2014年06月29日更新

荻島正己さん

6月26日(木)、日比谷の三田製麺で、つけ麺ではなく、ラーメン大盛り食べた後、
会社に戻り、PCでyahoo!トップを見たら、
「フリーアナ荻島正己さんが食道がんで死去」の訃報。


一瞬固まった。


享年62歳。


若い。


荻島さんは、1982年から1985年の間、TBSの「朝のホットライン」のMCを務めていた。


当時、ガキだった小生は、この番組を見ながら朝飯のケロッグか、
母が作ったほうれん草とベーコンのソテーを食べて、学校に行っていった。


“マエタケさん”こと前田武彦さんのお天気をチェックしてからね。


それから20年以上の時を経て、
朝日ニュースター(現「テレ朝チャンネル2 ニュース・スポーツ」)の番組で、
荻島さんがMCの「ひとこと言わせて!!」に、月1レギュラーで出演することになった。


誰が?


俺が。


当時、映画情報の仕事をしており、
「ひとこと言わせて!!」で映画情報をやりたいから出て欲しいというオファーを、
元朝日ニュースターの同僚経由で受け、出演することになった次第。


いつから出演させて頂いたのかは、忘れてしまったけど、
オリバー・ストーン監督作『ワールド・トレード・センター』を紹介した記憶はあるので、
2006年10月には、出演させてもらっていたはず。


真昼間の生番組なんで、知人は誰も見ていないだろうと思っていたら、
大学の部活の同期と知り合いの主婦の方が見ていて、驚いた。


それはさておき、荻島さん。


「朝のホットライン」を見ていた身としては、
まさか荻島さんの冠番組に出るとは思いもよらず。


初出演の時、放送前の打ち合わせでお会いした際、
何を話したらよいのかわからず、「朝のホットライン見ていました!」って、
お決まりの挨拶しか出来なかったな・・・。


小生は映画コメンテーターでもないし、映画評論家でもない。
当時、映画情報の仕事をしていたかもしれないが、所詮素人だ。


どれだけ上手くやれたかわからんが、
「もう来るな!」とは言われなかったので、
荻島さんやスタッフの方から反感は買わなかったはず。


だからこそ、朝日ニュースターのオフィスが築地から原宿に移っても、
引き続き出演させてもらえたんだと思っている。


では、なぜ素人が喋れたかというと、
荻島さんというプロが傍にいてくれたから。


例え小生がしくじっても、荻島さんがフォローしてくれるという安心感。


荻島さんの存在があるからこそ、生放送(そう生放送ですよ!)で、
素人が映画についてガァーガァー語れたんだな。


荻島さんはいつもニコニコしていたけど、
収録中、緊張感が全くなかったかというとそんなことはない。


プロとしての意識でしょうか、
「しまっていこぉーぜぇー!」的な、ほどよい締り具合があった。


慣れたころが一番失敗しやすいわけだが、
毎回毎回、集中するよう心掛けることが出来た。


この番組に出演させてもらうようになった時点で、
荻島さんは食道がんを告白していたから、
元気な荻島さんにお会いできるのも嬉しかった。


心残りは、この番組の打ち上げに呼ばれていたのに、
前日の深酒で体調不良に陥り、欠席したこと。


荻島さんは、ゲッタウェイズというバンドもやっていて、
ボーカルとギターを担当していたし、
ビートルズ好きだから、その辺の話もしたかったな。





yahoo!ニュースの訃報によると、お通夜が当日の落合斎場だったんで、
僭越ながら参列させてもらったんだけど(みんな喪服なのに俺は・・・浮いてた)、
かなり年季の入ったフェンダーストラトキャスターが、祭壇に置かれていた。


そこまでガッツリとお付き合いをさせてもらった訳ではないが、
素人である小生が、生放送のレギュラー番組に出るってのは、結構なことでしてね、
大変貴重な経験をさせてもらったと思っているし、良い思い出にもなりました。


荻島さん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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