代、この一帯が生姜畑だったようです。
昔の人たちは何でも祀ります。


「生姜塚」を撮影して、同僚が並んでいる列に戻ると、
E女史が鳥居の麓に置かれた門松を見て質問してきた。


IMG_3465_R.JPG


「この門松、先端が平らですね。なんで斜めじゃないんですか?」


「グックエスチョン!」


こういう疑問から新たな知識を得られるのですよ!
と思いながらも、門松の切り方なんて知らないっす・・・。


で、調べたら、平の切り口は「寸胴(ずんどう)、斜めは「ソギ」といい、
旧来の門松の切り口は「寸胴」だった。


「ソギ」を始めたのは徳川家康と言われていて、
なぜ、斜めに切るようになったかの逸話がなかなか興味深い。
詳しくはコチラのサイトへ。


この他にも、斜めの切り口が笑っている口に見え、
“笑う門には福来る”という縁起からという説もある。


うーん、勉強になりました。


列は進み、階段上に。


そこにいらっしゃるのは狛犬。


IMG_3455_R.JPG


狛犬は、「あ」と「ん」を発している“阿吽の呼吸”の仁王像同様、
「阿形(あぎょう)」と「吽形(んぎょう)」の対になっている。


上の写真の狛犬の口は空いていますが、
よく見ると歯は閉じており、
ちゃんと「吽形(んぎょう)」の体を成している。


台座にある「め組」は、文化2年(1805年)に実際にあった出来事で、
「芝大明神」の境内で開催中だった相撲の春場所の際に、
鳶職グループ「め組」の面々が起こした喧嘩に由来する。


決して、ラッツ&スターではありません。


そして、この「芝大神宮」の「吽形(んぎょう)」が面白いのは。
角が生えていること。


IMG_3457_R.JPG


よく見ると角を「吽形」に付け足したかのような継ぎ目が確認できます。


あまりに不自然なので、これまた調べてみたら、
興味深い記述をしているサイトがヒット。


コチラのサイトでは、この狛犬の台座から角に至るまで、
古い絵葉書を参考にして検証しています。


うーん、凄い探究心。
敬服します。


対しまして、こちらは「阿形」。
足元には白い小型の狛犬が鎮座していました。


そうこうするうちに本殿に到着し、御賽銭を賽銭箱に投げ込み、
“二拝二拍手一拝”で参拝。


これで今年の会社の事業も安泰に違いない!


参拝後、せっかく来たので境内を見て回るが、
歴史ある神社にも関わらずかなり狭苦しい。


本殿に向かって左側にはあったのが、「力石」。


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「力石」は神社や寺とかでよく見かけるが、
この「五十貫余」という文字が刻まれた「力石」は、歴史的に珍しいという。


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因みに50貫は、187.5キロ。
いくらなんでも片手は無理でしょ!


「力石」のお隣には、昭和41年建立の「御手水舎(おちょうずや)」。


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こちらも4本の柱の外側に2本の柱が棟を支えている明神造りで、
全国でもまれに見る珍しい建築物とのこと。


でも昭和41年の建物でしょ・・・と思ったりして・・・。


この他、歌の彫られた石碑とかありましたが、
あまり歌に興味がないので、スルーして「芝大神宮」を後にしました。


この後、みんなでお昼ご飯を食べようということになったのですが、
昼にはまだちょっと早い。


そこで、同じく“商売繁盛”の御利益があるという「増上寺」へ行くことに。


IMG_3467_R.JPG


年末は、108の煩悩(欲望)を除くために打ち鳴らされる“除夜の鐘”=寺だが、
初詣は、神社という認識だったので、寺=初詣にちょっと違和感を覚えた。


何はともあれ一度行ってみたいお寺だったので、
この機会に訪れることが出来て良かった。


かつてここから海が見えたという山門をくぐり境内に入ると、
まず案内板に目が行った。


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いやー、見どころ満載そうです。
超うずいたのですが、ここは我慢。
いつの日か再訪して、くまなく見て歩きたいと思います。


それにしても本堂、デカイっす。


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東京タワーとのツーショットが絵になります。


思いの外、参拝者の行列もなくすんなり本堂に到着。


IMG_3472_R.JPG


阿弥陀如来様に手を合わせ、
やはり、なぜ仏を参拝して初詣?という疑問を胸に抱きつつ本年の初詣完了。


時計を見ると少し早いランチタイム。


場所は芝大門。


となれば、行先は決まっている。


「味坊斎」。


IMG_3476_R.JPG


かつてこのブログで2度も登場しているお店だ。
1回目
2回目


新年会が行われていて、すこぶる回転が悪く、
行列が出来ていたんだけど、他に行くあてもなく待つことに。


数十後、やっと店内に通された。


オーダーしたのは、もちろん牛肉麺!


IMG_3473_R.JPG


いつもよりも辛さと香辛料の風味が弱い気がしたが、
それでもやっぱり美味しかったです。


完食後、帰社。


仕事始めとは思えないぐらい、やることが多く、
御屠蘇気分は吹っ飛びました。


と、ここで「おとそ」と打って変換したら、
「御屠蘇」という漢字が表示されゾクッとした。


「おとそ」の漢字が「御屠蘇」であることを初めて知ったのですが、
「屠」って、「屠殺」の「屠」じゃないですか!


「おとそ」は縁起物なのに、なぜこのような漢字が使われているのか?


一方で、「蘇」という真逆の漢字も使われている。


諸説あるようですが、お酒である「おとそ」を飲むことで、
“邪鬼を屠(ほふ)り、新たな魂を蘇らせる”
というお清めの意が込められているという説が、一番しっくりくるかな。


いやはや今回の初詣は、結果的にいろいろと勉強になりました。


因みに、ガキの頃(小学生)、正月となるとここぞとばかりに御屠蘇を飲みまくった。


子供ながらに、トロっとしていて、甘くて、
身体がポカポカして、とても美味しいと思った。


もちろんアルコールが入っているので、未成年が飲んではいけないんだろうけど、
あんまり咎められるような時代じゃなかった。


小学生の頃から、酒好きの予兆はあったようです。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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